岩手県建設業協会 一覧

岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。

「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内3月版)を掲載しました。

 

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公共工事動向(岩手県内)3月版→ こちら(PDF)



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日刊岩手建設工業新聞に掲載(隔週木曜日)されている『スマイル☆建設女子部~女性記者ほしこが行く~』の記事を不定期に転載いたします。同紙の女性記者が、建設業に従事する女性を取材する企画で、読者から好評を得ている連載記事です。

近年、「ドボジョ(土木女子)」や「けんせつ小町」という愛称ができるほど、建設業で働く女性の活躍が益々期待されています。「女性が輝き、活躍できる業界」であることを多くの方に知って頂きたいとの思いから、日刊岩手建設工業新聞の全面的な協力をいただき、掲載するものです。

平成27年4月2日新聞掲載
富山建設㈲ (山田町)オペレーター 佐々木幸子さん「経験を重ねて技術向上へ」

―建設業で働こうと思ったきっかけを聞かせてください。
「東日本大震災の時、地元の建設業の人たちが、ぐじゃぐじゃになったまちで、夜も寝ないで道を開いている姿を見て、その対応の素晴らしさを感じました。復興に向けての活動を見ていく中で、私も何かできないかな、と思い、2年間の契約でがれきの選別作業の仕事に就きました。作業現場では重機も動いていて、私も資格を取って重機に乗りたい、と思うようになりました。がれきの仕事が終わった後、免許を取得して、昨年の8月に富山建設に入社しました」


―免許を取得してから入職されたんですね。佐々木さんの覚悟を感じます。

「免許を取得したとはいえ、すべての重機を乗りこなせるわけではありませんので、はじめは乗る前に操作の仕方や注意点とかを教えてもらいました。重機の操作などの具体的なところは、実際に現場で見て、聞いて、やりながら覚えていきましたね」

 「重機を運転できても、素早くきれいにやらなければいけないのですが、例えば盛土の工事だと、平らにするのってすごく大変なんですよ。平らにきれいにするには、重機に乗って乗って、経験を重ねないうちはうまくならない。乗っているうちに、どんな時にどう動かして対応すればいいかが分かってくると思うんです」

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―仕事をする上で気を付けていることはありますか?
「安全第一、けがをしないように気を付けています。それから、疑問に思ったことはきちんと聞くこと。分からないことはそのままにしないように心掛けています」


―佐々木さんを見ていると、楽しそうにお仕事をされているように感じます。
「気を付けなければいけないことや大変なこともありますが、自分でやりたい、と思って入職しましたし、携わったところが形になっていくのを見るのはやりがいがあります」


―仕事をしている中で、男性との差を感じることはありますか?
「ん~、確かに男性には力ではかないませんが、重機を操作する上では、そんなに違わないんじゃないかな、と思いますね。気を付けるところも一緒ですし、男性だから、女性だから、というのはあまりないように思います」

 

―ところで、佐々木さんはお子さんがいらっしゃると伺いました。入職するにあたり、不安とかはありましたか?

「不安がなかったわけではありませんよ。今は、朝7時に会社で朝礼がありますので、6時40分には家を出なければなりません。子どもたちには負担をかけているとは思います。でも、一番下の子は中学生ですが、子どもたちは自分でできることは自分たちでやってくれますし、家族みんなで応援してくれているので、頑張れます。家族には、本当に感謝しています」

 「会社も、子どもの行事など、何かあった時には休ませてくれますし、本当に良くしていただいています。会社にも、すごく感謝しています」

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―これからの目標を教えてください。
「『あのオペレーターいいね』ってほかのところから呼ばれるくらいうまくなりたいですね。そして、災害など何かあった時に戦力になれるようになれれば、と。たくさん経験を積んでうまくなっていきたいと思っています」



~ほしこの一言~
『ほかのところから呼ばれるくらいうまくなりたい』と佐々木さん。たくさん経験を積んでいきたいと語る笑顔の中に、向上心の高さと仕事への熱い思いを感じました。佐々木さん、ありがとうございました!

sen1603DSC02684震災から5年を迎えた3月11日、岩手建設業協会で定める「防災の日」にあわせ、災害情報伝達訓練を実施しました。災害発生後4日目までを想定、被災状況・安否等の情報共有、応援要請の情報伝達に加え、備蓄資材の在庫確認などを行いました。

本部と13支部の役職員などが参加して、情報伝達機器の使用方法や伝達方法などを確認しました。また、盛岡支部は盛岡広域振興局土木部からの応急対応の要請訓練を実施しました。

今回露呈した課題は、災害対応の指針や要領に折り込み、非常時に備えることにしております。


訓練は、岩手県沖を震源とする地震(M7.7、沿岸部等で震度6弱を記録)が発生、大津波警報が発令されたとの想定で行いました。

開始前には、東日本大震災で犠牲となられた方々への哀悼の意を込め、1分間の黙とうを捧げました。


訓練(1) 木下会長による「訓練開始宣言」、会長コメントをブログ及びイントラネット掲示板に掲載

sen1603DSC02689木下会長による「訓練開始宣言」(スカイプビデオ通話により支部へ宣言)


訓練(2) 【1日目想定訓練】災害対策本部立上げ、状況報告・確認、応援要請・依頼(使用機器等:衛星携帯電話)
sen1603DSC02693災害対策本部を立ち上げ報告、支部へ現地本部立ち上げと状況報告を指示


sen1603DSC02706盛岡広域振興局土木部から盛岡支部への応急対応の要請を実施
衛星携帯電話、インターネットビデオ通話により、川村土木部長と遠藤盛岡支部長が通話訓練


sen1603DSC02713各支部の安否や被災状況などの情報を衛星携帯電話で収集(衛星携帯電話の端末から延長ケーブルにより災害対策本部の電話器で通話)



訓練(3)【2日目想定訓練】安否、状況、不足資機材等確認・報告(使用機器等:イントラネット)
訓練(4)【3日目想定訓練】 写真(GPS情報付き)送付(使用機器等:イントラネット、デジタルカメラ)

sen1603DSC02799イントラネットでの情報共有

sen1603DSC0279999デジタルカメラのGPS機能を活用、支部から送付された写真の位置を確認



訓練(5)【4日目想定訓練】ビデオ会議(使用機器等:スカイプビデオ通話)

sen1603DSC02726本部の会議に参加出来ない支部が、スカイプビデオ通話により会議へ参加することを想定(現地から本部の会議へ参加、状況を報告)


その他訓練
(1)支部間の通話訓練(衛星携帯、スカイプビデオ通話)
(2)発電機の運転(使用機器等:発電機、投光器)
(3)備蓄資材の在庫管理(使用機器等:イントラネット)

今回の訓練にあわせ、盛岡支部、一関支部、岩泉支部、久慈支部、二戸支部の5支部で独自の災害情報伝達訓練を行いました。


これまで訓練や研修を重ねたことから、情報伝達機器の使用方法に関する課題は解消しつつあります。今回は、実際に災害が起きた際の具体的な課題が多く上げられました。次回の訓練では、よりレベルアップした訓練に取り組むことを検討して参ります。

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東日本大震災から、本日で5年が経過いたしました。

岩手県建設業協会といたしましては、震災の記憶を風化させることなく、また、今後の災害への対応力を維持・向上していくために、毎年3月11日を「防災の日」と定め、初期対応の訓練を行っております。

県民の安全と安心を守る業界としての社会的責任を果たしていくためには、特にも災害時における、被災状況の情報収集および連絡、重機・資機材等の調達などの初期の対応を確実なものにする必要があります。

また、当協会は昨年2月6日には岩手県から、災害対策基本法に基づく指定地方公共機関に指定されております。

災害時においては、県などの行政機関が立ち上げる災害対策本部と、密接な連携を図りながら活動することが求められているところであります。

今回の訓練は、情報伝達訓練を中心に、数日間の段階的な対応を想定しておりますので、各支部の役職員におかれましては、よろしくご対応をお願いいたします。

本日の訓練により、これまで以上に本会会員全体が一致団結して、災害時には、臨機応変に力を発揮できる体制作りができますことを祈念申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。


平成28年3月11日
一般社団法人岩手県建設業協会
会長 木下 紘

 東日本大震災記録誌第3号『「記憶を思いに 未来につなげる」~震災復興5年の記録 これからも地域とともに~』
一般社団法人岩手県建設業協会は、震災記録誌の3冊目(他に遠野支部発行が1冊)となる『「記憶を思いに未来につなげる」~震災復興5年の記録 これからも地域とともに~』を発行しました。

(PDF版をホームページに掲載しております)

以下の3つを主要テーマに5年の記憶を未来に伝えることを目的にしております。
・5年の節目を迎えた被災地の現状と課題
・復興に取り組む建設業者や地域住民の思いと希望
・震災の記憶が風化しつつある中、建設業が果たした役割や教訓を後世へ

今後も「地域とともに歩む建設業」という意志を第一に、オール岩手で復興の完遂を目指してまい進する決意を内外に示すものでもあります。

東日本大震災記録誌第3号『「記憶を思いに 未来につなげる」~震災復興5年の記録 これからも地域とともに~』
インタビューや寄稿のほか、沿岸12市町村の「いま」を写真レポートで紹介しています。ドローンによる空撮を多用したレポートは沿岸地域の現在を伝える資料となっています。 

東日本大震災記録誌第3号『「記憶を思いに 未来につなげる」~震災復興5年の記録 これからも地域とともに~』
東日本大震災記録誌第3号『「記憶を思いに 未来につなげる」~震災復興5年の記録 これからも地域とともに~』
編集・印刷は㈱日刊岩手建設工業新聞社です。

<目次概要>

第1章 特別インタビュー
「造る」から「創る」建設業へ 東日本大震災の復興における課題と展望
岩手大学名誉教授 齋藤徳美氏

第2章 震災から5年『被災地のいま』
①写真レポート(※ドローンによる空撮を活用)
~沿岸復興事業写真レポート~(沿岸12市町村)
    ~復興を推進 国土交通省直轄事業~(復興道路、重要港湾)

②寄稿 東日本大震災 復興現場における諸課題
岩手県における施工確保対策について
漁港施設等の復旧と復興
3.11 以降における受注動向と受発注者の問題意識
  津波避難に関する諸課題
持続可能な地域社会の構築と地場産業の再生
復興時の用地取得に係る諸課題

③復興を牽引する最前線のリーダーたち
建設業者、漁業者、農業者、被災地支援団体

第3章 地域と共に歩む建設業として
①『そのとき地元建設業は』~ 3.11東日本大震災、最前線の記憶~
②復興と地域づくりの将来を支える若い力
③オール岩手で復興 岩手県建設業協会13支部長の決意

東日本大震災記録誌第3号『「記憶を思いに 未来につなげる」~震災復興5年の記録 これからも地域とともに~』

東日本大震災記録誌第3号『「記憶を思いに 未来につなげる」~震災復興5年の記録 これからも地域とともに~』 
東日本大震災記録誌第3号『「記憶を思いに 未来につなげる」~震災復興5年の記録 これからも地域とともに~』
148ページ(ソフトカバー)A4サイズ

<発刊日>2016年3月1日
<配布先>関係団体、行政、学校、図書館など

PDF版をホームページに掲載しております。

3月2日(水)、県南広域振興局の「キャリア教育支援事業」で、水沢商業高校1年生(3科)
を対象に、第1回目に引き続き女性マネジングスタッフ協議会が参加しました。
当日は、1年生の商業科、会計ビジネス科、情報システム科、計102名が参加し、同協議会
が担当したブースでは現場の若手女性技術者等が体験談の発表を行い、建設業の魅力を紹
介しました。
進路ガイダンスは「建設業」の他に「公務員」、「製造業」、「介護福祉業」等6業種が
参加致し開催されました。

ガイダンス内容
・建設業の概要紹介
・若手職員の体験報告
・学生たちとの意見交換


H27キャリア支援事業女性マネジング-2①

①若手技術者体験談発表

H27キャリア支援事業女性マネジング-2②②若手事務職員体験発表

H27キャリア支援事業女性マネジング-2③③熱心に聞き入る水沢商業生徒

岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。

「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内2月版)を掲載しました。


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2月25日(木)、県南広域振興局の「キャリア支援事業」で、水沢農業高校1年生(3科)
を対象に、女性マネジングスタッフ協議会が参加しました。
当日は、1年生の農業科学科、環境工学科、生活科学科、72名が参加し、同協議会が担当
した建設業のブースは生徒たちに大人気でした。
進路ガイダンスは「建設業」の他に「公務員」、「製造業」、「果樹農業」、「介護福祉業」
の5業種で行われました。

ガイダンス内容
・建設業の概要紹介
・若手職員の体験報告
・学生たちとの意見交換

H27キャリア支援事業女性マネジング①

①全体講師紹介

H27キャリア支援事業女性マネジング②

②水沢農業1学年生徒 真剣に聞く生活科学科生徒

H27キャリア支援事業女性マネジング③

③女性マネ会長あいさつ

H27キャリア支援事業女性マネジング④

④女性技術者体験報告

H27キャリア支援事業女性マネジング⑤

⑤女性事務員体験報告

日刊岩手建設工業新聞に掲載(隔週木曜日)されている『スマイル☆建設女子部~女性記者ほしこが行く~』の記事を不定期に転載いたします。同紙の女性記者が、建設業に従事する女性を取材する企画で、読者から好評を得ている連載記事です。

近年、「ドボジョ(土木女子)」や「けんせつ小町」という愛称ができるほど、建設業で働く女性の活躍が益々期待されています。「女性が輝き、活躍できる業界」であることを多くの方に知って頂きたいとの思いから、日刊岩手建設工業新聞の全面的な協力をいただき、掲載するものです。

平成27年2月19日新聞掲載
㈱青紀土木(釜石市)土木係長 倉澤久美さん「みんなで助け合いながら」

―倉澤さんは今、大手とのJVで防災集団移転促進事業の現場に携わっていると伺いました。
「私は、この現場で主任技術者をしています。今までこんなに規模の大きな現場に携わったことはなかったですし、JVとして現場に入ったこともありませんでしたが、工程管理にしても安全管理にしても、すごく勉強になります。今のうちにできるだけ吸収して、今後につなげていけたら、と思っています」

―打ち合わせとかもたくさんありますよね?
「現場での作業が終わった後、各地区の現場から事務所に戻って、翌日の作業内容や材料搬入についてとか、意見交換や打ち合わせをします。各現場の進み具合がある程度わかりますし、早く進んでいる現場があれば、工程や作業などを相談したり。みんなで情報を共有します」

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―夕方の打ち合わせってとても大事なんですね。
「以前、『現場を持つ者は夕方からが本当の仕事なんだぞ』って言われたことがありました。当日急に予定が変わることもあるのですが、前日に、翌日どんな作業をするか決めますし、翌日に向けた準備をしますので、朝は比較的スムーズなんですよ。それに、ある程度時間があると、働く人って結構考えるんですよね。『一晩考えたけれど、やっぱりこのやり方がいいな』という場合もあります。職長さんに作業員さんから提案する場合もありますし、夕方の話し合いは大事なんだと思います」

―倉澤さんは、アルバイトとして入職されたとのことですが?
「当時、建設会社にあまりいいイメージはありませんでしたが、『男性でも女性でもやる気があればできる』というのを見て、臨時だし、女性でもいいって会社もあるしやってみようかな、と思い入職しました。最初は道路清掃をしていましたね。そのうちに、ほかの作業員さんの手伝いをするようになり、さらにレベルでの測量もさせてもらうようになりました。いろいろな作業をさせてもらう中で、技術も考え方もそれぞれ違うのに、一つの現場でモノができるのは面白いな、と思うようになりました。アルバイトの期間が終わり、社員として働かないかと声を掛けていただき、本格的に土木の道に入りました」

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―普段仕事をする上で心掛けていることを教えてください。
「できるだけいろいろな人と話すことですね。私の仕事は人に助けてもらってできる仕事なんじゃないかな、と思うんです。作業員さんも含め、みんなで助け合いながら作業をする。だから、お互いに声を掛けて、というのは感じます。最終的に決定するのは私ですが、やっぱり意見を聞いたり相談したりして、最善のことをやるのが一番いいな、と。忙しくて自分の考えだけを通すこともあったんですけど、結局いいことはなかったですね」

―仕事をする中で、どんなところが面白いと感じますか?
「ずっとこの仕事をしていても飽きないなって思うんです。同じような工種でも、条件も働く人も違うので、同じ現場ってないんですよね。だからこそ、建設業は経験が大事だと感じます。自分の経験を生かしながら次の現場へと行く、というような。悩んで疲れて仕事つらいなって思っても、終わればほっとしますし、面白みがあって辞められなくて、今があると思います。なんか、中毒みたいですよね。これからも、安全でいいものを造っていきたい、と思っています」




 

~ほしこの一言~
「同じ現場はない」と倉澤さん。「建設業の仕事は飽きることはない」と今までに携わった現場での出来事を楽しそうに笑顔で語ってくれて、土木の仕事がすごく好きで大切に思っているというのが伝わってきました。倉澤さん、ありがとうございました!

 一般社団法人岩手県建設業協会では、これまで平成24年と平成25年に東日本大震災の記録誌を発刊致しました。本年3月に震災から5年を迎えますが、同月に3刊目の記録誌発刊を予定しております。記録誌では建設業の声だけではなく、地域の方の声を掲載します。復興に向けて頑張っている地域の姿や思いを各方面にお伝えすることを目指しています。

 発刊に向けて編集を進めている中から、地域の方の声を先行してブログで紹介致します。インタビュー記事の編集は日刊岩手建設工業新聞社です。


農業の再生を通じて 産業と雇用の安定を ―真の地方創生に向かって
  農事組合法人サンファーム小友 代表理事組合長 石川滿雄さん


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 農林水産業が基幹産業である陸前高田市。その中で100㌶近い農地が被災した小友地区での営農再開は2014年。地元ブランド米「たかたのゆめ」をはじめ、市の平均的な反収を上回る理想的なスタートとみられた。しかし農地改革の影響による減反補助金の減額、戦後最悪とも言われた米価の下落、農業資材や燃料費の高止まりなどの逆風が吹いた。農地の復旧を第一に進んできた石川さんたちは、15年からが本当の勝負と気持ちを新たにした。

 小友地区の高台からは東に大野湾、西に広田湾を一望する。2011年3月11日、この二つの湾がそのまま両方向からの津波の入口となった。被害を受けたのは農地だけではない。農業用の資機材、倉庫、自宅、その全てを失った農業者もいた。

 11年11月に県から出されたプランは、受益者負担ゼロの原形復旧と負担が生じる区画整理事業の2案。「まずは暮らしの再建。とても営農どころではない」「わずかでも負担が生じるならば原形復旧でも」などの声が強くなっていった。

 石川さんは当時、水利組合の組合長を務めていた。「米価が低迷し減反政策が強化される中、遊休農地や耕作放棄地も増えている。将来に向けた農地の面積拡大が必要」との思いから、戸羽太市長に対して区画整理事業における受益者負担の免除を要望。市議会での審議を経て、市による負担が決定した。

 旧来の5~10㌃の区画を30~50㌃に拡大する区画整理事業の導入が実現した。その一方、地元農家は高齢化が進み、資機材も被害を受けていた。石川さんらは地元農家と何度も意見交換を重ね、新組織による農業経営が決定。水利組合、稲作組合、転作組合、機械利用組合の4組合を合併し、14年3月「農事組合法人サンファーム小友」が誕生。その年、約90㌶の農地に一面の緑が戻った。

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 営農再開から2年目となる15年、「たかたのゆめ」は特栽米であり収量が上がらないことから耕作面積を縮小するとともに、個別の販売ルートを開拓して米価下落に対応。耕作面積を15㌶に拡大した飼料米では生産コスト削減に向けた直まき栽培も始めたが、農地の均平状態が安定するまでにはもう少し時間を要するという。

 しかし石川さんたちは、現状にただ手をこまねいているわけではない。新たに大豆とニンニクの栽培をスタートした。特にもニンニクは健康食品向けに、安全・安心な国内産へのニーズが高まっており、安定的な収入の確保につながることが期待されている。

ニンニク収穫
 「私たちの営農はマイナスからのスタート。確かに現在、経営状況は楽ではありません。しかし地方の本当の再生、真の地方創生のためには、安定的な雇用の場が不可欠」。石川さんは、小友地区の農業の再生にとどまらず、陸前高田市全体の将来を見据える。「私たちが安定的な経営を実現することで農業が再生し、地域の産業と雇用の安定化にもつながっていくはず。地域の将来のため、今をがんばらないと」と力を込める。

おわり

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  131. 2007年3月 [14]
  132. 2007年2月 [16]
  133. 2007年1月 [5]
  134. 2006年12月 [13]

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