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  • 東日本大震災 遠野支部長現地入ドキュメント 

    2011年3月16日遠野支部

    3月11日  地震発生
     遠野土木センターに対策本部が設置される。管内の被災状況等を確認、支援体制にあることを申し上げた。
    支部長へ、21時ごろ救援要請、12日にむけ、ダンプ、ローダー、BHハサミ付の機械の協力要請を行った。その後、新仙人道路の段差が見つかり昼夜より応急復旧工事着手。大量に搬入される自衛隊の車両などのため片側通行、舗装は15日完了

    3月12日  支援車両現場搬入 一部支援活動を実施
     副支部長 協会詰  遅れてくる支援車両の配車、遠野市運動公園に待機状況に応じ、随時配車した。
    釜石合庁前   ダンプ  10台   ローダー 5台 BH(ハサミ付) 4台
    釜石遠野線 鵜ノ住居交差点国道45号
                 ダンプ   3台   ローダー 3台 BH(ハサミ付) 3台
    大槌町国道45号             ローダー 3台

    3月13日  本格的支援活動 国土交通省管轄にも支援
                  ダンプ  13台     ローダー 7台 BH(ハサミ付) 7台
     この日は、第三者が現場に入り込み業務の弊害が発生、通行止看板を集め釜石に戻り設置した。この日より、燃料の供給が難しくなり、行政にも支援を求めた。

    3月14日
     支部長独自のルートで燃料を確保、タンクローリーで会員企業の機械及び車両に給油活動を実施 釜石支部長よりよる連絡あり無事が確認された。支援活動は、前日と同じパーティ、随時現場指導により援助活動を行っている。

    3月15日  支部長現地入
     早朝釜石支部にいく、支部会員は土木部に行くことと張り紙がある。私どもは、その足で沿岸広域振興局に出向いた。釜石支部長とは会えなかったが、土木部長より現況説明、今後の進め方など説明をうけた。支部長は問題となっている燃料について確保した旨申し上げ、釜石支部会員にも若干提供できる旨報告した。
     その足で、下記被災地の現場を巡回し、労をねぎらって2時30分支部へ帰って来た。

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    釜石駅交番前です。廃材が道路わきにあります。


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    釜石駅前です。左の白い車は流されてきたものです。奥の方にも数台あります。閑さんとしています。


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    釜石駅前交差点です津波が運んできたものです。後ろは三陸鉄道の鉄橋です。この交差点は左に行けば大渡町です。まだ通れませんでした。

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    釜石市嬉石町に向かいます。間もなく釜石ガスがあるはず。右側に岩手フソウがあります。車両が多くうまく進めません。


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    後ろは三陸鉄道です。手前の黒い車がありますがその後ろは甲子川です。津波は、この川を登ったものと思われます。川には、車が数台沈んでおります。

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    車が多いので一時某会社の駐車場に入りました。大型の車が真横になておりました。手前に、軽自動車のフロントが壊れ津波がここにも押し寄せておりました。


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    嬉石のGSあとです。無残です。ここのスタンドに燃料が眠っているとおもわれます。

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    ここから嬉石交差点を左折、上閉伊郡大槌町に向かい、道路は高架橋にのぼりました。下の方をみましたら、当協会員のダンプがおりました。
     写真は高架橋の中心です。新日鉄の構内になりますがだいぶ壊れております。


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    同じく高架橋から、大渡町にむけての写真です。自衛隊が被災者を探しております。

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    国道45号線北に移動片岸町雇用促進住宅手前です。消防自動車の写真の後ろは、山火事で燃えております拡大して見ればわかります。この消防自動車は、大阪ナンバーざっと20台ぐらいいました。その他救急車も多数国道45線を埋めておりました。

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    三陸道を走り大槌町北側の町はずれにつきました。写真には、正副支部町の車両がみえます。社員の方も交通整理をしていました。

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    これは、国道45号線交差点から見た写真です。ハサミ付きBHとローダーでガレキを寄せた後です。

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    会員企業が実施していおります。この先は大槌町赤浜に向かい魚市場、船舶の造船場などがあり、孤立しているそうです。

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    この先が旧国道45号です。その少し先にJR山田線があります。


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    現地で遠野土木センター職員と合い対策等についてお話をおこないました。

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    いよいよ大槌町の県道にはいりました。しかし、鉄骨の骨組みが倒壊して作業に時間がかかりそうで、協議です。

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    大槌町役場です。RC構造のようで形は残っております。あらゆるゴミが引っかかっております。地震が発生し対策会議中とのお話がありますが、町長、外役場職員が行方不明とのこと。統卒が大変です。

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    岩手県立大槌病院です。中に入れないような状態です。別なビルでは○○階未確認などとスプレーで表示されていました。

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    これは遠野土木センター職員の皆様方と現地一緒になりました。お互いの現地入り、計画変更の打ち合わせです。写真右は赤松工務課長です。一番左が三浦支部長。
    右写真の後ろのレールは画面ずう~と後に橋脚JR山田線の橋脚があり、そのレールです。自然のエネルギーはものすごいです。


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    打ち合わせ後計画変更、旧国道45号線を市街地にむけ作業開始です。

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    これは、遠野支部長が手配したシールです。これにより配車、給油等の管理を行い、また。近隣の支援者としての表示を行っています。

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    最後の現場です。夏はサーフィン等でにぎわう浪板海岸です。ここは、国土交通省管轄の国道45号線です。道路が破損しており補強工事をおこなっております。北側は宮古の業者が2社、手前側が遠野支部業者で施工修復に努めております。

    感想 
     被災地はまだ停電・燃料がない・通信手段がない・全く被災地と連絡が取れない状況にある。地域住民は大変な生活環境なあると思われる。
    現場は、重機が稼働しているなか、身内の方々が兄弟や子供、親などを探しているため、オペレーターも最新の注意を払いながら、機械を操り作業に当っていました。現場を見ていると、いつ終わるのかと途方にくれるようである。
    この度の災害では、お亡くなりになられた方には心より哀悼の意を表します。  黙祷