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  • 遠野支部 年末安全パトロールの実施について

    2009年12月10日遠野支部

     平成21年12月4日年末年始無災害運動を踏まえた冬期安全パトロールを実施した。
    今回のパトロールは、釜石労働基準監督署、遠野農林センター、遠野土木センター、遠野市環境整備部の職員と遠野支部会員により行われた。

    パトロール構成
      ・パトロールは、全員参加 2班体制で行った。
    参加者
      ・釜石労働基準監督署、遠野農林センター、遠野土木センター、遠野市
    環境整備部の職員8名 
      ・会員    29名 (事務局含む)
      ・賛助会員  3名               合計 40名
    パトロール方法
      ・パトロールは、参加者全員に各現場ごとの三大災害パトロールチエック
    表を配布し、現場に出向き、代理人より工事概要、本日の作業内容、
       本日の労働災害防止対策の聞き取りを行い、パトロールを実施した。
    指導、助言
      ・建災防指導員が釜石労働基準監督署長をはじめ発注者及び参加者より
    現場の安全パトロールの結果を意見集約し現場担当者に指示改善を行
    った。

    第1 班 パトロール現場
    1.大出地区予防治山工事              施工者 佐藤建設㈱
    2.綾織中学校クラブハウス移設工事       施工者 松田建設㈱
    3.遠野北小学校屋内運動場改築(建築)工事  施工者 汀建設㈱        
    4.森林管理道平野原線開設             施工者 ㈱小友建設
    第2 班 パトロール現場
    1.小友宮崎線道路改良舗装工事          施工者  ㈱アオバ工業
    2.一般国道107号大高瀬3号橋補修補強工事 施工者  共和建設㈱
    3.達曽部児童クラブ改修(改築)工事        施工者 (有)菊栄工務店
    4.達曽部地区センター外構工事           施工者  ㈱かばら建設
    5.椛川目3号線道路改良舗装工事         施工者  菅原建設㈱

    1班・2班の指導員の指導事項 
     今回のパトロールでは、9箇所中、市営建設工事現場6か所(内建築が4箇所)県営建設工事現場3か所の内容であり、各現場とも整理整頓が良く
    各現場には第三者に知らしめる建設業許可書をはじめとする掲示物が貼付され、日々の工事の進捗に合わせた労働災害防止対策がとられていた。
     そのような中に、一部現場において、安全管理に対する認識が欠如されているところもあり、次の事項について指導した。

     1.国道の工事については、交通量が多いようなので、交通災害に合わない
    ように願いたい。
     2.立ち入り禁止・転落防止柵の区別が明確でない。現場内立ち入り禁止の
    場合は、法面の端に単管を打たないで、端より1Mぐらい内側に打って
       表示されたい。
     3.下請け業者の管理を徹底し、建設機械の現場の搬入時に、機械による
    災害を防止することから、持特定自主検査済を確認すること。また、小型 
       タイヤローラが特定自主検査が切れているので、特定自主検査用をうけ
    て使用すること。
     4.重量が少なくてもバックホーによる用途外使用は行わないこと。
     5.下請け業者の安全管理に対する教育が必要である。
     6.解体現場においては、粉塵の防止から、メガネも装着させると良い。
     7.改築現場において、接着剤等使用するときは換気をおこなうこと。
     8.作業用通路の確保をする。
     9.転落防止柵は、強固な構造で設置する事。
    10.作業着手前には、法面の浮き石の点検を行うこと。

    EOS 5051.jpg 現場詰所の前で概要説明を受けております。


    EOS 5054.jpg 現場を見て指導員が労働基準監督署長のご意見を意見集約をして、助言を行っております。


     本日のパトロールの結果を踏まえ、監督官庁の専門的な意見と発注機関より今後の対策として次のようにご意見を戴いた

    【 総 評 】
     釜石労働基準監督署長

    1.1班のパトロールに参加させて戴き、安全管理はおおむね良い。
    2.年末年始のスローガン「危険を見つけてなくそう災害 あなたの無事が家族の願い!」を踏まえ、今日のパトロール結果を会社に戻り提言して、今 
      後に生かして戴きたい。
    3.冬期災害、転倒による災害は70パーセントが骨折します。同じく冬期間の交通災害にも配慮を願いたい。
    4.このほど足場関係法律が改正された。このことは、作業用足場と昇降用足場では構造が違うので、発注機関積算に配慮を願いたいとした。また、
      解体工事がある場合はアスベスト対策をについても喚起した。 
    5.各職場では、無事故で新年を迎えられるようお願いした。

    発注機関 遠野農林センター山田 亙所長
     安全管理については、良く整備され徹底されている。建設現場は機械と人が近接作業があり、道路工事現場は交通量も多い、十分に注意をして、冬期にむけて安全な工事をすすめて戴きたいとした。

    発注機関 遠野市環境整備部堀切博徳建設課長
      これから向えると冬期間の作業には、安全で安心な作業を進めて戴きたい。そのほか、遠野市の除雪作業についても事故の無いようお願い申 し
     上げた。