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  • 岩手県建設業協会「防災の日」情報伝達訓練にあたって

    2024年3月07日岩手県建設業協会

    会長 向井田岳
     東日本大震災から、まもなく十三年を迎えることになりますが、今年の元旦には、能登半島地震が発生して、石川県を中心に甚大な被害となりました。犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
     当協会は「オール岩手で復興」を掲げ、一日も早い復旧復興に向けて会員一丸となって一心に歩みを続けて参りました。県民及び行政機関のご理解とご協力のもと、インフラの復興事業は完遂を迎えようとしています。
     震災翌年に定めた「防災の日」に毎年継続してきた情報伝達訓練は、今回で12回目を迎えます。震災の記憶や教訓を風化させることなく、災害への対応力を向上していくために体制強化と情報伝達能力の向上を図って参りました。今後とも「防災の日」制定の意義を決して忘れることなく、訓練を重ねて行きたいと考えております。
     震災以降も自然災害による被害、家畜伝染病の防疫対応などが全国的に相次いでおり、今回の能登半島地震においても、地元建設業が道路啓開やがれきの撤去などの復旧作業に昼夜を問わず懸命に従事しています。地域住民の安全と安心を守るため、「地域の守り手」である地元建設業者の必要性や重要性が一段と増しております。
     東日本大震災をはじめ、本県を襲った2016年台風10号及び2019年台風19号災害では、国、県、市町村の災害対策本部との密接な連携が初期対応の要であると実感しました。当協会内部で情報共有を密に図りながら、与えられた情報をもとに自ら判断し、的確で迅速な活動に繋げることが求められています。
     本日の訓練では、衛星携帯電話、WEB会議システム、イントラネットを軸にし、時系列による状況変化を想定しながら行うことにしております。訓練参加者には、全県を網羅した支部のネットワークによる強みを確認するとともに、緊急時の柔軟な対応能力を磨く機会として積極的に取り組むようお願い申し上げます。
     本日の訓練を通じて、多くの方々に建設業の地道な活動を知っていただく機会となりますことを祈念して、私からの挨拶といたします。


    令和6年3月7日
    一般社団法人岩手県建設業協会
    会長 向井田 岳