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  • 「岩手フロンティア懇談会」に青年部会長が出席

    2009年7月10日千厩支部

    7月9日に千厩行政センターにおいて県政懇談会「岩手フロンティア懇談会」が開催され、千厩支部青年部会の小野寺真青年部会長が出席しました。
    この懇談会は、達増拓也岩手県知事が県民と直接意見交換を行い、県政に反映させることを目的に開催されたものです。県南広域振興局の勝部修局長が進行を行い、「守りたい地域の宝は何ですか。その宝をどのようにして次世代に伝えますか。」をテーマに各分野の代表者等と6名と意見交換を行いました。

    岩手フロンティア懇談会

    ≪参加者≫
    一関商工会議所青年部東山支部 円谷伸之 理事
    NPO法人いちのせき子育てネット 岩渕豊子 代表理事
    弓手川結いネットワーク 千田恭平 代表
    岩手県農協乾椎茸連絡協議会 佐々木久助 会長(岩手県食育パートナー)
    岩手県農業農村指導士協会県南ブロック 板橋静子 会長
    岩手県建設業協会千厩支部青年部会 小野寺真 部会長

    懇談会では、人口減少の問題や雇用及び地域経済、子育て環境、農業に対する支援、農産物のPR、自然及び環境保全等について意見が出されました。
    達増知事は、「行政は経済活動には中立で関与せずに民間に任せるという流れが続いて来た結果が、地方の疲弊や格差が進む要因になった。これからは行政も積極的に関与して結果に責任をもって取り組まなければならない。」といった趣旨のことを総評で語っていました。

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    小野寺青年部会長の意見発表内容

     社団法人岩手県建設業協会千厩支部青年部会で部会長をしております小野寺と申します。本日はよろしくお願い致します。
     我々青年部会は、建設業協会の下部組織として主に若い世代の経営層や各社の若い従業員の方等が加入しております。
     活動としましては、地域の小学校をまわって毎年開催している「建設業ふれあい事業」による就業体験学習及び建設業のPR活動、道路清掃などの地域貢献活動、また、地域の雇用を確保している基幹産業として企業力向上に資する活動を行っております。
     特に「建設業ふれあい事業」は、青年部会の設立以来、本年度で20年目の開催を迎えました。子ども達に建設機械に実際に触れてもらい、子ども達の笑顔を見るたびに地域の宝は子ども達であると実感しているところです。
     20年目を迎えて思いますことは、私どものところは、いわゆる郡部でありますので、人口の減少が著しく、年々、生徒数や学校数が減っていることが寂しいと感じております。最も大きな要因は地場の産業が少ないことから、雇用の場が無いことが大きいと思います。また、子育て環境があまり良くなく、産婦人科や小児科が地元に無い事から子育て世代には住みにくい状況となっております。

     また、昨年度、本県において2度の大震災が発生し、改めて安全・安心なインフラ整備の重要性が再認識されたところであります。この地震を受け、協会の支部長の支持により、青年部会役員が中心になり、支部の災害自主パトロール体制の再編成を実施し、より機動的な災害活動が行える体制が整い、地域を守ることも我々の仕事であることを確認する機会となりました。
     建設業は、冬場には除雪対応や災害が発生した際には最前線でインフラの復旧活動を行う使命があると日頃より志を高く持っているところです。
     しかしながら、我々が置かれている実情をみますと、公共投資及び民間の建設需要の大幅な落ち込み、他地域からの参入等による競争の激化もさることながら、度重なる制度改革により、経営計画もままならない状況であり、現実に雇用の維持が極めて厳しい状況に陥っております。千厩支部会員の雇用者数は、平成8年には約1,700人でしたが、現在は約900人前後となっており、約半分近くに落ち込んでいます。雇用者数の減少により、災害時の対応が難しくなる可能性も懸念されているところです。

     今日は「守りたい地域の宝は何ですか。その宝をどのようにして次世代に伝えますか。」というテーマですが、根本の部分で少子高齢化や人口減少の問題が非常に大きな課題になっていると思います。当地域では、誘致企業の撤退を含め雇用の問題、医療福祉の問題等があげられます。建設業界の立場からは、地域についた予算は地域を守っている業者が適正価格で請け負える制度が求められるところです。それにより地域の雇用を確保し、地域経済への波及効果もあるのではないかと考えます。