いわけんブログ
- 2011年2月 一覧
第4回有識者会議を開催しました
2011年2月25日 18:58岩手県建設業協会
建設業協会は、平成23年2月17日(木)「第4回法令遵守の徹底と業界改革のための有識者会議」を建設研修センターで開催しました。当日は6人の有識者委員と協会正副会長が出席したほか、県関係者・報道機関などがオブザーバーとして参加しました。
会議では最終報告書案の中の「建設業の在り方」「業界の構造改善・経営改善」「地域社会・行政との連携」などの項目について活発な討議をいただきました。
今後は、会議で出された意見を踏まえて報告書案の修正を行い、年度内に作成して岩手県知事に提出するとともに、これに基づきコンプライアンスの取り組みを進めていく予定です。
なお、有識者会議は今回会議を以って本年度の区切りとなりますが、今後の協会の取り組みについてチェックとアドバイスをいただくため、平成23年度も継続する方針が宇部会長から示されました。
平成23年度「1級土木施工管理技術検定学科試験」、「1・2級舗装施工管理技術者資格試験」受験準備講習会のお知らせ
2011年2月25日 13:23土木施工管理技士会
岩手県土木施工管理技士会よりお知らせ致します。平成23年度の1級土木施工管理技術検定学科試験受験準備講習会、1・2級舗装施工管理技術者資格試験受験準備講習会を開催いたします。詳細は下記よりご覧下さい。(PDFファイルにリンクしております)
本講習会は「CPDS」認定の講習会となります。
なお、(社)岩手県建設業協会の会員の方には、協会イントンラネットの掲示板にて案内済みです。会員専用よりご確認下さい。◎「23年度1級土木施工管理技術検定学科試験受験準備講習会」
詳細は こちら をクリックしてください。
◎「23年度1・2級舗装施工管理技術者資格試験受験準備講習会」
詳細は こちら をクリックしてください。岩手県共同募金会へ収益金贈呈
2011年2月24日 18:19岩手県建設業協会
2月23日(水)岩手県建設業協会は、岩手県共同募金会にチャリティー販売の収益金を贈呈しました。
2月1日に開催した岩手県内の建設企業の新分野進出・新事業の取り組みを紹介する「第8回建設業新分野進出・新事業発表フォーラム」において、建設企業が生産した商品(米粉麺、ワラビ、わさび、ホウレン草、まな板、古代米、りんご、きのこ、マコモタケ、産直品、羽飾り、ポット苗、おむつケーキ等)をチャリティー販売した収益金です。
岩手県建設業協会山本専務理事は、チャリティー販売参加企業を代表し収益金66,434円を贈呈するにあたり、新分野新事業発表フォーラムにおいて建設企業が新分野進出として取り組んでいる農産物等を広く知ってもらえたことが大きな成果であり、日頃の建設業に対する地域県民の皆様のご理解に対し、感謝の気持ちを込め岩手県の地域福祉のために今回の収益金を役立ててほしいと述べ、岩手県共同募金会藤原専務理事は贈呈された収益金を岩手県の地域福祉の振興に活用していきたいと述べました。土木技術研修会を開催しました。
2011年2月23日 13:35千厩支部
2月22日、千厩土木センター、一関農村整備センター、(社)岩手県建設業協会千厩支部青年部会の合同で「土木技術研修会」を一関地区合同庁舎千厩分庁舎にて開催しました。研修会には両センター、青年部会から約50名が参加しました。
青年部会長、千厩土木センター所長の挨拶があり、4つテーマについて研修を行いました。
鳥インフルエンザが管内で発生した場合の対応や平成22年度優良県営建設工事受賞工事の施工に関する工夫などについて学びました。
≪研修内容≫
1.鳥インフルエンザの防疫体制について
一関農林振興センター 農業振興課長
千厩土木センター 主査
2.平成22年度優良県営建設工事の受賞工事の施工管理について
・一般県道折壁大原線大原地区道路改良工事
有限会社佐藤重機 土木部長
・骨寺村荘園景観保全農地整備事業第1号工事
一関農村整備センター 農村環境課長
3.電子入札・電子納品について
社団法人岩手県建設業協会千厩支部 事務局4.最近の話題について
一関農村整備センター 所長
建退共岩手県支部☆建設業界のおトクな退職金の話☆
2011年2月23日 12:03建退共岩手県支部
第21回 あらっ、継続すれば...こんなに違うの?
♪もうすぐ春スキー~♪山に行ってみませんかぁ~♪
建太郎:どっこいしょ!っと。
退 子:おやおや、建ちゃんでも
建太郎:いやぁ、
こうやって休日、リフトに座ると
なぜか出るんですよ。
年なのかなぁ。
退 子:お疲れさま。
建太郎:あぁそうそう、わが社で3月から採用 ( 遠くに茶臼岳?)
する技術者が、退職金共済手帳を 持っていましてね。
もう10冊目の途中まで証紙が貼られている状態なんです。
このまま続けて貼っていいんですよね。
退 子:そう、会社を移った届出はいらないけれど、
そのまま継続して貼って、満了になったら 建ちゃんの会社で更新手続きを
お願いね。建退共のホームページで退職
金を試算してみたんですけど、
けっこうな額になっていました。
毎日の積み重ねの結実ですね。
退 子:ほんとにそうね。
建太郎:一度退職金をもらっても、 (輝く岩手山)
また建設会社に就職することになれば、
新しく共済手帳を申し込むことも できるんですよね。
その場合は?
退 子:新しい手帳は一からスタートだから、 利息の計算上はどうしても不利ね。
それに、請求資格の500日に達しないで、業界から退くことも考えられるのよ。
建太郎:やっぱり、継続は力なりですね。
☆岩手県の最高支給額730万円を超える!(全国最高917万円)
次の表は日額310円で計算した掛金納付年数10年と20年の場合の退職金と
その内訳です。退職金額
掛金総額(A)
(A)の構成比率
運用利息(B)
(B)の構成比率
10年(120月)
936,789円
781,200円
83.39%
155,589円
16.61%
20年(240月)
2,205,588円
1,562,400円
70.84%
643,188円
29.16%
☆実際の負担額は、掛金総額から国の助成分15,500円を差し引いた金額になります。
☆平成15年10月以降(日額310円期間)の予定運用率は2.7%です。
10年間継続して受け取る場合と、5年ごとに2回受け取る場合を比較してみました。
退 職 金 額
内 訳 10年間継続して受け取る場合 936,789円
5年ごとに2回受け取る場合 816,354円
408,177円(5年:60月)×2回 退職金の差額
120,435円
観光防災看板設置除幕式
2011年2月16日 18:33一関支部
国土交通省の建設業と地域の元気回復助成事業である一関地方産業活性化協議会では、観光防災看板を作成し一関市厳美町「道の駅厳美渓」と同町市野々原の「展望の丘」敷地内に設置いたしました。「道の駅厳美渓」で一関市勝部市長、県南広域振興局佐藤副局長、(社)岩手県建設業協会宇部会長、一関観光協会岩井会長、一関支部佐々木支部長5名で除幕をいたしました。
観光防災看板設置は、岩手・宮城内陸地震の被災を踏まえ、災害への備えに取組んでいることをアピール、また観光客にも災害時の安全を確保するための情報を提供していくために作成いたしました。
表示内容は、国道342号沿いの観光情報、岩手・宮城内陸地震の遺構、緊急連絡先・避難場所等
大きさは「道の駅厳美渓」は縦1.8m、横2.2m、「展望の丘」は縦1.9m、横3.4m
観光防災パンフレット、ポスターも作成し、観光関連事業者、行政機関等へ配布
奥州前沢劇場「牛になった少年」
2011年2月14日 13:31奥州支部
「不良」長寿のすすめ 講演会
2011年2月10日 19:32岩手県建設業協会
2月8日(火) 建設研修センターで、「『不良』長寿のすすめ」をテーマに健康管理講演会を開催しました。(主催:建産連・建設業協会、後援:東日本建設業保証)
講師の奥村康先生は順天堂大学医学部の特任教授で、日本免疫学会会長を務める免疫学の第一人者です。著名人のエピソードやジョークを交えた約1時間半の講演でした。
【主な内容】
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成長ホルモンは年をとるのを止めていることがわかった。数年前の実験で70~75歳の人に成長ホルモンを与えたところ、肉体的にも精神的にもぐんぐん若返った。
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コレステロールの数値を管理し過ぎると免疫の働きが弱るとの説がある。日本脂質栄養学会の調査では、最も長生きの人たちのコレステロール値は260~280だった。
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日本では年に32,000人が自殺するが、そのうち2,000人を調査したところ、たばこを吸う人が1人もいなかった。たばこを吸うことでストレスを解放してやることができる。
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人間の体は毎日6000個のガン細胞をつくっている。それを体中から見つけ出して叩いているのがNK(ナチュラルキラー)細胞。しかし、NK細胞の活動はホルモンのリズムに支配されていて精神的なストレスに弱く、憂鬱になったり悲しいことがあると活性が下がる。
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「不良」のNK活性が高いのはストレスを引きずらないから。「不良」には親友がいるから、酒を飲んだり、カラオケをやったりしてストレスを解消できる。笑うだけでもNK活性が上がる。
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建設業年度末労働災害防止強調月間
2011年2月 9日 17:34建設業労働災害防止協会
主唱
建設業労働災害防止協会
後援
厚生労働省・国土交通省年度末は、公共工事等の多くの工事が完工時期を迎えることから、工事の輻輳化等により、作業間の連絡調整の不足、作業指示の不徹底、過重労働等により労働衛生管理が不十分となり、労働災害が多発することが懸念されます。これらに対処するため、建設業労働災害防止協会の主唱、厚生労働省・国土交通省の後援により、3月1日から3月31日までを「建設業年度末労働災害防止強調月間」と定め、労働災害防止の徹底を図るための運動を展開するものです。このため本強調月間を契機として、経営トップをはじめ関係者は、労働災害防止の重要性についてさらに認識を深め、店社と作業所との緊密な連携のもとに、効果的な安全衛生管理活動を積極的に推進するものとします。
特に、労働災害のより一層の減少を図るために、リスクアセスメントを確実に実施するとともに、「建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス)」の導入、実施による計画的な安全衛生管理の推進が重要であることから、これらの積極的な推進に努めることとします。第8回建設業新分野・新事業発表フォーラムを開催しました!
2011年2月 9日 14:35岩手県建設業協会
(社)岩手県建設業協会では、岩手県・国土交通省東北地方整備局・東北地方建設産業再生協議会との共催で、第8回建設業新分野・新事業発表フォーラムを2月1日(火)エスポワールいわてにおいて開催しました。
表彰企業は最優秀賞が3社・優秀賞4社 農林水産分野(丸正建設、大崎建設)、環境リサイクル分野(工藤建設)、保健福祉生活分野(和田建設)、建設分野(ホクセイ建設)、サービス関連分野(プレステック、田中建設)となり、プレゼンテーションでは、事業を始めた経緯を紹介し、新分野に進出した良かった点、課題などを発表しました。
講演では、銀河農園が農業参入の実態や地域とのかかわりの大切さを説明しました。
また、商品・事業PRブース展示では、24社の建設企業がパネル、映像での事業の紹介のほか、新分野新事業の成果となる農産物等のチャリティー販売を行いました。この売上金については岩手県共同募金会へ寄付することとなっております。
表彰企業およびブースに出展された企業は自社の経営基盤強化のための新分野進出の取り組みを対外的に広くアピールできた催しとなりました。『県北地区建設業セミナー』
2011年2月 8日 19:21久慈支部
2月4日、『県北地区建設業セミナー』が県北地区広域振興局土木部主催、
(当協会久慈支部後援)により開催されました。このセミナーは、「建設業を取り巻く情勢は相変わらず厳しい状況にありますが、
県北地域にとっては重要な産業であり、今後も健全な経営のもとで地域に根ざし、
地域の活性化に資する産業として持続的に発展していくことが求められている事
から経営の安定化を後押しし、建設企業のあるべき姿を考える機会として」
開催されました。基調講演: 「建設業の生き残りのために」
講師 宮野裕子氏 (㈱日刊岩手建設工業新聞社 取締役)
事例発表①:「農業への挑戦と今後の課題」
講師 橋本一康氏 (秋田県 菊池建設㈱ 代表取締役)
事例発表②:「建設業新分野新技術への挑戦」
講師 佐々木栄洋氏 (遠野市 ㈱栄組 常務取締役)
グラパラリーフについて
セミナー当日には間に合いませんでしたが、菊地建設㈱橋本社長より
グラパラリーフを頂きました。折角なので、早速味見させていただきました。
見た目よりも食感はパリパリしています。
公共工事動向1月を更新しました
2011年2月 8日 09:38岩手県建設業協会
(社)岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内1月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)1月版→ こちら(PDF)
← クリックにご協力を
風景と樹木 特別版「庭と人、明日への系譜。」
2011年2月 4日 16:02岩手県建設業協会
風景と樹木 特別版
平成20年6月から「花林舎動物記」という楽しい動物のお話を読み切りで掲載しています。「花林舎動物記」とは、滝沢村にある(株)野田坂緑研究所発行(所長 野田坂伸也氏)の会員限定情報誌「花林舎ガーデニング便り」の中で最も人気がある連載記事です。
今回から「花林舎動物記」はふたたびお休みとして、『すこやかな暮らし発見、岩手から。「家と人。」』という雑誌から野田坂伸也氏の記事「風景と樹木」の特別版「庭と人、明日への系譜。」を転載させていただいきます。庭と人、明日への系譜。
風土と個人の個性が体現された場へ
庭は、家と人にとって、
もっとも身近な環境であり、
ランドスケープ。
四季を映し、家族の記憶を刻み
植物・虫・鳥たちが相互に関係しあい
生態系をつくりだす小宇宙でもある。
庭と人の繋がり―。
庭の大変革期
現在わが国の庭は、かつて経験したことのない大きな変革の最中にあります。それは、いわゆるガーデニングブームによって引き起こされ、10年余りが過ぎた現在でもまだ続いていて、いつごろ、どのような形で落ち着くのか不明のままです。
庭の変革とは、一口でいえば「庭の大衆化」ということですが、これは別の表現をすれば「芸術作品としての庭から、生活空間としての庭への変化」ということができますし、さらに違う面から見ると「庭師が造る庭から素人が造る庭への変化」といってもいいでしょう。
日本庭園を造る庭師の多くは「ガーデニングなんてのは一時の流行ですぐ終わってしまうよ」と考えていたようですが、それは時代の変化を読み取れない希望的観測でした。
庭がどのような動機から発生したかについて、私は庭園史を詳しく勉強していないので確信を持って述べることはできないのですが、当初は実利的な目的を持って造られたであろうと推測できます。
記録に残っている最も古い庭は紀元前3000年ころのエジプト王朝の王宮の庭だとされていますが、これは中央に涼しい水をたたえた池があり、周りには緑陰樹が木陰を落とし、果樹や芳香を放つ花が植えられていたようです。
エジプトは暑い国ですから、涼しさが何よりも求められ、またおいしい果物や香り高い植物のような実益を与えてくれるものがあることが庭の楽しみだったわけです。素朴といえば素朴ですが、これが庭の原点であり終点でもあると私は思います。
ところが、いつのころからか庭の主要な価値は「美」ということになってしまいました。「美」といっても様々なスタイルがありますが、洋の東西を問わず庭の価値基準は「美しさ」ということになったのです。日本庭園の場合は禅宗の影響が大きかったため、これに加えて、精神性というようなものまで入り込んできました。
これは庭の造り手が庭師という専門家になったことが大きく影響していると思います。専門家はどうしても自分の作品を造るという意識に捕らわれてしまいます。また所有者も芸術的に価値の高い庭園がよい庭であると考えてきました。
もちろん芸術作品としての庭が求められる場所もあります。ガーデニングブーム以前の庭はほとんどそういう庭だったといってもいいでしょう。しかし、一般大衆の求める庭はそれとも違うものだったのです。
「大衆」にとっての庭
人間社会に階級というものができ、富めるもの、権力をもつものと、支配されるもの、貧しいものとに分かれて以来、庭は長い間富めるもの達だけが所有してきました。苦しい生活にあえぐ庶民は、庭をもつより食べて雨露をしのぐのに精一杯だったのです。
しかし、わが国では戦後の経済成長のおかげで国民の多くが豊かになり、歴史上初めて大衆が庭を持つことができるようになりました。その時多くの人々が求めた庭が、庭師が作る伝統的な日本庭園ではなくガーデニングだったのはどうしてでしょうか。
庭が金持ちだけのものだったころ、庭を造る目的は主として体裁を繕うためでした。つまり立派な家を建てたら庭もそれに見合うだけの物を造らなければならないというわけです。なかには本当に庭が好きで造らせた金持ちもいたでしょうが、多くはステータスシンボルとして庭を造ったのです。そのためには芸術性豊かな日本庭園は最適だったといえますが、所有者と庭との関係は希薄でした。
これまで、庭は庭師が造り庭師が管理するもので、所有者はただ眺めているだけでした。そんな庭は嫌だ、自分で造り自分で世話したいと人々は思うようになったのです。
ガーデニングブームはある雑誌の記事がきっかけになったといわれていますが、燎原の火のように瞬く間に全国に広まって行ったのは、新しいスタイルの庭への要望が広く強く潜在していたことを示しています。
ガーデニング以後、庭と所有者との関係は大きく変わりました。自分で造り自分で管理する人が多くなりました。もちろん全ての人が自分で庭つくりができるわけではありませんから、庭師あるいはガーデナーの出番も充分にあるのですが、以前のように何もいわずに庭師に任せる人は少なくなりました。
知り合いの庭師が「近ごろの客は金は少ししか出さずに、口ばっかり出すからやりにくくてしょうがない」とぼやいていましたが、これは心得違いです。客は口を出すのが当たり前で、それを不満に思うというのは、従来の庭つくりが特殊な状況にあったからです。
新しい庭の時代
ガーデニングによって、庭は原点に戻ったのだと私は思います。
庭の原点の第一は「快適な戸外空間」です。今は、建築の質も上がって室内環境を快適にするための設備も充実していますが、戸外には人工的にコントロールされた環境とは異なる快適さがあります。これは人間が動物である限り変ることのない感覚だろうと思います。ただし、何もしなくても戸外は快適ということではなく、快適な環境は様々な工夫によって造り出されるのです。
庭の原点の第二は「戸外の楽しい生活空間」ということです。「楽しさ」には、実に様々な内容があって、人によっても違います。植物(樹木、草花、野菜、ハーブ、果樹、芝生など)を育て、手入れをする楽しみは庭の楽しみのなかではもっともポピュラーなものです。
そして美しい花を見たり、美味しい野菜や果物を収穫して料理して食べたり、ジャムを作ったり、ハーブティーにしたりする楽しみが派生します。それを自分や家族だけではなく、友人を呼んで庭のテーブルで一緒に語らい味わうというのも、従来の堅苦しい庭園ではなかった楽しみです。
庭のデザインを考え、それを自分の力で造りあげる人も現れてきました。これは、もしかすると究極の庭の楽しみなのかもしれません。専門の造園業者も顔色なしの素晴らしい庭を造ってしまう人もいて、驚嘆します。
庭を自分で造ったり、手入れをして育てたりすると、他人に見せたくなるようです。これも庭の楽しみの一つになりました。
ニュージーランドなどの庭の先進国に比べると、わが国の庭愛好家の割合はまだまだ小さいですが、家と庭の両方が生活に欠くことのできないスペースであると考える人が多くなってきたことは、誰の目にも明らかです。
しかし、庭つくりを職業とする人々の対応はまだかなり遅れた状態にあります。元来庭つくりを担ってきた造園業者の他に、近年はエクステリア業者、園芸業者と3方面の人々が庭つくりに進出していますが、どの分野の人も新しい庭への要求に正面からきちんと応えているとはいい難い状況にあります。それぞれが自分の得意分野をお客さまに強引に押し付けているというのが現状のように思われます。
庭を生活の場として総合的に把握しながらデザインする力が必要ですし、資材なども各分野のものを一通り知っていなければなりません。草花の名前など素人の人のほうが良く知っている、と自嘲気味に話す業者が多いことなどは、真に嘆かわしいことです。
一般の人々の庭に関する知識と発言力が増大していくなかで、専門家のなかにもより深い思索と広い知識と革新的なデザイン力を持った人の出現が切望されます。
ローカル色豊かな庭
ガーデニングブームの火付け役になった庭のスタイルはイングリッシュガーデンでしたが、その特徴の一つは宿根草を多用することです。
宿根草は地下部が越冬して翌年また発芽してくる草ですから、寒冷地では耐寒性の強い種類だけが生き残ります。逆に夏の暑さや梅雨の長雨にも耐えなければなりません。つまり1年を通してその草花が生き残れるような気候の所でないと、宿根草は育つことができないわけです。
樹木についても同じことがいえます。
毎年毎年新種が加わってくるほど多種多様の植物を使うガーデニングは、自ずと気候風土の異なる地方ごとに特有の庭ができていくはずです。
いまはまだイギリスのまねばかりしている人や経験不足の人が多いので、ガーデニングの庭も全国画一の状態ですが、あと10年か20年もすれば、人々もそういうことが分かってくるでしょう。
庭つくりの材料の一つに石があります。日本庭園では〝銘石〟というものが遠方から運ばれてきて高値で売られたりしていますが、庶民が造る新しい庭では地元で産出する石のなかから自分の庭の雰囲気に合ったものを探せばいいと思います。
私は採石場を数カ所廻って見て私が造る庭に適した石を見つけました。一つは安山岩で、もう一つは熔岩ですが、どちらも自己主張の少ない控えめな雰囲気の石で、植物の引立て役としてもってこいです。
岩手県は竹がほとんど自生していませんが、日本庭園ではたいてい竹垣を造ります。私は県内に無数に生育している落葉広葉樹の枝で垣根を造れないだろうかと試してみました。これはなかなか難しくまだ試行錯誤の段階ですが、竹垣とはずい分印象の異なる独特の趣のある垣根ができることがわかりました。
残念なことに、雑誌などの影響やエクステリア材料を売って儲けようとする人々の力が強くて、地道に地域独自の材料を開発しようとする人は稀なのでガーデニングの庭も画一化が進んでいますが、地域ごとのローカル色豊かな庭が広まって欲しいものだと、私は切に願っています。なぜなら、それが地方が元気になるための一つの方法であると考えるからです。
あらゆる面で、大衆が自ら考え工夫する習慣が広まることが、わが国を救うための基本だと思います。そう考えればガーデニングは意外に意味のある趣味かもしれません。誰でも創意工夫を実践できる場なのですから。
「風景と樹木」バックナンバー
第10話「カツラ」
第9話「ダケカンバ」
第8話「ベニヤマザクラ」
第7話「シンジュ」
第6話「コナラ」
第5話「ハリギリ」
第3話「シナノキ」・第4話「カエデ類三種。」
第1話「ケヤキとサツキの大罪 -その1-」・第2話「ケヤキとサツキの大罪 -その2-」平成23年「せんまやひなまつり」(2/11~3/3)が開催されます。
2011年2月 4日 13:52千厩支部
一関市千厩町の千厩酒のくら交流施設(国有形文化財旧佐藤家住宅・旧横屋酒造)や千厩商店街において「せんまやひなまつり」が開催されます。
開催期間:2011年2月11日(金)~3月3日(木)
第4回せんまやひなまつりチラシ(PDF)
【イベント内容】
≪ひな飾りとつるし雛展 (入場無料)≫
・日 時:2月11日(金・祝日)~3月3日(木) 10:00~16:00
・会 場:千厩酒のくら交流施設・千厩商店街
・その他:千厩酒のくら交流施設で「昔の着物展」も同時開催。お抹茶席(協力券300円)もあります。
≪子どもフェスタ(参加無料) 元気に遊ぼう!餅つき大会≫
・日 時:2月27日(日) 10:00~12:00
・会 場:千厩酒のくら交流施設内
≪大正琴・箏曲演奏会(入場無料)≫
・日 時:2月27日(日) 13:00~
・会 場:千厩酒のくら交流施設内
・演 奏:琴城流琴叶麗教室、千厩高校箏曲部
≪つるし雛作り体験(要予約 各回とも先着20名様)≫
・日 時:2月17日(木)、24日(木)、3月2日(水) 10:00~12:00
・会 場:千厩酒のくら交流施設内
・材料代:500円
・持ち物:裁縫道具
≪スタンプラリー≫
スタンプを20個以上集めてプレゼントをもらおう。
プレゼントはそれぞれの交換所で先着100名様限定。
詳細については「せんまやひなまつりマップ(PDF)」をご覧下さい。
【各種お申し込み・お問い合わせ】
千厩酒のくら交流施設 ℡0191-53-2070平成22年度工事現場安全パトロール実施
2011年2月 1日 09:23釜石支部
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