いわけんブログ
遠野支部安全パトロールの実施
2011年12月16日遠野支部
12月1日、遠野支部の安全パトロールを実施した。
このパトロールは、平成23年度のいわて年末年始無災害運動の一環として、冬期特有の労働災害防止を図るため行った。
今回のパトロールは、釜石労働基準監督署、遠野農林センター、遠野土木センター、遠野市環境整備部の職員と遠野支部会員により行われた。主催者三浦貞一が、官公庁の皆様方の参加へのお礼と会員各位のパトロールの参加者に対し指導助言の協力についてお願い申し上げた。 発注機関を代表で遠野土木センター伊藤所長が工事の繁忙期と年末を控え冬期特有の災害が発生しないよう、意義あるパトロールにして頂きたいとした。
パトロール構成
・パトロールは、各社の代表者、安全担当者の参加により2班体制で行った。
参加者
・釜石労働基準監督署、遠野農林センター、遠野土木センター、遠野市
環境整備部の職員10名
・会員 29名 (事務局含む)
・賛助会員 2名 合計 41名
パトロール方法
・参加者全員に各現場ごとのパトロールチエック表を配布、それを基に
現場に出向き、代理人より工事概要、本日の作業内容、労働災害防
止対策等の聞き取りを行い、パトロールを実施した。
今回のパトロールは賛助会員も参加されていることから、安全対策
などについて、研鑚してほしいことと、これから、迎える冬期特有の労
働災害防止対策として提言を求めた。指導、助言
・建災防指導員が釜石労働基準監督署長をはじめ発注者及び参加者
より 現場の安全パトロールの結果をその場で現場担当者に指示改
善を行 った。
支部分会指導員が交互に各班の管理体制の報告と指導事項について申し上げた。
第1 班 パトロール現場
土木工事現場 3か所 建築現場 2箇所
第2 班 パトロール現場
土木工事現場 3か所 建築現場 1箇所さっそく現場に到着、現場担当者に概要説明、管理体制等を伺い現場内を見学させて戴いた。
隣接した協議会の現場であり、震災で壊れ、7mのアンカー打ち込み中である。
木造建築の現場説明を行っております。
工事は終盤です。遠野駅に降りますと、右前方に火の見やぐらが見えます。昔の古材を活用し建設しています。間もなく遠野郷の観光案内所となります。参加者は、パトロールの他施工方法にも関心があったようでした。
1班・2班の指導員の指導事項
今回のパトロールでは、9箇所中、市営建設工事現場8か所(内建築が3箇所)県営建設工事現場1か所の内容であり、各現場とも整理整頓が良く
整理され、現場においては建設工事に係る掲示物が貼付され、日々の工事の進捗に合わせた労働災害防止対策がとられていた。
そのような中に、一部現場において、安全管理と現場官食おうに対する認識が欠如されているところもあり、次の事項について指導した。
(指摘事項・提言事項)
1.現場内の段差を解消し作業に当ること。
2.法面の浮石を撤去すること。
3.仮設道路を一時的に変更する場合は標識等設置し明確にすること。
4.重機との近接作業は行わないこと。
5.運搬経路の道路の飛散砕石等は速やかに片づけること。
6.建築現場では、多種工種の作業のため足場等の組替が発生するが、
作業終了後は、すみやかに元の通りに戻すこと。
7.電気配線は、露天でのドラムからの配線は雨天時に影響を受けない
所に配置すること。
8.定期的に現場内の清掃を行うこと。
9.法面部分を作業用通路として使用するときは手摺柵を設置すること。
(現場取組事例)
1.作業場と現場事務所は離れていたが、救急箱は現場に常備されてい
た。
2.凍結・降雪を想定し融雪剤を配備している。
3.工事区間の混合されている現場内では、通行区分が確立されている。
4.工事区間の混合された現場では、安全協議会が設立され一体となっ
た安全管理が行われている。[釜石労働基準監督署、発注機関講評]
遠野土木センター工務課 高橋課長
・管内では軽微な事故が発生しているので、徹底した安全管理を願いたい。
・KY活動の進め方は、マンネリ化しないよう意識の向上に努めること。
・ケガ防止のためには、ちょっとした配慮が事故を防止する。
遠野土木センターの高橋工務課長です。安全な施工ということでは、日頃よりご指導戴いているところです。
遠野市水道事務所 仁田所長
・冬期間の工事が無災害で完了されることを願う。
・除雪作業についても安全、安心な道路のために無事故で作業をお願い
したい。
遠野市水道事務所長が上水道と下水道が統合されたほか、震災の被害でお忙しい中の参加で、市営建設工事においても、労働災害防止に努めてほしいとしておりました。
釜石労働基準監督署 村井署長
・事故防止の基本は危険を認識することが第一である。
・重大災害防止は危険性を認識し適切な防止対策講ずる。
・災害のガレキ処理する場合は防塵マスクを使用し、粉塵対策を徹底する。
安全パトロールの考え方
・第3者の目で指摘する。(内からでは解らない部分がある)?
・指摘が目的でない。
・木造住宅は墜落事故が多い。(墜落防止対策をとる)
村井署長が最後の総評を以上のように申し述べました。
月別アーカイブ
- 2025年
- 2024年
- 2023年
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
- 2007年
- 2006年