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  • けんせつ女子=陸中建設㈱(宮古市)骨材部崎山砕石場 岩澤 真智子さん「復興の役に立てるように」=

    2016年9月21日岩手県建設業協会

    日刊岩手建設工業新聞に掲載(隔週木曜日)されている『スマイル☆建設女子部~女性記者ほしこが行く~』の記事を不定期に転載いたします。同紙の女性記者が、建設業に従事する女性を取材する企画で、読者から好評を得ている連載記事です。

    近年、「ドボジョ(土木女子)」や「けんせつ小町」という愛称ができるほど、建設業で働く女性の活躍が益々期待されています。「女性が輝き、活躍できる業界」であることを多くの方に知って頂きたいとの思いから、日刊岩手建設工業新聞の全面的な協力をいただき、掲載するものです。

    平成28年4月21日新聞掲載
    陸中建設㈱(宮古市)骨材部崎山砕石場
    岩澤 真智子さん「復興の役に立てるように」

    ―14年に入社されたとのことですが、建設業に入職したきっかけを教えてください。
    「若いころに重機の運転を経験したことがあって、以前から重機に乗ることが好きでした。東日本大震災を受け、復興に携わる仕事がしたいと思っていたところ、縁あって陸中建設に砕石作業員として採用していただきました」

    joshi20160921001

    ―建設業は男性が多いところだと思います。入職するに当たり、不安などはありませんでしたか?
    「建設業は男性の仕事ということもあり、女性の作業員は採用してもらえないかもしれない、という不安がありました。採用していただき、会社にはとても感謝しています」


    ―岩澤さんには、ご兄弟がいらっしゃると伺いました。建設業界でお仕事をされているのですか?

    「弟が一人いまして、建設業ではなく工業高校の教諭をしています」


    ―そうでしたか。岩澤さんは現在、どのような業務に携わっているのですか?
    「主に、砕石を生産するプラントの操作室での作業。それから機械の点検などをしています」


    ―仕事をする中で、大変なことも多いかと思います。
    「冬場のベルトなどの凍結や夏の暑さは確かに大変です。ベルトが凍結すると機械を動かせなくなるため、とても困ります。夏場で屋外の作業を伴う時は、水分を小まめに取るなどして、熱中症にならないように気をつけています」

    「機械の修理などでは力が必要なのですが、男性と違い力がなくて。先輩方に助けていただいて、いつもありがたく思っています」

    joshi20160921002

    ―仕事をする上で大切にしていることを聞かせてください。
    「けがをしないこと、そして機械を詰まらせないように確認するよう心掛けています。安全が第一ですよね。現場内は危険が伴いますし、少しの間違いが事故やトラブルにつながります。機械に巻き込まれないよう、確認してから作業に当たるようにしています」


    ―どんな時にやりがいを感じますか?
    「やはり、現在の業務が少しでも復興の役に立っていると思うとやりがいがあります。そして、機械のトラブルなどもなく一日が終わるとホッとしますね」


    ―岩澤さんのご趣味や好きな言葉などを聞かせてください。
    「趣味は音楽鑑賞です。通勤時などでも車の中で聞いたりしますが、音楽を聞くと元気になります。それから、昔から『ひたむき』という言葉が好きです」



     

    ―今後に向けて一言、お願いします。
    「砕石場は砂埃がすごいのですが、汚れることを気にしていては仕事になりません。人が嫌がる仕事でも取り組めるように、そして人のいたみが分かる人になりたい、と思います」

     

    「先輩方には、今でもたくさんのことを教えていただき、とても感謝しています。まだまだ覚えなければいけないことも多いですが、これからも頑張ろうと思っています」




    ~ほしこの一言~
    「取材中、会社や砕石場で共に働く先輩たちへの感謝の言葉を何度も語っていた岩澤さん。崎山砕石場の工場長で骨材部次長の東谷正一さんは「現場内は砂埃もすごく汚れる仕事だが、文句を言うこともなく作業に当たっている。指示も素直に聞いてくれる」と話していました。取材を通して、岩澤さんの謙虚な人柄を感じました。岩澤さん、ありがとうございました!