いわけんブログ
風景と樹木 第15話「ネムノキ」
2011年8月31日 17:49花林舎
風景と樹木
平成20年6月から「花林舎動物記」という楽しい動物のお話を読み切りで掲載しています。「花林舎動物記」とは、滝沢村にある(株)野田坂緑研究所発行(所長 野田坂伸也氏)の会員限定情報誌「花林舎ガーデニング便り」の中で最も人気がある連載記事です。
「花林舎動物記」等の外部投稿連載を7月上旬から再開しております。先月に引き続きしばらくは『すこやかな暮らし発見、岩手から。「家と人。」』という雑誌から野田坂伸也氏の記事「風景と樹木」を転載させていただいきます。ネムノキ
東北道のネムノキ
2007年の7月下旬に盛岡インターから高速道路を南下して水沢まで走ったことがあった。高速道の法面に花盛りのネムノキが次から次と姿を現し、その美しさに感嘆した。これほど多くのネムノキを見ることのできる場所は全国的にも珍しいのではないだろうか。しかも、花色が濃く見栄えのする個体が多い。今はまだ評判になっていないが、いつかネムノキ道路として広く知られる時が来るのではないかと思った。
これらのネムノキは高速道の法面を緑化するために植栽したのではなく、何かのきっかけで自然に侵入して、増えていったものであろうと私は推測している。ネムノキは移植が非常に難しいため植栽されることは少ない。それに、東北道の法面には針葉樹やサクラなどの決まった樹木しか植えなかったはずである。ネムノキはおそらくどこかから種子が飛んできて法面に生えて成長し、その木から種が飛んで広がっていった、と私は考える。
このように考えるのは、ネムノキが痩せ地に耐える性質が強く、一般の樹木の生育には不適当な痩せて乾燥する地盤である高速道路の法面でもよく成長するからである。ネムノキは海岸の砂地の緑化に使われることがあるほど養分や水分の少ない土にも耐えて生育できる。高速道の法面は道路の地盤であるから崩れないように締め固められており、材料はなるべく有機物を含まない締め固まりやすい土を使用している。このような地盤は植物の生育には不適切であり多くの樹木は生育不良になる。
ところがネムノキはこんな条件の悪いところでも旺盛に生育する。太い根が表層の浅いところを水平に伸びていくので表面の柔らかい土層の厚さが20センチもあれば、さほど支障なく大きくなれる(余談であるがポプラ、ヤナギ、サクラなども同様の性質がある)。成長は速く気がつくと大きくなっている。花が終わると豆類の実と似たさや状の殻の中に種子ができ、法面にまき散らされて発芽し新しい苗が育つ。発芽から数年のうちに花が咲くので、条件に恵まれた場所では増えるのも早い。
ネムノキの花はピンク色の細い糸のようなものが目立つが、これは花糸、つまりオシベであり、花弁は下のほうに小さく付いている。このような形の花は日本には珍しいが熱帯、亜熱帯には何種類か知られており、ネムノキも暑い地方にルーツを持つ樹木であろうと推測される。そのためであろう、美しい花であるが異国的な雰囲気があり、日本の風景からは少し浮きあがって見える。しかしそれがこの木の存在価値であるとも言える。
日本の風景とはどことなく違和感があるとはいえ、豪華絢爛を誇るのではなくつつましく控え目に咲くので、日本人には好まれた。松尾芭蕉の有名な句―象潟や雨に西施がねむの花―は、この2つの微妙な感情、つまり「好ましさ」と「異国の情緒」の両方を読み込んでいるように私には思われる。ネムの花の風情は芭蕉にも〝西施〟という異国の美人によって表現するのがふさわしいと感じられたのであろう。
実際はふてぶてしいほど強健な樹木なのに、見かけは花も葉もいかにも優しげである。伯母のネムノキ
私が生まれ育った県北の町の叔母の家に1本のネムノキがあった。伯母の家は部屋が2つ(居間と寝室)と台所しかない小さい借家で、庭も8畳間ほどの大きさしかなかった。その庭全体に覆いかぶさるようにネムノキが広がっていた。夏になると樹冠を覆いつくすように薄赤い花が咲き、子供心にも美しいと思った。夕暮れ時には次第にうすれていく光の中に、それ自体頼りなく霞のような感じの花がぼんやりと夕闇の中に溶け込んで見えなくなっていくのがなんとも言えない風情があった。
当時私が知る限りでは(といっても子供のことだからあまりあてにはならないが)その街でネムノキはこの木1本だけで、他には見当たらなかった。鉄道員であった伯父がどこかから持ってきたのであろうか。私は成長してから造園の仕事に携わるようになってあちこちを調査に歩くことも多かったが、しばらくの間北国ではネムノキは珍しく、貴重品であったと思う。日本庭園だけが庭であった頃ネムノキを庭に植える庭師はなく、人為的に広まるチャンスは少なかったのであろう。
伯母はこの木が自慢で、大切にしていた。庭にはそのほかには植栽したと思われる木も草もなくネムノキだけの庭であった。
月日は流れ、叔父も亡くなり伯母は病の床に伏せって1人で暮らせなくなり、盛岡の息子の家に引き取られた。そして亡くなった。あの家に帰りたいと繰り返し話していたそうである。
2人が亡くなり空き家になった家をしばらくしてから見に行ったことがある。家というよりあのネムノキはどうなったのだろうと気になっていたからである。ネムノキは枯れていた。家主がいなくなって生きる張り合いをなくしたのであろうか。それは実に寂しい風景で、私は死んだ伯母が荒れた家の中にひっそりと潜んでいるような錯覚を覚え、急に怖くなって引き返した。その後一度も訪れないままであるが、貸家は壊されて別の家が建てられたらしい。緑陰樹としてのネムノキ
ネムノキは移植が難しいこと、成長が速く枝が大きく広がること、などの理由からいまでも普通の庭には植えられることは少ない。同じ理由で苗畑でもほとんど育てていないからか、公園などに植えることもあまりない。だから人々はあちこちに勝手に生えてきたネムノキを見るだけである。日蔭では育たないから森林の中にはない。通常は開けた日の当る所にポツンと1本だけ生えていることが多い。枝は水平ないしやや上向きに横に伸びて高さよりも枝張りが大きい形になる。細かい羽状複葉の間から日光が漏れるので、木の下がさほど暗くならず、明るい日陰を作る。樹姿の軽装な印象とあいまって、木の下で休んでも鬱陶しく、重苦しい感覚がない。そのため緑陰樹として最も適した樹木の1つである。ただし大きな庭でないとおさまりきれないのが日本での利用にはネックになっている。
実は我が家の前にも木陰が欲しくてネムノキを植えたが、大きくなりすぎて困っている。毎年太い枝を切るのだが、気がつくと元の大きさにもどっている。今は再生産のきく薪の木だと考えて活用することにした。インドの山奥で同じ利用法をしている針葉樹を見たことがある。いやにほっそりした樹形の木があったが、切り倒して薪にするとそれでおしまいなので、枝だけ切って使い長く薪として利用する木なのであった。
広大なゆるやかな斜面にネムノキをたくさん植えて、下から見上げても上から見下ろしてもピンク色の雲海のように見える公園を作ってみたいと思ったことがあった。成長が速いから苗木を植えても10年後にはピンクの雲海が完成するであろう。
ネムノキの一つの欠点は、30年くらいで活力を失って枯れてしまうことである。台湾などに多い想思樹というアカシアも30年で20メートルの高さになって枯れてしまう。特別成長の速い木には寿命の短いものがいくつかある。何のためにそんな生き方を選んだのであろう。
「風景と樹木」バックナンバー
第14話「トチノキとマロニエ」
第13話「シロヤナギ」
第12話「オニグルミ」
第11話「ヤマナシ」
第10話「カツラ」
第9話「ダケカンバ」
第8話「ベニヤマザクラ」
第7話「シンジュ」
第6話「コナラ」
第5話「ハリギリ」
第3話「シナノキ」・第4話「カエデ類三種。」
第1話「ケヤキとサツキの大罪 -その1-」・第2話「ケヤキとサツキの大罪 -その2-」
平成23年度全国労働衛生週間実施のお知らせ
2011年8月31日 17:14建設業労働災害防止協会
(モデル 髙橋みなみ)期間
平成23年10月1日から7日
準備期間
平成23年9月1日から30日
スローガン
見逃すな 心と体のSOS みんなでつくる健康職場趣旨
本年度の全国労働衛生週間は、厚生労働省の平成23年全国労働衛生週間実施要領に基づき、建設業労働災害防止協会およびその他関係団体の協賛のもとに、9月1日から30日までを準備期間、10月1日から7日までを本週間として、
「見逃すな 心と体のSOS みんなでつくる健康職場」
のスローガンのもとに展開される。
このため、経営トップをはじめ関係者は、本週間を契機に作業員の健康保持・増進等の重要性についてさらに認識を深め、心身ともに健康で、誰もが安心して働ける快適な職場づくりを目指し、店社と作業所との緊密な連携のもとに効果的な労働衛生管理活動を着実に実施するものとする。
※「平成23年度全国労働衛生週間実施要綱」については、厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000f4pw.html)で紹介しています。
平成23年度全国労働衛生週間行事計画表(例)行事事項
行事内容
10月1日(土)
家族健康の日
1.家族みんなで健康について考える
2.心とからだの健康チェック2日(日)
休養の日
ゆっくりと休養 3日(月)
趣旨徹底の日
1.社長メッセージの伝達
2.労働衛生週間の意義と重要性及び行事予定を朝礼、安全衛生協議会等で説明
3.視聴覚教材を用いた労働衛生意識の高揚4日(火)
総点検の日
協力会社の職長とともに次の事項を実施
1.機械器具・設備、作業方法等を衛生面から点検
2.安全衛生保護具の使用状況の確認
3.危険、有害物の保管状況の点検
4.作業場所、作業所事務所、休憩所、寄宿舎、食堂等の衛生管理状況の点検5日(水)
労働衛生に関する
研修会・講習会等の日1.総点検の結果についての検討会、安全衛生協議会等の開催
2.職業性疾病の防止についての研修会等の実施、災害事例等についての勉強会6日(木)
避難・救護訓練の日
健康診断日1.火災・酸欠等の緊急事態を想定した避難、救護訓練の実施
2.巡回検診車等を利用した健康診断の実施
3.健康相談、健康測定の実施7日(金)
反省の日
1.労働衛生週間をとしての反省、今後の衛生管理の取り組み方等についての協議、検討
2.優良な協力会社、グループ、個人等の表彰
建設業労働災害防止協会では東日本大震災の復旧・復興工事の安全衛生活動を支援するため、岩手県に支援センターを設置し労働災害防止を図っております。
問合せ先
東日本大震災復旧復興工事労災防止岩手県支援センター
電話・FAX(兼用)019-652-7111建災防ホームページ (安全用品、講習会案内等はこちらから)
東日本大震災復旧復興工事労災防止岩手支援センター開所
2011年8月31日 15:15建設業労働災害防止協会
去る、7月15日(金)、東日本大震災復旧復興工事労災防止岩手支援センター(通称:岩手支援センター)を開所しました。
これは、厚生労働省からの委託事業「東日本大震災に係る復旧工事安全衛生確保支援事業」によるもので、被災地域で復旧復興工事に携わる建設事業者の皆さまを対象に、工事現場における安全衛生活動を支援し、労災の防止を図ることを目的としています。事業内容は以下のとおりです。ぜひ、ご活用ください。
1.復旧復興工事現場の安全衛生巡回活動
2.復旧復興工事に関する安全衛生相談受付
3.労災防止対策にj関する広報・啓発
お問い合わせ
電話・FAX(兼用)
019-652-7111
今年のテーマは「がんばろう東北」千厩のふれあい花壇。
2011年8月30日 11:02千厩支部
一関市千厩町第13区自治会のふれあい花壇、今年のテーマは「がんばろう東北」です。
東日本大震災の被災地へ今年清田小学校に入学した4名の児童が花のじゅうたんに乗って応援に行こうとしている情景を表現しているそうです。
これまで多くの賞を受賞した花壇で、2003年には全国花いっぱいコンクール内閣総理大臣賞、2007年には地域づくり総務大臣賞を受賞しています。花壇は気仙沼市へ通じる国道284号線沿いにあることから、被災地へ向かう人の癒しの場になると思います。
こちらには「ガンバレ」の文字が見えます。
隣接した場所には、今年の7月に利用開始された「花の駅せんまや」があります。現在はトイレと駐車場だけですが、産直施設などが建設される予定です。
10月9日(日)には花壇周辺を会場として「清田花フェスタ2011」が開催されます。
遠野支部 青年部草刈
2011年8月23日 12:26遠野支部
8月4日 遠野支部青年部が奉仕活動
7月「河川愛護月間」・8月10日制定された「道の日」により、支部青年部は清掃活動を行った。
参加構成は、建設業協会青年部会と遠野土木センター、遠野市地域環境整備部、上猿ヶ石川漁業協同組合 , 遠野納涼花火実行委員会のメンバーにより、総勢70名のご参加を戴き実施した。
場所は、2班に分かれ、A班は上早瀬川上流左右の河川敷遠野花火大会の会場と、B班は、国道283号線旧仙人峠の遠野側の待避所付近と2箇所の草刈とゴミ拾いを行った。 この日は特に暑く、汗だくで作業環境は厳しいなかに、人海戦術により皆様のご協力により作業が行われた。刈った草は、場外に搬出はしないで1ヶ所に集積しした。青年部照井部会長が参加者の皆様方と各団体に、お礼とご協力について感謝を申し上げております。 副部会長より、各団体への割り当てと安全な作業と熱中症、スズメ蜂などの対応などの注意事項を申し上げ、ご協力を申し上げた。
各団体の皆様方がそれぞれに散り担当区域の清掃、草刈を行っております。
下の写真は国道283号線の旧仙人道路の遠野市側のトンネル付近です。
遠野花火大会の開催をまえに5団体の職員みんなで会場清掃をおこないました。
夏の風物詩、遠野花火大会がお盆の8月15日には開催されました。
花火は、連続5000発の打ち上げ花火となり、迫力のある音が響きました。被災地より遠野郷に避難している皆さまも楽しまれたと思いますが、一方においては、震災によりお亡くなりになられたご家族や知人の心中を察しますと、犠牲者の追悼と供養もあるものと感じた夏でした。 合掌
支部役員によるガレキ撤去作業安全パトロール実施
2011年8月19日 14:37釜石支部
震災から5カ月、陸前高田市のガレキ撤去状況。
2011年8月11日 18:42千厩支部
東日本大震災から5カ月となった11日、陸前高田市内のガレキ撤去状況を確認してきました。
千厩支部では陸前高田市のガレキ撤去作業の応援要請を受け、4月25日より陸前高田市内のガレキ撤去作業を行っております。12日で応援要請に係る当支部の派遣は終了となります。
市内中心部のガレキがかなり片付きました。ガレキの仮集積場は高く積み上がり、少しずつ分別作業が行われているようでした。
ショッピングセンター「リプル」があった場所です。
道の駅の近くです。
気仙町の気仙中学校です。津波の爪跡が生々しい校舎。校庭はガレキ置き場になっています。
ガレキが無くなり、全てが流されたことを実感します。街があったことが信じられない風景です。
中央奥に見えるのが旧市役所です。
今後、建物の基礎についても撤去が始まるものと思われます。
右奥に見えるのが高田小学校。先日、ゆずのライブが行われた場所です。校庭では子供たちが野球の練習をしていました。何かに打ち込んで、子供たちの精神的ストレスが少しでも取り除かれて欲しいと思います。
市内中心部に残る建物は解体されます。
ガレキから見つかったという高田町「うごく七夕」の山車(土台部)です。例年、お祭りを行ってきた8月7日に、犠牲者を偲んで「七夕のつどい」が開かれたそうです。
小友地区に向かいました。
千厩支部会員は、1ヵ月程前から市内中心部を離れ、小友地区を中心に作業を行っています。先月に比べて、小友地区もきれいになっていました。皆さんの頑張りが目に見えて分かりました。
1ヵ月前は一面にガレキがありましたが、すっかりきれいになっていました。
広田地区の方に入ってみました。広田地区は震災直後に孤立した地域があると聞きました。
右に見えるのが広田中学校です。思っていたよりも撤去が進んでいました。
大野湾。穏やかできれいな海です。
市内に戻ります。
未だに警察の車両が多く、捜索を行っているようでした。
先日オープンしたスーパーです。市内中心部の店舗は被災しましたが、竹駒町の仮設店舗で営業再開しました。店内を除くと、千厩店と変らない品揃えでした。市民生活にとって大きな支えになると思います。
同じ敷地には「かもめの玉子」で有名なさいとう製菓の店舗も営業していました。
ガレキの撤去は進んでいますが、仮置き場からの運び出しは先が見えない状況だと思います。今後、残った建物の解体や基礎部分の撤去が始まれば、更にガレキが増えることになります。
広大な被災地域を抱える陸前高田市の復興が一日も早く進むことを願っております。震災から5カ月
2011年8月11日 14:01宮古支部
一関支部 第11回「黄金ロードふれあい作戦」清掃活動
2011年8月10日 18:37一関支部
道路ふれあい月間として、道路清掃活動を通して安全で安心できる快適な道路環境を維持するとともに、参加者が地域の大切な「道」である事を認識し、「道にふれあい」ながら道路愛護の普及啓発を図る目的で、毎年8月10日に清掃活動を行なっております。
道路管理者の県南広域振興局土木部一関土木センター、一関市、花泉支所、平泉町の職員と当支部、青年部、女性マネジングスッタッフ協議会、総勢95名が参加道路管理者 一関土木センター高橋所長様の挨拶
3班に分かれての清掃作業開始
今日も暑いな~!! 一関市 最高気温 35度のようですが・・・
袋一杯になったごみをトラックへ 一関TVさんも取材!
1班 国道284号東工業団地線
のごみ3班 国道342号花泉線のごみ
平泉は世界遺産登録になり、地域
全体で道路愛護活動を行なってい
るのでしょうね。
ごみはこれだけでした!ごみの種類は
ペットボトル、かん、ビニール系が
多いみたいです。2班 平泉厳美渓線(毛越寺)
最後は、一関市一戸建設部長様の清掃後の講評で閉会
「2011道の日イベント」奉仕活動を実施
2011年8月10日 17:17千厩支部
斎藤俊市氏 B級会長就任祝賀会
2011年8月10日 11:55宮古支部
遠野支部 夏期安全パトロール
2011年8月10日 11:34遠野支部
7月29日、平成23年度の夏期安全パトロールを実施した。
参加者は18名で、構成は、発注機関から遠野土木センター、遠野農林センター、遠野市環境整備部の市職員のほか、県支部からアドバイザーとして吉田次長のご臨席をお願いし、支部役員で行われた。
本日のパトロール予定は、土木現場4箇所と建築現場1か所の予定で行われました。
さっそく現場に乗り込みますと、震災後ということもあり現場の進捗状況が遅れている感がありました。今回のパトロール現場では労働基準監督署に工事計画届を提出して施工する現場が3ヶ所もありましたが、何れも施工体制が整備され、施工体系図を掲示しKY活動の実施など安全への管理体制の取り組みが見られた。
今回のパトロールでは、夏特有の熱中症の予防対策と三大災害の防止を図るためチッククシートにより点検を行い、参加者より指導、助言を戴き、最後にアドバイザーの吉田次長より直接指導をお願いした。
そのような中に、次のような指導事項があり、旧盆の前に会員各社にパトロール結果を踏まえ、安全管理に努められるよう通知した。
現場事務所には、「未来のために今できること」スローガンを掲げております。
第3者に対して、トイレを使用させておりました。
高さが40mもある切土です。真砂土なので作業開始前は法面の点検をお願いします 。
ここでは、国土交通省発注の現場ですが前日のゲリラ豪雨により現場は休んでおりました。現場の掲示板を視るかぎり、施工体制、安全管理組織、施工体系図等が示され取り組みが伺われた。
また現場事務所脇には洗濯機が2基用意されてありました。
高速関連のインターからの橋脚工事現場です。こちらも同様に自社及び下請け業者のKY活動です。
上の写真はこれから支柱の高さが3.5m以上の構造物となります。ゴミの分別も明確です。現場内の河川敷に休憩用のテントが併設されております。もちろん飲料水も準備されておりました。
高速関連の県代行の道路工事です。
写真の奥の山が遠野インターチェンジとなり、盛り土工事を前に横断に大きなBOXカルバ―トが2基出来ます。
こちらも支柱の高さが3.5m以上の構造物となります。 稲刈りが終了しますと工事があわただしくなり
国道へ向けて土盛りが進められます。
遠野駅前 遠野観光交流センター建築現場です。
建築現場ですので繁雑に見えますが、KYを視るだけでも管理体制しっかりしております。
現場と公道の区分が明確にされ、誘動員も適宜配置されておりました。
<現場での良い取り組み事例>
・現場事務所に「未来のため今できること」復興にむけてスローガン
・現場事務所に震災支援者などに駐車場とトイレの提供
・分別が先行した産業廃棄物のゴミ処理対策<現場指摘、指導事項>
(1)切土斜面の転石(浮石)を速やかに処理すること。
(2)法面は土質が真砂土のため、滑りやすく崩壊しやすい。作業開始前に法
面の点検を行うこと。
(3)熱中症対策の飲料水等は各々準備はしているようであるが、安全衛生
管理の観点から現場監督は朝礼時等の作業員の健康状態についても
配慮すべきである。[注意喚起]
(4)これから迎える台風シーズンに備え、看板、標識類は飛散しないよう措
置する。[注意喚起]
(5)矢板の打ち込み後の地上高は75㎝以下は、トラロープではなく、単管等
による転落防止柵の措置をとること。
(6)ウエルダ―、電気機械はアースを確実にとること。また、発電機の配線は
地這配線はしないこと。
(7)発電機の配線は地這配線はしないこと。また、水路付近、水が溜まるよ
うな場所に設置しないこと。
(8)配線コードの仕様範囲を確認し、使用すること
(9)電気の低電圧安全特別講習を受講し、電圧の電圧の性質を熟知の上
(10) 電気の低電圧講習を受講し、電圧の性質を熟知の上管理使用する。
(11)狭小地の現場は、クレーン、機械等の綿密な配置計画をたて作業する
こと。[注意喚起]
(12)急勾配の長い仮設通路(作業用通路)は、中服に小休憩のスペースを
取ることが望ましい。
遠野支部 地域貢献活動の実施
2011年8月10日 10:14岩泉支部
女性マネジングスタッフ協議会では第2回目の地域貢献活動を実施した。
7月29日、女性マネジングスタッフ協議会員が一般県道遠野住田線愛宕神社前に集合
佐々木支部長は、多数の参加者に協力のお礼と本日の行程について申し上げ、参加者27名を2班に編成、特にも国道沿い交通車両がおおいので注意して行うよう説明申し上げ作業を行った。一般県道遠野住田線愛宕神社前は、前年に雑草が多かったことから、先に除草剤を散布、その後消石灰を散布し、植栽をお行ったがあまりの晴天が続き、半分以上枯れ、再度植え直しを行いました。遠野自転車道の愛宕橋より市内下水道浄化センターに向けてゴミ拾いも行った。
支部長の挨拶におそろいのメッシュベストで勢ぞろいです。
次の写真は一般県道遠野住田線愛宕神社前の植栽と草取りと水不足から枯れてしまった花を植え直した。
遠野自転車道(長作堤防)のゴミ拾いも行なった。加者は27名であり、2班に分かれ行われた。
次の写真は、遠野市街地入口の角鼻展望台です。
角鼻展望台は、気温も高かったせいか、雑草が多く難儀しながらの作業であった。
最後に佐藤副支部長は、これから帰省される方また、遠野郷を訪れる方々を気持ち良くお迎えできますと申し上げ、参加者全員にお礼と、今後の活動について、ご協力を申し上げ解散とした。投稿者として最後に一言お礼申し上げます。
いま、遠野市の環境を申し上げますと、東日本大震災により、遠野は後方支援基地としてものすごく活性化されております。いたるところからの支援者の来訪、物流、バイバスの商店街は特需の感があり、被災地へ向かう車両などで道路も大変混雑しております。市内には、被災者やリックを背負ったボランテアの皆様方も日々入れ替わり多数いらしており、地域住民としては感謝と敬意を表するもであります。
第19回北の道クリーンキャンペーン
2011年8月 8日 14:17二戸支部
建退共岩手県支部 ☆ お知らせ ☆
2011年8月 5日 09:22建退共岩手県支部
建退共の標識掲示のお願い
8月のある日、雷さまが登場しそうな空を眺めながら、帰宅
を急いでいました。
汗を拭き拭き歩いていると、オレンジ色のノウゼンカズラが
今を盛りとばかりに勢い良く咲いています。
やがて見えてきたとある現場事務所の壁面に、鮮やかな黄色
の建退共の現場標識が貼られていました。 退子
岩手県では平成23年3月末現在
2,144の建設事業主、43,580人の
作業員の方々が建退共に加入して
います。しかしながら制度そのものを
ご存じなかったり、共済手帳は
持っていても更新手続きが取ら
れていないなど,十分に活用され
ていない状況も見受けられます。建設業界で働く場合の生涯設計を考えると、建退共の退職金は
大きなパワーとなります。
できるだけ多くの方に周知していただき、活用していただくこと
が大事です。そのため、普及活動の一つとして「標識」(黄色のシール)の
掲示をお願いしております。
「標識」にはA3版(工事名、発注者名などを記入するスペース
があります)とA4版があります。ご希望枚数を差し上げます。
郵送も承ります。
ご連絡は 電話:019-622-4536
FAX:019-625-1792なお、標識は岩手県建設業協会各支部にも常備されていますので
ご利用下さい。平成23年度 第4回経営革新講座の開催案内
2011年8月 4日 19:01岩手県建設業協会
今年度第4回となる経営革新講座は、コストダウン、社員育成をテーマに『強い会社にするための経営の極意』と『社長の元気が会社を救う~コミュニケーションで会社は元気に生まれかわる~』の2部構成で開催いたします。
本講座の第1部では関口清講師から、経営者が自分の経営哲学を持ち、自社の発展に限りない情熱を傾けてきた会社を「強い会社にする」ための方策とはなにか、経営者と語り合った経験を生かして、解説いただきます。
また、第2部では新田祥子講師から、経営者がプラス思考を持ち、「元気力」をコミュニケーションにより、社内に伝搬させ、活性化するための方法を実演やロールプレイングを交えて解説いただきます。
下記日程で開催いたしますので、ぜひこの機会にご参加くださいますようご案内いたします。
日時:平成23年8月23日(火)13:30~16:40
場所:建設研修センター
講師:(株)建設経営サービス 提携講師 関口 清 氏
(株)建設経営サービス 提携講師 新田 祥子 氏
案内・申込書は・・・・「こちら」公共工事動向7月を更新しました
2011年8月 4日 11:53岩手県建設業協会
(社)岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内7月版)を掲載しました。↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)7月版→ こちら(PDF)
← クリックにご協力を
IHI重機株式会社よりトラックローダがとどいた。
2011年8月 3日 11:51釜石支部
花巻建設業協会青年部 地域貢献活動(インターハイに向けて)
2011年7月29日 09:30花巻支部
7月27日に、インターハイのボート会場である花巻市東和町の田瀬において地域貢献活動を行いました。
朝7時~9時と、9時から11時という2班に分かれて、会場周辺の草刈りや、付近の県道のゴミ拾いなどを実施しました。
朝早い時間は、時折雨が降るような生憎の空模様でしたが、無事に事業を終えることが出来ました。
ただ、インターロッキング部の草刈りは、土に苔が生えているような部分もあって、作業を進めるのがかなり大変でした。
県道のゴミ拾いに関しては、県道脇の駐車場周辺のゴミが特にも多かったです。
朝早くから、多くの建設業青年部の皆さんにご協力を頂いて、無事に事業を終える事ができました。
青年部の皆さん、本当にありがとうございました。
高校生の皆さんが、より良い環境の中でベストを尽くされることを、心から御祈念申し上げます。
風景と樹木 第14話「トチノキとマロニエ」
2011年7月28日 09:46花林舎
風景と樹木
平成20年6月から「花林舎動物記」という楽しい動物のお話を読み切りで掲載しています。「花林舎動物記」とは、滝沢村にある(株)野田坂緑研究所発行(所長 野田坂伸也氏)の会員限定情報誌「花林舎ガーデニング便り」の中で最も人気がある連載記事です。
「花林舎動物記」等の外部投稿連載を7月上旬から再開しております。今回におきましても『すこやかな暮らし発見、岩手から。「家と人。」』という雑誌から野田坂伸也氏の記事「風景と樹木」を転載させていただいきます。トチノキとマロニエ
盛岡の誇りトチノキの街路樹
盛岡の官庁街、内丸にトチノキの街路樹がある。トチノキの街路樹としては多分全国でも有数の立派な街路樹だろう。
トチノキは全国の山地に自生する高木で、谷川沿いの湿った肥沃な土壌の所によく見られる。ところが都市土壌は悪条件のところが多く、トチノキが健全に育つのは難しい。そのためトチノキは姿の美しさの割に街路樹として植えられることは少ない。内丸のトチノキの街路樹が大きく堂々と育っていることはこの一帯には肥沃な土壌が厚く堆積している、ということを示している。
日本では街路樹だけでなく、公園でも、ましてや庭園ではトチノキを見ることは少ないが、中部ヨーロッパではセイヨウトチノキ、つまりマロニエの見上げるばかりの大木をよく見かけた。マロニエはパリの街路樹として有名で、歌謡曲にも〝花はマロニエ、シャンゼリゼ...〟という(陳腐この上無い)歌詞があるが、たいていの人はマロニエという語は知っていても、それが日本のトチノキの近縁種で姿もそっくりな樹木であることは知らない。
パリのマロニエの街路樹が有名でそのイメージが強いせいか、日本のトチノキも瀟洒で異国の木のように感じられることがある。もともと日本の町には整然と並んだ街路樹というものは無かったから、広い街路にビルを覆い隠すほど大きく育った街路樹が立ち並ぶ風景が、欧米の街のように感じられるのは当然なのである。
もっとも、こういう感じ方は戦後しばらくの間平屋や2階建ての民家がまだ多数混在していた都市の風景を見慣れたわれわれ世代の感傷であって、初めから高層建築の立ち並ぶ大都市の景観を当たり前のものとして育ってきた世代の人々は、こんな感じ方はしないのかもしれない。市の中心に象徴的空間を
盛岡市内丸のトチノキ街路樹通りの景観に話を戻す。ここは街路の正面をふさぐ形で市役所の建物が建っている。この建物は醜いということはないが、市のど真ん中の大きな通りの真正面にそびえるにふさわしいほどの魅力があるわけでもない。だいたい戦後建てられた合理主義の建物でそんな情趣を持つ建築物は(建築家から見ればどうか知らないが一般の人の目には)少ない。もし旧岩手銀行本店の赤レンガ館がここにあったら、札幌の時計台くらいの観光名所になっていたであろう。
市役所は盛岡市が近隣の市町村と合併して区域が広がったのに伴い雫石川の向こうの新市街地に移転するという構想があった。財政難のため実現しなかったが、もし現在地の市役所の建物が無くなりその跡に美しい緑地ができたら、盛岡市の観光価値はこれまでと比較にならないほど高まるであろう。
それは盛岡に観光の中心地ができるからである。
市役所の建物が無くなって緑地に変われば、トチノキの街路樹のトンネルの正面に今は建物に隠れているケヤキの大木が姿を現しその間から、川向うの「ござ久」の古い建物が見える。左側には保存建築物の県公会堂がある。ついでに公会堂の向かい側にあって利用者の少ない陰気な緑地を、明るい花壇に変えてしまうとさらに良くなる。中津川沿いの道の魅力も高まって全てが生き生きと連関してくる。盛岡市は数十億円の借金をしても、ここに市の風景の象徴となる場所を創って中心部に活気を取り戻すことができればその方が得ではないだろうか。姉妹都市のビクトリア市にも少しは誇れる場所ができることになる。このような風景も立派な街路樹があればこそできるのである。
フランスの元貴族の屋敷で見た大きいマロニエ。花が咲いている
厳冬の冬、葉を落とした盛岡市内丸のトチノキの街路樹(2008年1月)
岩手公園のトチノキ並木(2007年10月)縄文時代から生活を支えてきた樹
トチノキは人の掌を広げたような形に大きな葉が5―7枚ついている。これを掌状複葉というが、数枚合わせて1枚の葉なのでその重さを支えるために葉柄は太く、枝も太く粗い。大葉で枝の太い木は、剛毅、豪壮、質実といった趣を持つものが多い。たとえばミズナラ、カシワなどがそうである。しかしトチノキはそのような雰囲気もある一方、スマートで都会的な印象も受けるのである。それは新緑の頃に咲く〝ロウソクのような〟と形容される白い大きな花や、秋の葉の黄褐色の輝きの明るさだけではなく、掌状の葉のつき方に由来するように私には思われる。
トチノキの実は黒褐色で、クリより大きいので英語ではセイヨウトチノキをホースチェストナッツ、つまり「馬の栗」という。植物辞典には「うまぐり」という訳語でのっている。縄文時代の地層を調べると、ある時期からトチノキの花粉が急増するそうである。それまでは食べ方を知らなかった栃の実の処理法を発見した縄文人が現れて、トチノキの実が重要な食料に変わり、近くの山で栽培するようになったのではないかと私は想像している。縄文遺跡の研究が深まってくると、縄文時代にも里山(人が利用し手入れをした山)があったに違いないと考えるのが妥当であるということになるそうである。東北と北海道は縄文時代には現在より栄えていたらしい。その繁栄を支えていたものの一つがトチノキであった。
我が岩手でも祖先を偲びもっとトチノキを植えてもいいのではないか。景観樹として優れているだけでなく、蜜源樹としても、また木材としても重要な木である。
「風景と樹木」バックナンバー
第13話「シロヤナギ」
第12話「オニグルミ」
第11話「ヤマナシ」
第10話「カツラ」
第9話「ダケカンバ」
第8話「ベニヤマザクラ」
第7話「シンジュ」
第6話「コナラ」
第5話「ハリギリ」
第3話「シナノキ」・第4話「カエデ類三種。」
第1話「ケヤキとサツキの大罪 -その1-」・第2話「ケヤキとサツキの大罪 -その2-」
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