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- 2014年12月 一覧
新会館建設へむけて・・・NO5
2014年12月29日 10:55宮古支部
『私たち、僕たち、頑張っています!』(第15回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年12月25日 18:06岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第15回は、豊島建設株式会社(大船渡市)の金野貴樹さんです。所属会社:豊島建設株式会社(大船渡市)
氏 名:金野貴樹さん
職 種:造園技能士および普通作業員
経験年数:5年1ヵ月
仕事内容:造園工および普通作業員
<入職した動機、きっかけは?>
高校卒業後、私は長男なので地元就職を希望していました。当時の就職状況は厳しく、アルバイトをしながら就職活動を続けていました。そんなとき、知人の方に地元企業・豊島建設(株)の求人のお話をいただき、思い切って応募しました。
<仕事のやりがいは?>
庭造りや剪定作業を終えたとき、出来栄えをお客様に見ていただき、喜んでいただけたときがとても嬉しいです。
<苦労していることは?>
お客様に専門的な事を尋ねられ上手く対処できないときがあり、自分の未熟さを痛感してしまいます。実践を重ね、技術向上を目指したいと思っていますが、造園の仕事が通年ではないので、繰り返して経験する機会を得るのに苦労しています。
<将来の目標は?>
今年の10月に会社の後押しと上司からの指導を受け、2級造園技能士の資格を取得することができました。次は、1級造園技能士を目指すとともに、土木資格にも挑戦して行きたいです。
<上司から一言>
2級造園技能士合格おめでとう!!合格できたのは決してまぐれなどではありません。帰宅してからも練習に励んでいた貴方の努力の結果です。今の技術に満足することなく、更なるレベルアップを目指して、お互い頑張りましょう。
金野さん、ありがとうございました。これからも技能向上、資格取得を目指して頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第14回(14/12/15)株式会社テラ(遠野市)千葉秀吉さん
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん12月工事安全パトロールを実施
2014年12月25日 12:06二戸支部
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第31回)
2014年12月19日 17:09岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第31回は(株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さんです。(株)中舘建設 大鳥義博さん(48歳:震災当時)
《職種》土木部長(震災当時:土木課長)
《啓開作業時の作業内容》指示役
「土木部全員で昼夜を問わず、力を合わせて」―震災発生時は
ちょうど電子入札のためにパソコンに向かっていました。停電になり、入札は後日となりました。その日は、国交省や岩手県の依頼で道路の点検を行いましたが、被害は比較的少な かったです。
―沿岸部での支援活動は
当社は二戸国道維持出張所の指示で動きました。携帯が通じないので、出張所に詰めて直接話をしました。3月13日の夜には盛岡西国道維持出張所、盛岡国道維持出張所で常温合材を積み込み、釜石維持出張所まで運びました。
14日には、宮古市の三陸国道事務所管内に自社のタンクローリーで軽油を運びました。そのまま22日まで、宮古港に入っていたタンカーからの軽油運搬に従事しています。発電機や啓開作業に使うための燃料だったと思います。3日程度の交代制として、同事務所に宿泊して対応しました。私は最初の班に同行しています。―他にも支援活動を行ったのですか
23日には、山田町内に暖房用の灯油を運んでいます。14日の夜には、H鋼付の仮設ガードレールを釜石維持出張所に運搬しました。この班には社長自らが同行しています。
この頃は会社の中もパニックでした。管内の道路除雪にも人が必要でしたので、土木部全員で昼夜を問わず、力を合わせて対応しましたね。―この年の初めには二戸地区を大雪が襲いましたね
大みそかからの大雪で、道路は通行止め、倒木で送電線が切れて数日間の停電がありました。私たちは道路復旧に追われて、1月5日にやっとお風呂に入れました。大変な年でしたね 。
―震災当初、高速道路は通行止めだったと思いますが
二戸国道維持出張所の手配で、緊急車両の通行証を警察で発行してもらい、高速道路を使うことが出来ました。警察では迅速に対応いただき、道路の状況についても情報を貰いまし た。
高速道路は、路面が沈下や隆起などで凹凸があり、夜間で見通しが利かなかったこともあって、スピードを抑えて走りました。正確な時間は覚えていませんが、かなりの時間 を移動に要しました。―被災地を目にしたときは
何とも言えない光景でしたね。停電の影響で情報が少なく、内陸で考えているのと10倍も100倍も被害がひどいなと感じたのを覚えています。タンカーの横では、港に沈んだ車を揚 げていました。中には人が乗っていたのだと思います。啓開した道路沿いにも犠牲者の方がいたようです。
―作業において気を付けたことや困ったことはありますか
昼夜作業なので、必ず交代要員を付けて人員を配置するようにしました。
当初は食料の頭が無く、現地でおにぎりを少々いただきました。次の班からは二戸で食料等を調達して持参するようにしました。ただ、二戸でも食料を確保するのが難しかっ たです。―携わっての教訓や思いはありますか
我が社は国道4号線の維持工事をやっていて、ある程度は緊急事態に備えていました。実際に大きな災害に直面すると、多くの戸惑いや混乱がありました。この教訓から、迅速に対 応できるよう体制を見直しています。
携わった社員は、大変だったと言う者もいますが、最終的には少しでも役に立てて良かったと話していました。三陸国道事務所では最終日、所長から直々に感謝の言葉を頂い たそうです。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん現場で働くけんせつ女子等をPR
2014年12月18日 13:09岩手県建設業協会
建設業の役割と魅力を発信!
2014年12月18日 11:47岩手県建設業協会
青年部連絡協議会
会長 鈴木 信也さん
女性マネジングスタッフ協議会
副会長 大平 敦子さん
黒沢尻工業高等学校
土木科 高橋さん・千葉さん
種市高等学校
海洋開発科 八木沢さん
岩手県建設業協会では、岩手県と共催で12月11日(木)岩手県民会館において「いわて建設業みらいフォーラム」を開催いたしました。
本フォーラムは、社会基盤整備や地域振興に果たす建設業の役割やその魅力を積極的に発信することで建設業のことを知ってもらい、次世代を担う若年層と女性の建設業への関心を高めることを目的としております。
当日は若手経営者や女性幹部社員、高校生から建設業に関する取り組みを発表し、パネルディスカッションで建設業もイメージと今後の建設業の魅力作りについて意見交換を行ったほか、臼澤みさきさんを迎え若手女性技術者とのトークとミニコンサートを行いました。
宮古土木センター管内工事現場安全パトロール
2014年12月17日 17:24宮古支部
「情報化施工・CIMに関する研修会」ご案内(会員企業対象)
2014年12月17日 16:52岩手県建設業協会
一般社団法人岩手県建設業協会では、情報化施工の活用やCIMの概要に関する研修会を開催いたします。
平成20年に国土交通省が「情報化施工推進戦略」を策定・公表して以来、ICT(情報通信技術)を活用した情報化施工の普及が推進されて来ました。平成25年3月には国土交通省が設置した『情報化施工推進会議』が新たな「情報化施工推進戦略」を提言し、同省発注工事で一般化の動きが加速しました。同推進戦略では、「平成30年度までに全ての都道府県と政令指定都市の発注する工事において一般化技術の活用を目指す」としているところです。
CIM(Construction Information Modeling)の推進方針については、平成24年度に国土交通省から示されております。CIMは、計画・設計・施工・維持管理の各段階において3次元モデルを一元的に共有・活用を図るものとして推進されております。効果としては、「情報の有効活用」、「設計の最適化」、「施工の効率化、高度化」(情報化施工)、「維持管理の効率化、高度化」などが期待されております。
この様な状況から、情報化施工・CIMに関する理解促進を図ることを目的にした本研修会に、多くの方が受講頂きますようご案内申し上げます。
◆日 時 平成27年1月27日(火)13:30~17:00
◆会 場 建設研修センター 3階大ホール(盛岡市松尾町17-9)
◆参加 費 無料
◆対象 者 会員企業の経営者、土木技術者・現場担当者、発注機関など
◆内 容
(1)「CIM」最新事情と施工での活用[講師:アイサンテクノロジー㈱]
①CIMの概要と関連用語解説、事例を含めた最新情報と今後の展望
②3次元モデルの作成と計測方法紹介(写真やTSから作成、MMS、UAV)
③3次元モデルの活用(クラウドサービス、CIMソフトウェア)
(2)「フィールドに革命を!」情報化施工&CIMの概要と現場に革命を起こす最新測量機器&ソフトウェアのご紹介[講師:㈱トプコンソキアポジショニングジャパン]
①業界最新動向と情報化施工の概要ご紹介
②現場で即役立つシステムの実機研修 (杭ナビ、現場端末システム)
③CIMの動向・概要説明と最新ソフトウェアを使った、業務効率化のご提案(3)総評・講演[ITコンサルタント 桃知利男 氏]
◆定 員 60名
◆申 込 会員企業のみ、こちらをクリックして協会イントラネットから申込
期限:平成27年1月21日(水)まで
【主催】一般社団法人岩手県建設業協会
【後援】東日本建設業保証株式会社
協会イントラネット掲示板案内文
案内文PDF北上市と建設業協会との意見交換会
2014年12月17日 15:51北上支部
新会館建設へむけて・・・NO4
2014年12月16日 14:07宮古支部
『私たち、僕たち、頑張っています!』(第14回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年12月15日 19:28岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第14回は、株式会社テラ(遠野市)の千葉秀吉さんです。所属会社:株式会社テラ(遠野市)
氏 名:千葉秀吉さん
職 種:土木技術者
経験年数:2年
仕事内容:現場管理全般
<入職した動機、きっかけは?>
震災後、復興のために従事している方を見て、自分もこのような仕事につきたいと思いました。
<仕事のやりがいは?>
工事が完了したとき、自分も手伝いが出来たと感じた際は、頑張れてよかったと思います。
<苦労していることは?>
状況によって対応が違うので、覚えることが多いことです。
<将来の目標は?>
1人前となり、地域に貢献できるようになることです。
<上司から一言>
測量、書類作成と、一生懸命にやっている姿に、誰からも好感を持たれています。
今や現場にとって、大きな戦力となっています。現場経験を積むことで、ますます活躍することを期待しています。
千葉さん、ありがとうございました。期待を背負って、これからも目標に向かって頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん26年度献血協力
2014年12月11日 17:07宮古支部
第11回土木合同セミナー
2014年12月10日 10:27盛岡支部
12月9日(火) エスポワールいわて で第11回土木合同セミナーが「安全・安心を求めて~復興と土砂災害を考える~」をテーマに当支部など6団体の共催による230名の参加で開催されました。
主催者代表あいさつ 川村俊通 盛岡広域振興局土木部長
講演会では、最初に岩手大学農学部 井良沢道也教授から「地域と共に創り上げる土砂災害からの減災をめざして」と題して広島の土砂災害など近年の自然災害の多発の状況、ネパールにおける水辺域・斜面域の保全と再生の紹介などがありました。
続いて、独立行政法人都市再生機構岩手震災復興支援本部 森本剛 本部長から「東日本大震災 復興まちづくりにおけるURの取り組みについて」と題して岩手県内の取り組みを中心に講演がありました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第30回)
2014年12月 9日 10:59岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第30回は成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さんです。成和建設(株)民部田正道さん(59歳・震災当時)
《職種》重機車両部執行役員部長
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「道路が通った瞬間を思い出して」―現地入りの要請はどこから受けましたか
国交省の現場を担当していた職員が水沢維持出張所から要請を受けて、翌12 日からの宮古入りが決まりました。グラップル付きのバックホウ2台とホイルローダー1台、運搬用の トレーラー3台。いずれも自社の機械です。
問題は燃料。花巻市内も停電しており、会社からガソリンスタンドに発電機を提供して給油しましたが、それだけでは足りずに、自社の重機から燃料を抜いて宮古行きの車を 満タンにして出かけました。オペレーターは、チリ地震津波を経験している社長と私、環境部執行役員部長の3人。若い社員たちは現場に張り付いており、体が空いていたのはこの3人 だったんです。―12日は何時頃から動いたのですか
午前11時ごろに花巻を出発しました。国道465号から106号というルートを通ったのですが、ガソリンを求める車でいたるところが渋滞しており、宮古に着くまでに3時間半は要した と記憶しています。
―啓開作業はどこから入りましたか
盛岡地域から来た会社と合同で、宮古警察署前を起点に国道45 号を高浜方面に向かい南下するチームと、宮古の市街地に北上するチームに分かれて啓開作業に当たりました。
現地の様子は、何か夢でも見ているようで現実感が感じられませんでした。宮古市役所前の歩道橋に船が引っかかり、ビルの1階部分には車が吸い込まれたように詰まってい ました。そしてなんと言っても分厚く堆積したヘドロ。これを取り除くのに苦労しました。―現地での食事や宿泊はどうしていたのですか
ずっと車内泊です。車内の狭さよりも寒さが厳しく、車のヒーターを夜通し付けて何とか寝られました。
あと恥ずかしい話ですが、食事の確保は想定外でした。現地調達できないんですよ。過去に対応した台風や土砂災害では、炊き出しで食事が提供されていたので、考えが甘か ったです。ただし当社は農業部門に参入しており、お米の在庫が豊富にありましたから、本社で炊き出しをして、現地に届けてもらいました。―被災された方や、他社のオペレーターの方とは何か会話をされましたか
建物の持ち主の方が写真や金庫などを探す際に手伝ったことがあります。見つかって喜んでいただけましたが、自分たちから何か話しかけるという雰囲気ではなかったです。
他社のオペレーターの方も、それなりに疲れた様子ではありましたが、疲労困ぱいという程ではなかったです。年配のオペレーターも多かったですね。このような大災害の時 は、ベテランの技術だけではなく、慎重さや冷静さ、豊富な人生経験も必要と感じました。―民部田さんはいつまで現地での作業を
15日までは宮古市内。16日から19日、21日から25日と田老地区に入りました。田老は宮古を上回る惨状で、まちが全滅したという感じでした。大槌町では、町からの要請もあ って、全域でがれき撤去に当たりました。現在も町の復興事業に関わらせてもらっています。
先ごろ久しぶりに宮古に行き、他地区と比べて市街地の復興が進んでいることを実感しました。私たちが啓開した道路を、ダンプや緊急車両が通った瞬間のことも思い出しま した。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん第2回工事安全パトロール
2014年12月 5日 13:45岩泉支部
木造家屋等安全パトロール
2014年12月 5日 10:12盛岡支部
公共工事動向11月を更新しました
2014年12月 4日 17:23岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内11月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)11月版→ こちら(PDF)冬本番を前に安全パトロールを実施
2014年12月 3日 09:28千厩支部
建災防千厩分会と千厩支部は11月27日、一関市室根町地内で現場安全パトロールを実施しました。
指導協力機関から、一関労働基準監督署、千厩土木センター、一関農村整備センター、一関市建設農林センターの方々に参加いただきました。
今回の対象現場は、土木工事現場3ヵ所です。冬本番に向けて労働災害防止対策の徹底を促しました。また、前日の雨で作業場の状態が悪く、転倒防止等の対策についても触れました。
好事例として、AEDの設置や油流出対策などがあげられました。
「今日の作業を見ると、重機と人の近接作業の禁止をKYで触れた方が良かったと思う」等の意見もありました。
千厩支部では、安全パトロールに建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS:コスモス)の柱であるリスクアセスメントを取り入れています。
今回は「枝集積」及び「法丁張設置、法尻石処理、法面整形」についてリスクアセスメントを実施いたしました。除雪機械出動式
2014年12月 2日 18:20岩泉支部
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