いわけんブログ
震災から2週間 大船渡市と陸前高田市の状況(大船渡支部を訪問)
2011年3月26日千厩支部
震災から2週間となる3月25日、一関支部の佐々木支部長と千厩支部の小山支部長が被災地の状況把握のために大船渡支部を訪問いたしました。
一関市大東町から国道343号線で陸前高田市に向かいました。海から約5kmはある矢作地区の下矢作に入ると津波の爪痕があり、国道340号線に右折した竹駒町地区は気仙川沿いにガレキの山となっていました。恐らく、この地区まで津波が襲うとは誰も予想していなかったと思われます。海から約5km程も離れた地区が一面ガレキの山であったことに大変なショックを受けました。遺体の捜索も行われていました。
竹駒町から山沿いの迂回路を通り、国道45号線に入り大船渡に向かいました。
大船渡にて岩手県建設業協会大船渡支部会館を訪問し、事務局から管内の状況を聞きました。その後、(株)明和土木で大船渡支部の金野支部長と会談しました。
金野支部長からは支部の体制や管内の復旧活動の状況などについて下記の様なお話しがありました。
「津波の被害ラインが大船渡線の高さだと想定していたが、その上を越え国道45号線だった」
「来週はじめには支部内に災害対策本部を設置したい」
「陸前高田市内の社屋はほとんどない。会員では1社の社屋が残っている」
「大船渡市内では最近になって市役所が陣頭指揮をとって復旧活動を進めている」
「3月工期の工事について、現場も破壊され書類もない中でも出来高払いがなされるよう行政に求めたい」
「水産会社から数件、再建の話があり、そういう話が増えてくれば復興に繋がると思う」
また、平成20年に「岩手・宮城内陸地震」が発生した際に災害復旧活動に尽力した一関支部の佐々木支部長に対して「災害復旧のノウハウを教えて欲しい」との要請があり、佐々木支部長は「事務的なことも含めて全て提供する」と快諾しました。
≪会員企業の状況≫
・会員企業45社のうち21社が社屋に被害があった。(12社が流され、7社はほぼ全壊、2社が1階部分浸水)
・4社の社長が死亡か不明となっており、従業員の死亡不明者も多数。
≪災害復旧の状況≫
・徐々に体制が出来つつある。
・現在は捜索活動が主に行われている。
・道路は徐々に枝線が通れるようになりつつある。
・ガレキ置き場は3カ所だけは決まっている。
・今後、遺体収容作業終了後、ガレキ撤去場所が確定して燃料が確保できるようになれば、本格的な復旧活動になる。
≪支援物資≫
・物資は栃木建設業協会等から本部を通じて届いており、足りてきている。
・燃料は不足している。特に軽油とドラム缶があると復旧活動には助かる。この状況を受け、一関支部、千厩支部合同で3月28日(月)にドラム缶10本分の軽油、会員企業から提供を受けている毛布等を支援物資として届けることを決定致しました。
両支部長は、大船渡支部から災害復旧の応援要請が来た場合には優先順位を付けて最善を尽くして協力することを確認しました。
被災状況を把握のため、大船渡市内、陸前高田市内に入りました。現場を目の当たりにすると、言葉を失う状況で困難な復旧作業が待ち受けていると確信しました。復旧活動の様子
川沿いに流れ込む車と船
奥地まで船が流されてきています
中港地区
中港地区
大きな重機も流されてきています
復旧作業の様子
大船渡商工会議所。2階の窓には巨大な丸太が
気仙沼信用金庫大船渡支店付近
建物に書かれたマーカー
2階建の家の上に他の家の残骸
≪陸前高田市内≫
余りにも甚大な被害を目の当たりにして、言葉を失うしかありませんでした。一日も早い復旧、復興を祈ります。
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