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  • けんせつ女子=沢与建設㈱ ダンプ運転手 佐藤委子さん「毎日の積み重ねを大切に」=

    2016年5月20日岩手県建設業協会

    日刊岩手建設工業新聞に掲載(隔週木曜日)されている『スマイル☆建設女子部~女性記者ほしこが行く~』の記事を不定期に転載いたします。同紙の女性記者が、建設業に従事する女性を取材する企画で、読者から好評を得ている連載記事です。

    近年、「ドボジョ(土木女子)」や「けんせつ小町」という愛称ができるほど、建設業で働く女性の活躍が益々期待されています。「女性が輝き、活躍できる業界」であることを多くの方に知って頂きたいとの思いから、日刊岩手建設工業新聞の全面的な協力をいただき、掲載するものです。

    平成27年6月11日新聞掲載
    沢与建設㈱(宮古市)ダンプ運転手 佐藤委子さん「毎日の積み重ねを大切に」

    ―佐藤さんは、14年春に入職されたと伺いました。建設業で働こうと思ったきっかけを教えてください。
    「ダンプの女性ドライバーが増えてきて、私でもできるかも、と思い入職しました。実家が建設会社で、小さいころから現場に連れて行ってもらっていましたし、女の私が建設業で働くことに、特に違和感も抵抗もありませんでした。それに、山だったところが切り崩されて道路になったりとか、現場を見るたびに景色が変わり、目に見えて形になっていく建設業はすごいな、カッコいいなと小さいころから感じていました」


    ―入職して、どんなところが大変でしたか?

    「初めてダンプを運転した時は、ダンプアップのやり方やタイミングなど、感覚が分からなくて。ダンプにはエフゲートなどの種類があって、動かし方も違いますし、それぞれにコツが必要なんです。土砂を積むため、バックホウに向かってバックする時には、バックホウのオペレーターが積みやすいよう、両方のサイドミラーを見ながらちょうど真ん中になるように行くのですが、思ったところに運転するのも難しかったです。ハンドルを回しすぎてもうまくいかないですし、やはりコツが必要ですね」

     「ダンプに乗って1年が経ち、今は以前ほど怖さは感じなくなりました。初心はもちろん大事ですが、最初に比べるとダンプの大きさの感覚とか、だいぶ覚えてきたと思います。まだまだ至らないところはありますが、やっぱり毎日の積み重ねが大事だと感じています」

    けんせつ女子

    ―印象に残っている現場はありますか?
    「入職して間もないころに携わった復興住宅の現場です。土を降ろす場所と積む場所がすごく近くて、1日50回ほど往復しました。その現場では、必死にひたすら運んでいましたね。あと、私はバックホウの免許も持っていて土を積んだこともあるんですが、私の場合だとすごく時間がかかるんです。でもバックホウのオペレーターの方はダンプに土を積むのがすごく速いしきれいで、技術の高さを感じました」


    ―仕事をする上でどんなことに気を付けていますか?
    「まずは安全運転です。安全確認も含めて、一つ一つ確実に作業するようにし、荒い運転はしないように心掛けています」

    「ダンプは、一歩間違えば凶器になりますよね。万が一ぶつかってしまえばケガだけでは済みません。道路を歩いている時にダンプが通ると、風がすごくて怖いなと感じることがあるんです。周りの人に圧迫感を感じさせながら運転していると思うので、制限速度を守って運転することはもちろん、人がいたらゆっくり走ったり、譲れるときは譲るようにしています」


    ―仕事をする中でどんな時にやりがいを感じますか?
    「できることが増えてくると楽しいですね。最初はできるか不安だったところが、ダンプに乗っているうちに少しずつでもできるようになっていくとやりがいがあります」

    けんせつ女子


    ―今後の目標を教えてください。

    「なんでも挑戦したいです。いろんな現場に行ったり、いろんな重機や機械に乗ったり。私が出来そうなことがあればやってみたい、と思っています」

    「一緒に働いている現場の人たちを見て、経験の大事さを感じています。私はまだ入職して日が浅いですが、もっともっとレベルアップして必要と思われる人材になりたいな、と思います」




    ~ほしこの一言~
    「毎日の積み重ねが大事」と語る佐藤さん。 今後に向けては「何でも挑戦していきたい」と 話していて、明るい笑顔の中に仕事への真剣さ と積極的な姿勢を感じました。佐藤さん、ありがとうございました!