風景と樹木
平成20年6月から「花林舎動物記」という楽しい動物のお話を読み切りで掲載しています。「花林舎動物記」とは、滝沢村にある(株)野田坂緑研究所発行(所長野田坂伸也氏)の会員限定情報誌「花林舎ガーデニング便り」の中で最も人気がある連載記事です。
今月も『すこやかな暮らし発見、岩手から。「家と人。」』という雑誌から野田坂伸也氏の記事「風景と樹木」を転載させていただいきます。
モミジバフウ
モミジバフウの街路樹
盛岡市の高松から松園ニュータウンに通ずる道路の両側に、どことなく異国風の雰囲気を持った街路樹が植えられている。樹形は、剪定のために変わってしまったものもあるが、きれいな円錐形で葉は密に隙間もなくついているので、少し重苦しささえ感じられる。樹高は8~10メートルである。ほとんどの木が旺盛な生育をしていてボリュームがある。
今年ここを通りかかったのは11月の上旬だったが、ちょうど紅葉が始まっていて赤や黄色の葉がモザイクのように混じり合った木や、まだ緑色のままのもの、少し紫色に変わりつつある個体など様々な色が見られた。近寄ってみると葉はモミジの葉によく似ている。この木の名をモミジバフウというのはそのためである。
モミジバフウは北アメリカ原産なので別名をアメリカフウともいう。自生地では樹高35~45メートルもの大木になるそうである。ただし、そのような大きさになるためには深くまで肥沃で、湿っているが排水良好な土が広がっている場所が必要である。若木の時は針葉樹のトドマツ、モミ、カラマツ、メタセコイヤなどに似たきれいな円錐形の樹形であるが、老齢になると丸みを帯びる。このような樹形の変化はカツラなどにも見られる。
同属にタイワンフウという木があるが、これはやや耐寒性が弱いので主に関東以南で植えられている。タイワンフウの方が葉のつき方が少なく軽やかな印象を受ける。これも大木になる。台湾では若干標高の高いところの方が生育がよく、紅葉もきれいだそうである。
この街路樹のモミジバフウは、私が小岩井農場の緑化部に勤務していた時に、当時の盛岡市の公園緑地課長に「何かこれまで植えられていない、魅力ある街路樹種がありませんか」と聞かれて、推薦した樹種である。東京で10年ほど暮らしている間に公園や住宅団地の緑地などで大きく育ったモミジバフウを見てその美しさに魅せられていたから、問われてすぐこの木が頭に浮かんだのであるが、たまたまその時小岩井農場の苗畑に100本以上の成木があったことも推薦した理由の一つであった。
当時は全国的に緑地ブームが沸き起こっていて、それまで造園とは関係のなかった多くの企業が緑化工事や苗木の生産に参入してきたため、苗木の奪い合いの様相を呈した時期もあった。モミジバフウはそれまで東北地方ではほとんど植栽されておらず、寒冷地ではどの辺まで育つかも知られていなかったが、アメリカの本で自然分布を調べて岩手県でも生育できる、と判断して導入したのである。そして盛岡ではこのように支障なく育っているのであるが、実は小岩井農場では梢が寒さで少し傷む状態が続いていた。盛岡では育つのに小岩井農場では正常に育つことができない樹種があることはそれまでの何年かの経験で知っていた。例えば、ハナミズキ、サルスベリ、シャクナゲのいろいろな品種、ヒマラヤスギ、クルメツツジ、サツキ、アベリアなどがそうである。今私が住んでいるところと盛岡気象台における毎日の最低気温はラジオで聞いていると冬にはおよそ3度違う。小岩井農場の苗畑ではさらに1度くらい低いのではないだろうか。この違いによって、盛岡では育つが小岩井では育たないという樹種が生ずるのであろう。
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平成24年1月25日(水)エスポワールいわてで優秀建設施工者表彰式・建設業新分野進出等表彰式が開催されました。
優秀建設施工者表彰では優れた技術技能を持ち、常に建設工事の施工業務の技術改善・向上に努める建設施工者10名(株式会社たかしん興業 小川亙氏、菱和建設株式会社 菊池奨氏、横屋建設株式会社 昆野峰男氏、株式会社千葉建設 佐々木幸一氏、進栄建設株式会社 鈴木弘明氏、樋下建設株式会社 瀬川徹氏、藤根建設株式会社 仙木裕氏、株式会社佐藤組 高橋正樹氏、朝田建設株式会社 高橋勇慎氏、東北電材合資会社 新田茂氏)が受賞されました。
建設業新分野進出等式では最優秀賞が2社・優秀賞2社 農林水産分野2社(有限会社東北農林建設、有限会社駒ケ谷建設)、環境リサイクル分野1社(南建設株式会社)、サービス関連分野1社(大和造園土木株式会社)の計4社の新事業・新技術の先進的・意欲的な事業が受賞となり、受賞者プレゼンテーションでは、各社事業紹介、事業を始めた経緯、新分野に進出して良かった点や今後の課題などを発表しました。
優秀施工者表彰式 | 受賞者あいさつ |
建設業新分野進出等表彰式 | 受賞者プレゼンテーション |
1月26日(木) 県北広域振興局二戸土木センター等との合同パトロールを行ないました。
参加者は、約40名。
二戸労働基準監督署産業安全専門官、二戸土木センター・二戸農林振興センター林務室・同農村整備室・二戸市建設課・軽米町地域整備課・九戸村農林建設課の職員の方々と会員が2班に分かれて行ないました。
パトロール後の意見交換会では、各現場毎に良い点がたくさん出されました。
良い点
・AEDが設置されていたこと
・防犯カメラが設置されていたこと
・「現場ルール」を決めて掲示し、危機管理意識の向上に努めていたこと
・現場内が除雪されており、作業環境が配慮されていたこと etc.
改善できる点
・事務所から離れている現場での緊急時の対応について検討が必要
・工事現場の出入口に第三者に対する注意喚起の表示が必要ではないか etc.
写真は、出発式での二戸土木センター所長の挨拶
パトロール現場の様子
意見交換会の様子 です。
☆ 日中でも、-4度以下の寒い日でした。
工事場所によっては、雪の降りしきる中での実施となり、マナーとしてポケットに手を入れてはいけないけれど、ついつい手がポケットに入ってしまう一日でした。
平成24年1月26日(木)午後3時30分より、釜石支部会議室において沿岸広域振興局土木部と釜石支部の意見交換会を開催致しました。
沿岸広域振興局土木部から、土木部長・課長6名・主査4名の11名が出席。
釜石支部側からは、支部長及び理事・監事の役員7名・支部青年部から4名・女性マネジングスタッフ2名・事務局を含め14名が出席。
「東日本大震災津波への対応状況について」をテーマに座長を土木部長にお願いし、意見交換をした。
三浦賢一土木部長挨拶
青木正紀支部長挨拶
当支援センターでは、7月以降沿岸部を中心に、建設業への新規参入者に対する教育や、専門家による安全衛生相談の窓口を開設し、復旧・復興工事に係る労働災害防止に努めております。また、各被災地区に安全指導員を配置し、御協力のもと現場の巡回指導を行っております。
12月までの実施状況
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7月
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8月
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9月
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10月
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11月
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12月
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計
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単位
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安全衛生巡回指導
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25
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36
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38
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35
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45
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31
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210
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事業場
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安全衛生相談
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2
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3
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1
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5
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4
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15
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30
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件
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新規参入者教育
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0
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144
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0
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7
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156
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238
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545
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人
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広報・啓発
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-
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-
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-
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-
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19
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18
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37
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回
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今後ますます本格化する復旧復興工事において、皆様がより安全に作業従事できるよう、支援センターとしてできる限りお手伝いさせていただきたいと思います。
事業のお問い合わせは下記まで。
盛岡市松尾町17-9岩手県建設会館4階
東日本復旧復興工事労働災害防止岩手支援センター
019-652-7111(ファックス兼用)
お気軽にお問い合わせください。
1月25日、千厩土木センター、一関農村整備センター、(社)岩手県建設業協会千厩支部青年部会の合同で「土木技術研修会」を千厩支部会館にて開催しました。
研修会には両センター、青年部会から約50名が参加しました。
はじめに青年部会長、千厩土木センター所長の挨拶があり、4つテーマについて研修を行いました。現場発生材の有効活用や東日本大震災の災害復旧、復興にかかわる事項について学びました。

≪研修内容≫
1.中山間地域における現場発生材を有効活用した多自然型排水路の施
工事例について
一関農村整備センター 技師
2.農地・農業用施設の災害復旧について
一関農村整備センター 主任農村計画総括主査
3.中央防災会議「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策
に関する専門調査会」報告の紹介
千厩土木センター 土木技術企画主査
4.災害パトロールや建設現場でのIT活用について
社団法人岩手県建設業協会千厩支部 事務局
(社)岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている建設業景況調査(岩手県版・東日本大震災被災地版)の12月調査(平成23年度第3回)を「各種情報」内の「東日本建設業保証(株)岩手支店提供資料」に掲載しました。
↓PDFファイル↓
建設業景況調査(岩手県版)12月調査
調査結果(概要) → こちら(PDF)
データ表 → こちら(PDF)
建設業景況調査(東日本大震災被災地版)12月調査
調査結果(概要) → こちら(PDF)
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16日、県南広域振興局千厩土木センターと千厩支部合同で「災害情報伝達訓練」を実施しました。訓練は13時に震度6強の地震が発生したことを想定し、各社が自主的にパトロールを行いました。
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東日本大震災の際に電話やFAXが不通になったことから、災害時の情報伝達について大きな課題が残りました。
この反省を受け、通信手段が不通の際には8班ごとに班長の会社に班員が災害自主パトロールの結果を直接持参し、班長が取りまとめのうえ千厩土木センターに直接報告する体制を取ることにしております。
今回、通信手段が不通になった場合を想定し、パトロールに要する時間及び情報伝達に要する時間把握を目的にした訓練を行いました。
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千厩土木センターへの報告は、班ごとにバラツキがあり、2時間から3時間ほどの時間を要することが分かりました。実際に被害がある場合には更に時間を要することが予想されることから、実施方法について見直しを含めて検討が必要だと思われます。
社団法人岩手県建設業協会では岩手県と共催で標記表彰式をエスポワールいわてで開催いたします。
本表彰式の平成23年度優秀建設施工者表彰では9名の優れた技術技能を持ち、技術改善・向上に努める建設施工者を表彰いたします。
また、平成23年度建設業新分野進出等表彰では新分野・新事業への進出、新技術・新工法の開発等への先進的・意欲的な取組みと認められた農林水産分野2社、環境リサイクル分野1社、サービス関連分野1社の4社の表彰式および事業紹介を行い対外的にアピールいたします。
詳細については「こちら」をご覧ください。
ぜひこの機会にご参加くださいますようご案内いたします。
1 日 時:平成24年1月25日(水) 13:10~16:00
2 場 所:エスポワールいわて
3 内 容:①平成23年度優秀建設施工者表彰式
②平成23年度建設業新分野進出等表彰式
・受賞者プレゼンテーション
・商品・事業PRブース
・経営相談(国土交通省建設業経営支援アドバイザー対応)
表彰式の案内・申込書 → 『 こ ち ら 』
共済契約者(被災地域)の皆様へ
退職金支給に係る状況確認調査について(協力のお願い)
建設業退職金共済事業本部では、平成23年3月11日に発生した東日本
大震災により、津波被害が甚大であった地域及び福島第一原発の避難地域
について、引退した被共済者または亡くなった被共済者の遺族の方へ、確実
な退職金支給を行うため、共済契約者の皆様の活動状況等の確認調査を行
うことといたしました。
このため、建退共本部から1月5日付けで調査依頼状とともに調査票をお送
りしましたので、ご多忙なところ誠に恐縮ですが、状況確認調査にご協力をお
願い致します。
この調査票は、記入例を参考に把握されている範囲でご記入いただきFAX
等で返信をお願いしております。
その後に、ご回答いただいた内容に応じて、建退共本部から直接、被共済
者もしくはご遺族の皆様へ退職金の請求手続きをご案内いたします。
被災地域の皆様には仮設住宅で
ご不便な生活をされていらっしゃる
方も多く、いろいろと大変な時期に
お手数をお掛けしますが、ご協力方
よろしくお願い申し上げます。
この調査に関するお問い合わせは
〒105-0011 東京都港区芝公園1-7-6 退職金機構ビル
独立行政法人 勤労者退職金共済機構
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建設業退職金共済事業本部 企画調整課 ℡:03-5400-4300
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