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  • けんせつ女子=宮城建設㈱ 土木部土木課 小笠原千尋さん「経験しながら学んでいく楽しさ」=

    2015年12月15日岩手県建設業協会

    日刊岩手建設工業新聞に掲載(隔週木曜日)されている『スマイル☆建設女子部~女性記者ほしこが行く~』の記事を不定期に転載いたします。同紙の女性記者が、建設業に従事する女性を取材する企画で、読者から好評を得ている連載記事です。

    近年、「ドボジョ(土木女子)」や「けんせつ小町」という愛称ができるほど、建設業で働く女性の活躍が益々期待されています。「女性が輝き、活躍できる業界」であることを多くの方に知って頂きたいとの思いから、日刊岩手建設工業新聞の全面的な協力をいただき、掲載するものです。

    平成26年5月1日新聞掲載
    宮城建設㈱ (久慈市)土木部土木課  小笠原 千尋さん「経験しながら学んでいく楽しさ」

    ―建設業には、小さいころから興味を持っていたのですか?
    「高校は工業高校とか専門学科ではなく、普通科に進学しました。理系のクラスだったんですけど、進路を決める時に環境問題について学びたいと思って。それで、環境関係や土木関係のコースがある岩手大学工学部の建設環境工学科に進学しました」


    ―では、大学では環境関係の研究をされたのですか?
    「2年生までは、土木と環境の両方の分野について学んで、3年生の時にそれぞれの専門分野に分かれるのですが、講義を聞いたり、現地見学や実習をやっているうちに、土木の方が面白そうだなぁ、と思うようになって。それで環境ではなく土木を選びました。その中で私は、防潮堤とか波の動きを研究する海洋土木関係の研究室に入りました」

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    ―『土木』の中にはいろいろな分野があると思うのですが、海洋土木関係の研究室を選んだのはなぜですか?
    「私は陸前高田市の出身で。研究室に入ったのは震災より前だったんですけど、以前から『宮城県沖地震があったら津波が来るぞ』って言われていたので、津波の研究もできたらいいな、と思って、海洋土木関係の研究室に行きました」


    ―現場監督をされているとのことですが、1年目から現場に入られたのですか?
    「私はまだ3年目なので、今は現場監督の補助…というか、勉強している、という感じです。1年目は本社で勤務して、2年目に高台移転の造成工事の現場に配属になりました。今年からは、道路改良工事の現場に入りました」


    ―現場では、力仕事もあるんですよね…?
    「実際は、あまりないですね。運ぶのを手伝ったりはしますけど、土木といっても、監督という立場で、測量や指示を出す立場なので。あるに越したことはないですけど、そんなに力がなくても大丈夫です」

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    ―現場には、年上の男性の方が多いと思うのですが?
    「そうですね、お父さん世代とか。私は人見知りなので、最初は大変なんですけど…。でも、話してしまうと、結構優しくしてくれるので、指示が出しやすくなったりしますね」


    ―仕事をしていく中で、どんな時に楽しいと思い ますか?
    「今は本当に勉強段階で、知らないことが多いんですよ。なので、知らないことを自分の中に取り入れていくのが楽しいですね。例えば、大学で学んだことも、実際にやってみると『あ、こういうことなんだ』って思えるので、それも面白いです。実際に見るのとでは違いますね。大学のころよりも、今の方が学びたいという気持ちが大きいかな、と思います」

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    ―担当してみたい現場はありますか?
    「今は本当にまだ経験が足りないので、いろんな現場を見させてもらっている段階で。その中で、自分が得意となるような現場を見つけていければ、と思います」


    ―これからの目標はありますか?
    「資格を取りたいですね。2級の土木施工管理技士の資格を取ったので、次は1級を取りたいです。 あと、将来的には技術士の資格を取りたいと…。まだ詳しいビジョンがあるわけじゃないんですけどね。まずは、1級の土木施工管理技士です」



     



    ~ほしこの一言~
     インタビューの時、ずっと笑顔で話してくれた小笠原さん。特に『知らないことを取り入れるのが楽しい』と語る時の笑顔がすごく輝いていて、本当に土木の仕事が楽しいんだな、というのが伝わってきました。小笠原さん、ありがとうございました!