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  • けんせつ女子=丸協建設㈱(奥州市)建築部 冨士 愛梨沙さん「経験積み先輩のような技術者に」=

    2023年12月22日岩手県建設業協会

    日刊岩手建設工業新聞に連載されている『スマイル☆建設女子部~女性記者ほしこが行く~』の記事を不定期に転載いたします。同紙の女性記者が、建設業に従事する女性を取材する企画で、読者から好評を得ている連載記事です。

    近年、「ドボジョ(土木女子)」や「けんせつ小町」という愛称ができるほど、建設業で働く女性の活躍が益々期待されています。「女性が輝き、活躍できる業界」であることを多くの方に知って頂きたいとの思いから、日刊岩手建設工業新聞の全面的な協力をいただき、掲載するものです。


    令和5年11月30日新聞掲載

    丸協建設㈱(奥州市)建築部 冨士 愛梨沙さん「経験積み先輩のような技術者に」



    ―工業高校を卒業されたと伺いました。工業高校を選んだきっかけを教えてください。

    「もともと、ものづくりや工作などの授業が好きで、工業系が向いているのかな、と思ったことがきっかけです。電気や機械よりも工作関係が好きでしたし、木を使って家具をつくる授業もあると聞いてやってみたいなと感じ、水沢工業高校のインテリア科に進学しました」


    「インテリア科で学ぶ中で、将来は勉強したことを生かせる仕事に就きたいという思いがありました。設計関係などの道も考えましたが、学校にきていた求人の中で一番興味を持った丸協建設を選びました」



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    ―工業高校で建築分野について学んでいたとはいえ、入職当初は分からないことが多かったと思います。

    「現場に行って、改めて教科書で見るのと実際に見たり触れたりするのとでは全く違うと感じました。現場を見て、高校の時に使用していたテキストに載っていたものの意味が分かりました。現場で使う図面も高校の時に見ていた図面と違い、最初は見方もよく分かりませんでした。図面については、今でも聞いて確認することが多いです」


    「職人さんから『○○持ってきて』と言われても、最初の頃はそれが何か分からないことがとても多かったです。当時は、恐る恐るどんなものかを聞いたり、同じものでもさまざまな種類がある時にどれか分からず、全部持っていったりしたこともありましたね」


    ―現在入社3年目とのことですが、これまでどのような現場に携わったのでしょうか?

    「一番初めは木造の社会福祉施設の現場でした。先輩についていき、現場の流れなどを教えていただきました。その後は鉄骨造の工場の現場に配属となり、現在は別の鉄骨造の工場の現場に携わっています。現場では、写真を撮ったり書類を作成したり、墨出しの手元などをしています」


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    ―仕事をする上で、心掛けていることはありますか?

    「先輩からの指示をただ待つのではなく、できることを探したり、次に何をすれば良いのかを自分で考えて行動できるように、と意識しています。工程表をチェックしていつ何があるかを頭に入れたり、前の現場も鉄骨造の現場でしたので、前回撮った写真などを確認しながら写真撮影などの業務に当たったりするようにしています」

    ―どのようなところに仕事のやりがいなどを感じますか?

    「何もなかった場所に建物が建っていくところに、建築の面白さがあると思っています。よく『地図に残る仕事』と言われますが、本当にその通りですよね。現場に携わるうちに、建築の仕事の楽しさや面白さを感じていきました」


    ―今後の目標などを聞かせてください。

    「先輩たちは先々まで考えて判断したり動いたりしていて、職人さんへの指示も明確です。まだ目の前のことでいっぱいになってしまうことも多いのですが、先輩たちみたいになれるよう、もっと経験を積んでいきたいです」


    ~ほしこの一言~

    最初は大変だったけれど、今建築の仕事が楽しいと冨士さん。「何もなかったところに建物が建っていくのが面白いところ」と建築の現場に携わる仕事ならではの魅力を語ります。入社後、2級建築士の資格を取得しました。「先輩たちのようになりたい」と話す姿に、まじめで誠実な人柄と向上心の高さを感じました。冨士さん、ありがとうございました!