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  • ICT活用工事現場見学会=県内初のICT活用工事におけるUAV(ドローン)による3次元航空起工測量=

    2016年9月13日千厩支部

    senDSC053019月6日、ICT活用工事の現場見学会が千厩支部管内で開催されました。今回は、UAV(ドローン)による3次元航空起工測量の見学会です。国土交通省、岩手県、現場の安全協議会構成会社、建設業協会広報委員会IT部会、現場関係者など約40名が参加しました。



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    国土交通省が進めるi-ConstructionにおけるICT活用工事の対象工事で、施工者希望Ⅱ型として発注された工事になります。

    senDSC05285

    工 事 名 北上川上流曲田地区築堤盛土工事
    発注機関 国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所
    施工場所 岩手県一関市藤沢町黄海字下曲田
    施 工 者 ㈱小山建設



    ICT活用工事とは
    建設生産プロセスの全ての段階においてICT施工技術を全面的に活用する工事
     ①3次元起工測量
     ②3次元設計データ作成
     ③ ICT建機による施工
     ④3次元出来形管理等の施工管理
     ⑤3次元データの納品

    senDSC05278今回のドローンは、DJI社「SPREADING WINGS S900」(写真右、アームを折りたたんでいます)です。
     重量 3.3kg(離陸重量 最大8.2kg)
     全長 900㎜
     フライト時間 最大18 分

    カメラはCanonのミラーレス一眼「EOS M2」を積んでいました。レンズは22mmのF2単焦点レンズです。センサーサイズがAPS-Cなので、実質は33mm程度の焦点距離になります。

    今回、50mの高さを飛んで、国土交通省のガイドライン(UAVを用いた公共測量マニュアル)にある進行方向90%ラップを満たすことになります。


    senDSC05288一度、離陸直前に雨が降り中断になりましたが、再び離陸位置にセットしてドローンが飛び立ちます。


    senDSC05298見えにくいですが、左上の黒い点がドローンです。50mの高さを飛行計画に合わせて自動運行します。今回、着陸は手動だそうです。


    senDSC05300多少の風がありましたが、安定した飛行で飛んでいました。


    senDSC05294飛行中、Wi-FiでPCと通信が可能です。「Ground Station」というアプリケーションを使ってモニタリングができるようです。飛行計画などもこちらで設定するのだと思います。


    senDSC05314事前に撮影したデータを使って作成した簡易版の点群データも見せて頂きました。3Dになっているので、マウスを使って自由に回転ができます。色は写真を重ねているのだと思います。



    国土交通省はi-Constructionの更なる推進を進めて行く方針です。時代の波が一気に押し寄せていることを身近に実感しました。一方、早期に課題を見極めていくことも必要だと思われます。