いわけんブログ
国道交通省ICT活用工事におけるICT建機現場見学会
2016年10月21日千厩支部
10月20日、国土交通省ICT活用工事におけるICT建機の現場見学会が千厩支部管内で開催されました。9月6日には、国土交通省ICT活用工事で県内初となるUAV(ドローン)による3次元航空起工測量の見学会が実施された現場です。
国土交通省、岩手県、現場の安全協議会構成会社、建設業協会広報委員会IT部会、現場関係者などが参加しました。
国土交通省が進めるi-ConstructionにおけるICT活用工事の対象工事で、施工者希望Ⅱ型として発注された工事になります。
工 事 名 北上川上流曲田地区築堤盛土工事
発注機関 国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所
施工場所 岩手県一関市藤沢町黄海字下曲田
施 工 者 ㈱小山建設
ICT活用工事とは
建設生産プロセスの全ての段階においてICT施工技術を全面的に活用する工事
①3次元起工測量
②3次元設計データ作成
③ ICT建機による施工
④3次元出来形管理等の施工管理
⑤3次元データの納品3DMC(マシンコントロール)のブルドーザーです。設計図面に合わせ、荒掘削から仕上げまで自動で排土板を制御します。排土板の負荷を制御して、能力最大の土量で効率よく施工します。
現場技術者は、ほぼ一回で設計勾配に合わせられるので効率が良いと話していました。3DMC(マシンコントロール)のバックホウです。施工データに合わせて刃先をセミオートで制御します。アーム操作だけで、ブームは設計面に合わせて自動制御されます。デモではオペレーターが右手を上げて左手のアーム操作だけを実演。
転圧管理システムを搭載したタイヤローラー。既定の品質に達する締固め度を満たす転圧回数を面的に管理できるシステムを搭載しています。転圧回数が平面図に色分けされて表示されます。転圧管理は比較的普及しています。
ICT建機のデータはクラウド上で管理され、インタネットを介してPCやスマートフォンで確認できます。測量データや設計・施工データをはじめ、計画や進捗、現在稼働している建機の状況など、タイムリーに確認することが出来ます。最新の設計データは、ICT建機に送られます。
3次元化によって、施工の効率化が図られているようでした。国土交通省が目指す、i-Constructionの一連の流れを実感することが出来ました。今後、書類や検査の省力化についても確認してみたいと思います。
現場の規模や条件などにも左右される技術であり、施工者の負担が減るための技術の見極めも必要になってくるものと思われます。
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