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  • 岩手県建設業協会 一覧
  • 平成23年度社団法人岩手県建設業協会定時総会開催

    2011年5月26日 10:18岩手県建設業協会

    平成23年5月24日(火)に平成23年度社団法人岩手県建設業協会定時総会を建設研修センターで開催しました。
    総会では平成23年度の事業計画として、震災対応およびコンプライアンスに関する活動および防災体制の強化に重点をおくとともに、一般社団法人認可を目指し、公益事業に取り組むことを決定しました。
    そのほか、議案審議に先立って行われた建設業協会会長表彰等の表彰式において、協会員など83名の方々が岩手県建設業協会表彰など栄誉ある表彰を受賞されました。

     平成23年度事業計画(抜粋) → こちら

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                                        平成23年度定時総会

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                                                会長あいさつ

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                                             受賞者一同
                                     建設業協会表彰 51名(社)
                                     全建表彰      20名(社)
                                     全国技士会表彰  6名
                                     福祉共済団表彰  6名



  • 「東日本大震災への取組」を掲載しました。

    2011年5月23日 11:42岩手県建設業協会

    社団法人岩手県建設業協会のホームページに「東日本大震災への取組」を掲載しました。

    会長メッセージ、協会の取組、被災状況等を掲載しております。今後、更に掘り下げた内容を掲載して行きます。
  • 平成23年度第1回経営革新講座開催のお知らせ

    2011年5月18日 15:59岩手県建設業協会

     今回の東日本大震災の被災を踏まえ、建設企業が地域の基盤づくりに貢献する企業として、「ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ」に代表される経営資源・資機材の調達・確保を進め、さらに、行政機関との連携のもと、どのように復旧・復興に携わるべきかについて、短期・中長期の経営計画の立て方を中心とした講座「その時建設企業は何をなすべきか~阪神・淡路大震災に学ぶ~」を次のとおり開催いたします。
     本講座では、平成7年の阪神・淡路大震災時における兵庫県職員、兵庫県神戸市の建設企業の実際の経験に基づいた震災時の対応を解説いただきます。
     つきましては、ぜひ御参加くださいますよう御案内申し上げます。

    日時・場所・講師 
        6月 9日(木) 13:00~15:30 あえりあ遠野      
          「震災時の建設企業の役割~その時建設企業は何をなすべきか~(仮題)」
           講師 山田 俊治氏  (株)山田工務店 取締役社長(神戸市中央区)
           講師 中島 俊一氏  (株)明和工務店 代表取締役(神戸市中央区)
          「阪神・淡路大震災における土木インフラの復興について」
           講師 宮本 眞介氏  兵庫県県土整備部県土企画局技術企画課長 
        
        6月10日(金) 13:00~15:30 宮古市民総合体育館 シーアリーナ      
          「震災時の建設企業の役割~その時建設企業は何をなすべきか~(仮題)」
           講師 平岡 勝功氏  関西建設工業(株) 代表取締役(神戸市西区)
           講師 今津 由雄氏  今津建設(株) 取締役社長(神戸市兵庫区)
           講師 北浦 督通氏  北浦建設(株) 代表取締役社長(神戸市兵庫区)
          「阪神・淡路大震災における土木インフラの復興について」
           講師 宮本 眞介氏  兵庫県県土整備部県土企画局技術企画課長 

    対   象  岩手県内に事業所を持つ建設業許可業者・行政職員

    主   催  岩手県・(社)岩手県建設業協会経営支援センター

    後   援  (財)いわて産業振興センター・(社)岩手県建設産業団体連合会

    申 込 先  添付申込書に必要事項を御記入の上、岩手県建設業協会あてにお申込みください。

    案内申込書  →  こちら

    岩手県建設業協会ホームページでは東日本大震災に関する取り組み等の記事をいわけんブログにて掲載しておりますので、どうぞご覧ください。

  • 東日本大震災~発生当初の取組み~

    2011年5月11日 19:00岩手県建設業協会

     この度の震災にあたり、全国の皆様から多大なるご支援を頂きましたことに対し衷心より感謝申し上げます。皆さまからのご支援に恥じぬよう、我々は故郷の希望を取り戻すため復興に向けた作業に取り組んでおります。

    社団法人岩手県建設業協会長メッセージ

     このたびの大震災により犠牲となられた皆様に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された方々、そのご家族・関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を切に祈念いたします。

     発災から2か月余りが過ぎましたが、岩手県三陸海岸を襲った大津波は、7,000人を超える犠牲者と行方不明者を出しております。未だに余震が止まない状況で、家をなくされ避難を余儀なくされておられる方も夥しい数に上ります。私ども建設業界におきましても、会員、その従業員などに多くの犠牲者を出しておりますし、会社社屋も流出するなど甚大な被害を蒙っております。

     今現地におきましては、自衛隊・消防・警察を始め、国・県・市町村、関係団体などの方々により懸命な復旧作業や被災者への雇用対策など支援がなされており、建設業界におきましても、瓦礫の撤去や道路の応急工事など復旧に向けて日夜作業に努めているところでございます。
     
     もとより、私ども建設業界は、県民の皆様の安心・安全・快適のために、県土の社会資本整備、災害対応の役割を担っており、このたびの復旧・復興には沿岸・内陸を問わず業界の総力を挙げて果敢に取り組んでおります。
     
     これから復旧・復興までには、長い道のりになるものと考えられます。避難されております方々には今しばらく不自由な生活が続きますが、必ずや豊かで平穏な生活を取り戻すことができるものと信じております。
     私ども建設業協会は、渾身の力を振り絞って我々の故郷であるいわてを一日も早く復興し、理想郷いわての実現にむけて県民の皆様とともに手を携え邁進して参りたいと存じます。

    平成23年5月11日
      社団法人岩手県建設業協会
       会長 宇部 貞宏



    社団法人岩手県建設業協会の取組み

     2011年(平成23年)3月11日(金)14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震は、日本の観測史上最大のマグニチュード9.0を記録しました。この地震により東北地方太平洋沿岸部は大津波に襲われ、壊滅的な被害をもたらしました。

    宮古市田老地区
    高さ10mの防潮堤を超える津波 宮古市田老)

    被災者数(2011年5月10日現在 警視庁まとめ)
     死者
      14,949人(岩手県 4,400人)
     行方不明者
       9,880人(岩手県 3,275人)
     避難
      117,085人

     当協会は地域の基幹産業としての社会的使命から、災害パトロール、応急復旧活動、ガレキ撤去作業、人道支援に災害発生当初より取り組んでおります。

    動画「東日本大震災 復興の懸け橋」

    • 3月11日
    • (本部)災害対策本部設置(本部長:宇部会長)
      (一関支部)国交省より三陸国道事務所大船渡出張所への派遣要請
      (遠野支部)県遠野土木センターに対策本部が設置、会員企業へダンプ・ローダー・BHハサミ付などの建設機械の協力要請、応急復旧作業開始
    • 3月12日
    • (大船渡支部)大船渡市の指示で道路等のがれき撤去・応急復旧活動開始
      (釜石支部)釜石・大槌地区災害対策本部設置(釜石地区合同庁舎内)、がれき・泥の撤去作業開始(沿岸広域振興局・釜石市・釜石支部)
      釜石・大槌地区災害対策本部設置
      釜石・大槌地区災害対策本部設置
      応急復旧作業 
      応急復旧作業
      応急復旧作業

      (宮古支部)災害対応について県・宮古土木センターと打合
      (岩泉支部)県岩泉土木センターと災害対策に係る打合
      (久慈支部)県北広域振興局土木部と災害復旧等対策協議
      (盛岡支部)今後の対応体制について協議
      (一関支部)全会員支部集合各担当区域をパトロール、一関市・岩手県から応急復旧依頼、炊き出し実施(国交省一関出張所・一関土木センター)
      一関支部情報収集
      一関支部 無線
      全会員集合打合せ

      (千厩支部)各社自主パトロール実施(11日から)、県千厩土木センターと応急復旧活動について連絡
      (遠野支部)支援車両現場搬入、一部応急復旧活動実施(釜石合庁前・釜石遠野線・鵜住居交差点国道45号・大槌町国道45号)
      遠野支部 応急復旧活動 道路の通行確保
      遠野支部 道路の通行確保
    • 3月13日
    • (本部)会長・専務 岩手県・岩手河川国道事務所訪問
      (大船渡支部)県大船渡土木センターの指示で道路等のがれき撤去・応急復旧活動開始
      (宮古支部)建設業協会宮古支部災害対策本部を大坂建設に設置、自衛隊の後方支援として道路復旧・がれき撤去作業開始(田老・鍬ヶ崎・金浜・赤前地区)
      (岩泉支部)国道等の幹線道路の通行確保のため廃車やがれき撤去作業開始
      岩泉支部
      岩泉支部

      (久慈支部)久慈市役所土木課と今後の応急復旧について協議、各社復旧応急対応
      久慈支部 応急復旧
      久慈支部 応急復旧

      (一関支部)
      国交省一関出張所からの指示で陸前高田市において国道45号線復旧作業開始
      (千厩支部)県千厩土木センター経由で陸前高田への応援要請
      (遠野支部)本格的支援活動実施、国土交通省管轄への支援要請、通行止看板設置・燃料供給について行政へ支援要請
    • 3月14日
    • (本部)緊急支部長会議(建設業協会としての復旧対応等の協議:全県を4ブロックに分け、沿岸支部を内陸支部が支援する体制を構築)
      (大船渡支部)岩手県・大船渡市からの指示で応急復旧活動実施
      (久慈支部)県北広域振興局と協議、災害復旧支援車両ステッカーを作成・会員企業に配布、野田村へランドセル・文房具等の物資提供依頼開始(久慈支部・久慈青年会議所)
      (北上支部)緊急役員会(今後の支援体制について協議)
      (一関支部)炊き出し実施(一関土木センター)、大船渡に重機搬入(復旧活動実施)
      (遠野支部)復旧作業活動中の会員企業の建設機械および車両にタンクローリーで給油活動実施
      (二戸支部)緊急役員会(災害対応協議)、会員に対し支援物資の要請(二戸事務局に集約)
    • 3月15日
    • (釜石支部)沿岸広域振興局と今後の対応・復旧作業について協議
      (岩泉支部)岩泉土木センター・岩泉町・田野畑村の指示でダンプ調達、各管内の業者が復旧活動実施
      岩泉支部
      岩泉支部

      (一関支部)炊き出し実施(国交省一関出張所)
      (千厩支部)緊急役員会(今後の支援体制について協議)
      (遠野支部)現地応急復旧活動実施、沿岸広域振興局土木部長から現況と今後の応急復旧作業について説明、沿岸広域振興局へ燃料確保状況及び釜石支部会員への提供可能状況について報告
      通行が確保された道路
      (ガレキを撤去して通行が確保された大槌町内の道路)
    • 3月16日
    • (本部)内閣府副大臣から建設業協会の復旧対応状況確認および応援要請、会長が岩手県・岩手河川国道事務所へ今後の応急復旧対策について要請
      (釜石支部)復旧活動中の作業員向けの炊き出し実施
      (宮古支部)行政関係機関と協議、宮古地区災害復旧対策連絡協議会設置(建設業協会宮古支部・宮古建設協会・宮古電業協会・宮古市水道工事業協同組合・管工業協会宮古支部・宮古市指定下水道工事店・宮古建築組合・岩手県沿岸広域振興局・宮古市役所・宮古商工会議所)
      宮古地区災害復旧対策連絡協議会設置

      (久慈支部)久慈市土木課と燃料確保について協議
      (盛岡支部)緊急理事会(災害対応協議)
      (一関支部)陸前高田市で災害復旧作業実施
      国道45号線の通行確保
      国道45号線の通行確保
      緊急車両が通行可能に
      (緊急車両の通行が可能に)
    • 3月17日
    • (本部)沿岸部へ支援物資搬送(食料品・飲料水等)
      (大船渡支部)大船渡市対策本部(大船渡市総務部)と水沢支部三役とともに協議(今後の作業展開、がれき撤去・捜索活動、後方支援の見通し、被災した車・船・家屋等のがれきの仮置場確定後の応援要請)
      (久慈支部)災害復旧支援本部設置、県北広域振興局土木部と震災対応について協議、県北広域振興局からの指示で道路・港内・河口堰等のがれき撤去・流木撤去作業実施
      (水沢支部)
      支部三役が大船渡市災害対策本部・岩手県大船渡土木センター・岩手県建設業協会大船渡支部を訪問(市対策本部の大船渡市総務部と協議)、灯油100L・ペットボトル60本・マスク・食料等の物資を大船渡市対策本部へ搬入
    • 3月18日
    • (本部)岩手県・岩手河川国道事務所に、会員企業の資機材の保有状況に関する調査の結果を提供
      (岩泉支部)支部役員会開催 今後の応急復旧対応について協議
      (久慈支部)野田村役場災害復旧について協議、野田村4河川のがれき撤去および調査実施、災害復旧支援対策本部、緊急役員会開催
    • 3月19日
    • (宮古支部)宮古市の姉妹都市である青森県黒石市の黒石市建設業協会から支援物資搬入(トラック3台、軽油トレーラー)
      黒石市建設業協会から支援物資搬入
      黒石市建設業協会から支援物資搬入

      (岩泉支部)岩泉土木センターに応急復旧対応打合・状況を報告
      (久慈支部)久慈市から廃棄物集積においての注意点指導、民家家屋の撤去・県北広域振興局の指示で水門流木撤去・漁港がれき撤去作業、支援物資が野田村の建設業者へ
      支援物資が野田村の建設業者へ

      (花巻支部・北上支部)
      釜石土木センター並びに釜石支部訪問・情報収集(北上支部と合同)、釜石支部に支援物資搬入(ポール50本・灯油300リットル・軍手1箱・ゴム手30個・飲み物等)
      釜石支部訪問・情報収集
      釜石支部に支援物資搬入
    • 3月20日
    • (久慈支部)行政機関に対して支援物資提供
      (遠野支部)釜石支部へ支援物資としてプロパンガス搬入会員企業ボランティア活動開始(釜石・遠野間で大型バス運行支援、宿泊施設での入浴)
      入浴支援バス運行
    • 3月21日
    • (本部)会長・専務 岩手県・岩手河川国道事務所へ要望書提出
      (久慈支部)野田村と施工計画について協議、民間家屋のがれき撤去作業実施
    • 3月22日
    • (本部)岩手県・プレハブ建築協会と打合 仮設住宅の施工について協議
      (岩泉支部)岩泉土木センターから河川等のがれき撤去の依頼
      (千厩支部)自衛隊から岩手県経由で重機の派遣要請があり山田町へバックホウを3台派遣
      (二戸支部)支援物資を本部へ搬送(毛布・おむつなど)
    • 3月23日
    • (本部)栃木県建設業協会、資材連合会からの支援物資を沿岸支部に送付(大船渡・釜石・宮古・岩泉・久慈)
      栃木県建設業協会からの支援物資
      栃木県建設業協会からの支援物資

      (一関支部)一関支部、千厩支部合同役員会(沿岸地区への支援、災害復旧対応に関する協議)
      (千厩支部)一関支部、千厩支部合同役員会(沿岸地区への支援、災害復旧対応に関する協議)、支部役員会(今後の支援体制、気仙沼市への給水支援について協議)
    • 3月24日
    • (本部)会長 宮古・釜石・大船渡の各支部・国・県訪問し、国・県・市に対し支援指導要請
      会長沿岸部訪問
      会長沿岸部訪問

      (岩泉支部)岩泉・田野畑地区災害復旧連絡協議会設置(岩泉土木センター・岩泉町・田野畑村、建設業協会岩泉支部)、管内河川災害復旧・田野畑村海岸線沿いの県道がれき撤去作業開始
      (久慈支部)野田村でがれき撤去作業実施、国道45号線復旧工事実施、久慈市に対して稼働可能重機調査結果を報告
    • 3月25日
    • (本部)正副会長会議(被災対応報告、資金・資材の確保、労働災害、支援活動等について討議)、会長が岩手県へ応急復旧に関する要請
      正副会長会議

      (一関支部・千厩支部)被災地状況把握、大船渡支部長と会談、大船渡支部で管内の状況確認
      大船渡支部長と会談
      大船渡市内
      国道45号線落橋

      (千厩支部)気仙沼市での給水活動(室根町業者が14日より実施中)に青年部会が人員支援を開始
      給水活動
    • 3月28日
    • (一関支部・千厩支部)一関支部・千厩支部合同で会員企業提供の毛布等を大船渡支部へタンクローリー1台分の経由(2000L)とドラム缶10本を支援物資として搬入
      軽油支援物資
      支援物資搬入
    • 3月29日
    • (本部)第4回理事会(沿岸各支部および遠野支部から現状報告、岩手県建築住宅課およびプレハブ建築協会より仮設住宅建設に関して説明)
      第4回理事会

      (釜石支部)釜石・大槌地区災害対策本部を釜石支部会館に移動
      (盛岡支部)日本赤十字社(岩手日報窓口)に義援金を贈呈
    • 3月30日
    • (本部)会長が岩泉・久慈の各支部・県・町に対し応急復旧の支援要請
      (久慈支部)三役会議(応急復旧業務について)、県北広域振興局より支援物資「防塵マスク」支給
    • 4月2日
    • (大船渡支部)気仙地区災害復旧対策連絡協議会設置(三陸国道事務所大船渡出張所、沿岸広域振興局、大船渡市、住田町、陸前高田市、大船渡支部、陸前高田建設企業団、電業協会気仙支部、管工業組合、クレーン工業協会)
    • 4月5日
    • (本部)会長が岩手県・岩手河川国道事務所へ要望
      岩手県へ要望
      岩手河川国道事務所へ要望

      (盛岡支部)宮古支部の要請を受けてがれき撤去のため重機・人員派遣、自衛隊の指揮下でがれき撤去・捜索活動開始(宮古市田老・鍬ヶ崎、山田町)
      盛岡支部 宮古市鍬ヶ崎
      盛岡支部 宮古市鍬ヶ崎
      盛岡支部 宮古市鍬ヶ崎
    • 4月11日
    • (大船渡支部)大船渡市内全域でがれき撤去開始
    • 4月14日
    • (本部)正副会長会議 釜石支部・大船渡支部への支援内容協議
      (釜石支部)釜石市内民有地のがれき撤去作業開始
    • 4月19日
    • (久慈支部)会員企業(主に青年部会)が野田村生涯学習センター等ボランティアで土砂撤去作業
      久慈支部土砂撤去作業
    • 4月21日
    • (本部)会長団・専務が沿岸広域振興局等関係訪問(がれき撤去・仮設住宅等について意見交換)
      会長団・専務が沿岸部関係機関訪問
    • 4月25日
    • (千厩支部)陸前高田市建設企業団からの要請を受けて陸前高田市でのがれき撤去作業開始
    • 4月26日
    • (遠野支部)遠野農林センターと合同で大槌町吉里吉里にて入浴施設を提供
      仮設風呂
      仮設風呂
    • 5月11日
    • (宮古支部)全壊・半壊家屋を含めた本格的なガレキ撤去作業開始
      家屋の撤去開始

      (千厩支部)
      陸前高田市へ一関市大東支所を通じて作業着を寄贈(被災者の片付け作業用、上着90着、ズボン50着)、支部長 陸前高田市で支部会員のガレキ撤去作業を視察・激励
      作業着寄贈

      陸前高田市ガレキ撤去作業
      陸前高田市ガレキ撤去作業
    • 震災から2ヵ月を迎えた5月11日、宮古湾で復興祈願の鯉のぼりが掲揚された
      復興祈願巨大鯉のぼり
    • 5月17日
    • (北上支部)沿岸被災者支援として北上市に義援金を贈呈
    • 5月20日
    • (北上支部)沿岸被災者支援として西和賀町に義援金を贈呈


    (掲載写真の一部は日刊岩手建設工業新聞社から提供頂きました)
    東日本大震災関連の最新情報(いわけんブログ)



    各地の被災状況写真

    • 田野畑村
    • 田野畑村 画像
    • 田野畑村
    • 宮古市
    • 宮古市
      宮古市
      宮古市
      宮古市役所
    • 宮古市田老地区
    • 宮古市田老地区を津波が襲った瞬間、10mの防潮堤を超える。
      宮古市田老地区
      宮古市田老地区
      宮古市田老地区
      宮古市田老地区
      宮古市田老地区
      宮古市田老地区
    • 釜石市
    • 釜石市
      釜石市
      釜石市
    • 大槌町
    • 大槌町
      大槌町
    • 大船渡市
    • 大船渡市
      大船渡市

    • 陸前高田市
    • 気仙中学校
      陸前高田市役所
      高田高校
      陸前高田市

      陸前高田市では気仙川を津波が8km遡った。竹駒町付近に大量のガレキが運ばれてきた。
      陸前高田市竹駒町



    復旧作業、がれき撤去作業に関わる教訓

    • 現場で不足したもの
    • 今回の震災では燃料不足(軽油やガソリン)が深刻な事態に陥った。
      作業で必要な防塵マスク、作業用手袋、作業用ゴム手袋、軍手、タオル、ブルーシート、安全ベストが不足した。
      ダンプなどの車両が釘などを踏みパンク、パンク修理が出来る場所がなかった。
      重機が故障、重機の修理を出来る場所がなかった。
    • 健康上の問題と対策
    • 乾いた土砂などが風で舞い、粉塵が立ち込める→防塵マスク、ゴーグル
      流された建材に紛れ込む石綿→防塵マスク、散水・薬液処理による湿潤化、建材を割らない
      傷口から破傷風に感染の恐れ→丈夫な手袋、安全靴など底の厚い靴、長袖の作業着、傷を負った際の消毒・治療、予防接種
      PCBの混在→古いトランス、コンデンサー等PCBを含むものを触らない
    • 安全上の問題と対策
    • 余震による津波の発生→ラジオで把握、避難経路の確保
      作業員、第三者と作業用機械の接触→第三者の立ち入り禁止、作業半径内立ち入り禁止、誘導
      被災した建物の倒壊→建物の状況・強度確認
      重ねたガレキの倒壊→重ね過ぎない、ガレキ上で作業を避ける
      釘の踏み抜き→安全靴など底の厚い靴
  • 公共工事動向4月を更新しました

    2011年5月 9日 16:28岩手県建設業協会

    (社)岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
    「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内4月版)を掲載しました。


    ↓PDFファイル↓
    公共工事動向(岩手県内)4月版→ こちら(PDF)






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  • 国・県へ要望書を提出

    2011年4月 7日 19:06岩手県建設業協会

    岩手県建設業協会では4月4日(月)岩手県と東北地方整備局岩手河川国道事務所に対して以下のとおり要望をしてきました。
    被災された事業者は地域の復旧に努力しており、内陸部の会員においても復旧・復興に向けた万全な体制を整えているところですが、建設産業全体としては、工事中止や契約保留のため、資金繰りに窮している企業も少なくない状況にあり、沿岸地域においても、震災により多くの事業所が休業などを余儀なくされています。
    このことから、地域にとって雇用機会の創出や確保が課題となっており、今回要望することとなりました。

    岩手県への要望
    1 復旧活動に支障を生ずる恐れのない工事については、中止や契約保留の措置を緩和していただきたいこと。
    2 被災した企業に対する運転資金・設備資金を手当するための制度資金の創設や拡充をお願いしたいこと。
    3 復旧事業への地元建設業者等の優先的発注をお願いしたいこと。
    4 復旧に係る資材の調達に当たっては、地元業者を参入させていただきたいこと。
    5 金額や工事期間にかかわらず、全ての応急復旧工事を前金払(中間前金払)制度の対象にしていただきたいこと。
    6 がれきの撤去作業の経費については、作業上の拘束及び待機の時間を勘案のうえ積算していただきたいこと。
    7 工事一時中止期間については、工期延長をお願いしたいこと。
    8 津波によって流失した建設機械及び自動車等については、契約上の不可抗力による損害扱いとして頂きたいこと。
    9 被災にあった工事については、出来形確認を行い、部分払いで対応願いたいこと。
    10 復旧活動に支障が生じない範囲での、震災に直接関係しない内陸部等における
    工事の発注をお願いしたいこと。
    岩手河川国道事務所への要望
    1 復旧活動に支障を生ずる恐れのない工事については、中止や契約保留の措置を緩和していただきたいこと。
    2 復旧事業への地元建設業者等の優先的発注をお願いしたいこと。
    3 工事一時中止期間については、工期延長をお願いしたいこと。

    地元優~2.JPG
      岩手河川国道事務所へ要望
    地元優~1.JPG
          岩手県へ要望

     ※写真は日刊岩手建設工業新聞社より提供頂きました。

  • 公共工事動向3月を更新しました

    2011年4月 4日 18:24岩手県建設業協会

    (社)岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
    「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内3月版)を掲載しました。


    ↓PDFファイル↓
    公共工事動向(岩手県内)3月版→ こちら(PDF)






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  • 北の大地から救援物資が届きました!

    2011年3月22日 12:42岩手県建設業協会

    北の大地から救援物資

    21日、東北地方整備局岩手河川国道事務所の仲介により、北海道建設業協会から東北地方太平洋沖地震の被災地に対する救援物資(軽油、灯油、トイレットペーパー、粉ミルクなど)がタンクローリーやトラックで届きました。被災地で災害復旧作業にあたる地元建設業への燃料も含まれています。
    タンクローリーやトラックに会員企業の方々が直接乗り込み、岩手産業文化センターに集結しました。タンクローリーで現地にそのまま向かうという徹底ぶりに頭が下がります。

    北海道建設業協会の方々に心より感謝申し上げます。思いは一つです。

    北の大地から救援物資 北の大地から救援物資


    ≪情報・写真提供 東北地方整備局岩手河川国道事務所日刊岩手建設工業新聞社(以下3月22日同紙紙面より)≫
    北の大地から救援物資
     東北地方太平洋沖地震からの復興に向け、自衛隊や消防などに協力しながら被災地での土砂とがれきの撤去に尽力する本県建設業界。そのような中、北海道建設業協会(岩田圭剛会長)からは、本県に対する救援物資として灯油や軽油などが送られた。21日には岩手産業文化センター(アピオ)にタンクローリーとトラックが到着。北の大地からの救援物資を積んだ車両が、沿岸部や盛岡市周辺の病院などに向かった。
     支援物資の主なものは、軽油27・7キロリットル、灯油54・7キロリットル、ほかトイレットペーパーや粉ミルクなど生活支援物資6トン。今回の救援物資を提供したのは、札幌、空知、帯広、留萌、室蘭の5地区の会員企業で、取り引きをしている商社などから無償で提供を受けたもの。このうち軽油20キロリットルは、がれきなどの撤去に当たる地元建設企業の災害対応用として使用し、残りは各被災地に届けられる。
     総勢24人の一行は20日朝に苫小牧港を出発。21日の午前には15台のタンクローリーとトラックがアピオに到着したほか、八幡平市と釜石市には1台ずつが直接向かった。
     県土整備部の若林治男道路都市担当技監、仲介の窓口を務めた東北地方整備局岩手河川国道事務所の今日出人所長が一行を出迎え。各車両は若林技監からの指示を受けて、宮古市、釜石市、岩泉町、大槌町の沿岸部、盛岡市内周辺の病院などに向かった。若林技監は「被災されている住民の方も含め、大変感謝している。特にもタンクローリーで現地まで運んでいただけることは、非常にありがたい」と感謝の意を表す。
     東北6県の建設業協会と北海道建協とは古くから交流があり、今回の救援物資の提供はその流れにあるもの。また北海道では官民上げて燃料や生活物資の支援を行っており、北海道建協からは東北建設業協会連合会に対する義援金も送られている。今回の支援隊の隊長を務める空知建設業協会の砂子邦弘副会長は「岩手の企業には知り合いも多く、北海道で働いている協力会社の中には岩手の人もいる。いまだかつて無い大災害で、日本そのものの危機とも言える状況であり、微々たる援助だが少しでも被災地のお役に立てれば」と話している。


  • 「がんばろう!岩手」を表示しました。

    2011年3月19日 16:08岩手県建設業協会

    東日本大震災から1週間が経過した18日より、岩手県建設業協会の公式ホームページといわけんブログに「がんばろう!岩手」と表示しております。

    復旧・復興に向けた支援の輪が広がりつつあります。


  • <会員限定>改正経営事項審査に係る研修会延期のお知らせ

    2011年3月13日 12:35岩手県建設業協会

    下記日程で開催予定の「改正経営事項審査に係る研修会」ですが、申し訳ございませんが延期とさせていただきます。
    建設業協会会員につきましては会員専用のイントラネットでご案内しております。
    研修会の開催は日程が決まり次第改めてご案内いたします。

      盛岡会場 平成23年3月14日(月) 延期
            建設研修センター3階 大ホール
      釜石会場 平成23年3月15日(火) 延期
            6釜石・大鎚地域産業育成センター
  • 建設業経理検定試験中止のお知らせ

    2011年3月13日 07:15岩手県建設業協会

     3月13日(日)に実施を予定しておりました「平成22年度(下期)建設業経理検定試験」は中止にいたします。
  • 公共工事動向2月を更新しました

    2011年3月 7日 10:10岩手県建設業協会

    (社)岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
    「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内2月版)を掲載しました。


    ↓PDFファイル↓
    公共工事動向(岩手県内)2月版→ こちら(PDF)






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  • 第4回有識者会議を開催しました

    2011年2月25日 18:58岩手県建設業協会

     建設業協会は、平成23年2月17日(木)「第4回法令遵守の徹底と業界改革のための有識者会議」を建設研修センターで開催しました。当日は6人の有識者委員と協会正副会長が出席したほか、県関係者・報道機関などがオブザーバーとして参加しました。

     会議では最終報告書案の中の「建設業の在り方」「業界の構造改善・経営改善」「地域社会・行政との連携」などの項目について活発な討議をいただきました。

     今後は、会議で出された意見を踏まえて報告書案の修正を行い、年度内に作成して岩手県知事に提出するとともに、これに基づきコンプライアンスの取り組みを進めていく予定です。

     なお、有識者会議は今回会議を以って本年度の区切りとなりますが、今後の協会の取り組みについてチェックとアドバイスをいただくため、平成23年度も継続する方針が宇部会長から示されました。

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  • 岩手県共同募金会へ収益金贈呈

    2011年2月24日 18:19岩手県建設業協会

    2月23日(水)岩手県建設業協会は、岩手県共同募金会にチャリティー販売の収益金を贈呈しました。
    2月1日に開催した岩手県内の建設企業の新分野進出・新事業の取り組みを紹介する「第8回建設業新分野進出・新事業発表フォーラム」において、建設企業が生産した商品(米粉麺、ワラビ、わさび、ホウレン草、まな板、古代米、りんご、きのこ、マコモタケ、産直品、羽飾り、ポット苗、おむつケーキ等)をチャリティー販売した収益金です。
    岩手県建設業協会山本専務理事は、チャリティー販売参加企業を代表し収益金66,434円を贈呈するにあたり、新分野新事業発表フォーラムにおいて建設企業が新分野進出として取り組んでいる農産物等を広く知ってもらえたことが大きな成果であり、日頃の建設業に対する地域県民の皆様のご理解に対し、感謝の気持ちを込め岩手県の地域福祉のために今回の収益金を役立ててほしいと述べ、岩手県共同募金会藤原専務理事は贈呈された収益金を岩手県の地域福祉の振興に活用していきたいと述べました。
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    感謝状

    ブース展示企業一覧

  • 「不良」長寿のすすめ 講演会

    2011年2月10日 19:32岩手県建設業協会

     2月8日(火) 建設研修センターで、「『不良』長寿のすすめ」をテーマに健康管理講演会を開催しました。(主催:建産連・建設業協会、後援:東日本建設業保証)

     

     講師の奥村康先生は順天堂大学医学部の特任教授で、日本免疫学会会長を務める免疫学の第一人者です。著名人のエピソードやジョークを交えた約1時間半の講演でした。

     

     【主な内容】

    • 成長ホルモンは年をとるのを止めていることがわかった。数年前の実験で70~75歳の人に成長ホルモンを与えたところ、肉体的にも精神的にもぐんぐん若返った。
    • コレステロールの数値を管理し過ぎると免疫の働きが弱るとの説がある。日本脂質栄養学会の調査では、最も長生きの人たちのコレステロール値は260~280だった。 
    • 日本では年に32,000人が自殺するが、そのうち2,000人を調査したところ、たばこを吸う人が1人もいなかった。たばこを吸うことでストレスを解放してやることができる。 
    • 人間の体は毎日6000個のガン細胞をつくっている。それを体中から見つけ出して叩いているのがNK(ナチュラルキラー)細胞。しかし、NK細胞の活動はホルモンのリズムに支配されていて精神的なストレスに弱く、憂鬱になったり悲しいことがあると活性が下がる。
       
    • 「不良」のNK活性が高いのはストレスを引きずらないから。「不良」には親友がいるから、酒を飲んだり、カラオケをやったりしてストレスを解消できる。笑うだけでもNK活性が上がる。 

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  • 第8回建設業新分野・新事業発表フォーラムを開催しました!

    2011年2月 9日 14:35岩手県建設業協会

    (社)岩手県建設業協会では、岩手県・国土交通省東北地方整備局・東北地方建設産業再生協議会との共催で、第8回建設業新分野・新事業発表フォーラムを2月1日(火)エスポワールいわてにおいて開催しました。
    表彰企業は最優秀賞が3社・優秀賞4社 農林水産分野(丸正建設、大崎建設)、環境リサイクル分野(工藤建設)、保健福祉生活分野(和田建設)、建設分野(ホクセイ建設)、サービス関連分野(プレステック、田中建設)となり、プレゼンテーションでは、事業を始めた経緯を紹介し、新分野に進出した良かった点、課題などを発表しました。
    講演では、銀河農園が農業参入の実態や地域とのかかわりの大切さを説明しました。
    また、商品・事業PRブース展示では、24社の建設企業がパネル、映像での事業の紹介のほか、新分野新事業の成果となる農産物等のチャリティー販売を行いました。この売上金については岩手県共同募金会へ寄付することとなっております。
    表彰企業およびブースに出展された企業は自社の経営基盤強化のための新分野進出の取り組みを対外的に広くアピールできた催しとなりました。

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  • 公共工事動向1月を更新しました

    2011年2月 8日 09:38岩手県建設業協会

    (社)岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
    「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内1月版)を掲載しました。


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    公共工事動向(岩手県内)1月版→ こちら(PDF)






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  • 風景と樹木 特別版「庭と人、明日への系譜。」

    2011年2月 4日 16:02岩手県建設業協会

    風景と樹木 特別版
     平成20年6月から「花林舎動物記」という楽しい動物のお話を読み切りで掲載しています。「花林舎動物記」とは、滝沢村にある(株)野田坂緑研究所発行(所長 野田坂伸也氏)の会員限定情報誌「花林舎ガーデニング便り」の中で最も人気がある連載記事です。
     今回から「花林舎動物記」はふたたびお休みとして、『すこやかな暮らし発見、岩手から。「家と人。」』という雑誌から野田坂伸也氏の記事「風景と樹木」の特別版「庭と人、明日への系譜。」を転載させていただいきます。

    庭と人、明日への系譜。
    風土と個人の個性が体現された場へ
    庭は、家と人にとって、
    もっとも身近な環境であり、
    ランドスケープ。
    四季を映し、家族の記憶を刻み
    植物・虫・鳥たちが相互に関係しあい
    生態系をつくりだす小宇宙でもある。
    庭と人の繋がり―。

    風景と樹木

    庭の大変革期
     現在わが国の庭は、かつて経験したことのない大きな変革の最中にあります。それは、いわゆるガーデニングブームによって引き起こされ、10年余りが過ぎた現在でもまだ続いていて、いつごろ、どのような形で落ち着くのか不明のままです。
     庭の変革とは、一口でいえば「庭の大衆化」ということですが、これは別の表現をすれば「芸術作品としての庭から、生活空間としての庭への変化」ということができますし、さらに違う面から見ると「庭師が造る庭から素人が造る庭への変化」といってもいいでしょう。
     日本庭園を造る庭師の多くは「ガーデニングなんてのは一時の流行ですぐ終わってしまうよ」と考えていたようですが、それは時代の変化を読み取れない希望的観測でした。
     庭がどのような動機から発生したかについて、私は庭園史を詳しく勉強していないので確信を持って述べることはできないのですが、当初は実利的な目的を持って造られたであろうと推測できます。
     記録に残っている最も古い庭は紀元前3000年ころのエジプト王朝の王宮の庭だとされていますが、これは中央に涼しい水をたたえた池があり、周りには緑陰樹が木陰を落とし、果樹や芳香を放つ花が植えられていたようです。
     エジプトは暑い国ですから、涼しさが何よりも求められ、またおいしい果物や香り高い植物のような実益を与えてくれるものがあることが庭の楽しみだったわけです。素朴といえば素朴ですが、これが庭の原点であり終点でもあると私は思います。
     ところが、いつのころからか庭の主要な価値は「美」ということになってしまいました。「美」といっても様々なスタイルがありますが、洋の東西を問わず庭の価値基準は「美しさ」ということになったのです。日本庭園の場合は禅宗の影響が大きかったため、これに加えて、精神性というようなものまで入り込んできました。
     これは庭の造り手が庭師という専門家になったことが大きく影響していると思います。専門家はどうしても自分の作品を造るという意識に捕らわれてしまいます。また所有者も芸術的に価値の高い庭園がよい庭であると考えてきました。
     もちろん芸術作品としての庭が求められる場所もあります。ガーデニングブーム以前の庭はほとんどそういう庭だったといってもいいでしょう。しかし、一般大衆の求める庭はそれとも違うものだったのです。
    庭各種

    「大衆」にとっての庭
     人間社会に階級というものができ、富めるもの、権力をもつものと、支配されるもの、貧しいものとに分かれて以来、庭は長い間富めるもの達だけが所有してきました。苦しい生活にあえぐ庶民は、庭をもつより食べて雨露をしのぐのに精一杯だったのです。
     しかし、わが国では戦後の経済成長のおかげで国民の多くが豊かになり、歴史上初めて大衆が庭を持つことができるようになりました。その時多くの人々が求めた庭が、庭師が作る伝統的な日本庭園ではなくガーデニングだったのはどうしてでしょうか。
     庭が金持ちだけのものだったころ、庭を造る目的は主として体裁を繕うためでした。つまり立派な家を建てたら庭もそれに見合うだけの物を造らなければならないというわけです。なかには本当に庭が好きで造らせた金持ちもいたでしょうが、多くはステータスシンボルとして庭を造ったのです。そのためには芸術性豊かな日本庭園は最適だったといえますが、所有者と庭との関係は希薄でした。
     これまで、庭は庭師が造り庭師が管理するもので、所有者はただ眺めているだけでした。そんな庭は嫌だ、自分で造り自分で世話したいと人々は思うようになったのです。
     ガーデニングブームはある雑誌の記事がきっかけになったといわれていますが、燎原の火のように瞬く間に全国に広まって行ったのは、新しいスタイルの庭への要望が広く強く潜在していたことを示しています。
     ガーデニング以後、庭と所有者との関係は大きく変わりました。自分で造り自分で管理する人が多くなりました。もちろん全ての人が自分で庭つくりができるわけではありませんから、庭師あるいはガーデナーの出番も充分にあるのですが、以前のように何もいわずに庭師に任せる人は少なくなりました。
     知り合いの庭師が「近ごろの客は金は少ししか出さずに、口ばっかり出すからやりにくくてしょうがない」とぼやいていましたが、これは心得違いです。客は口を出すのが当たり前で、それを不満に思うというのは、従来の庭つくりが特殊な状況にあったからです。
    祇陀寺
    アプローチ

    新しい庭の時代
     ガーデニングによって、庭は原点に戻ったのだと私は思います。
     庭の原点の第一は「快適な戸外空間」です。今は、建築の質も上がって室内環境を快適にするための設備も充実していますが、戸外には人工的にコントロールされた環境とは異なる快適さがあります。これは人間が動物である限り変ることのない感覚だろうと思います。ただし、何もしなくても戸外は快適ということではなく、快適な環境は様々な工夫によって造り出されるのです。
     庭の原点の第二は「戸外の楽しい生活空間」ということです。「楽しさ」には、実に様々な内容があって、人によっても違います。植物(樹木、草花、野菜、ハーブ、果樹、芝生など)を育て、手入れをする楽しみは庭の楽しみのなかではもっともポピュラーなものです。
     そして美しい花を見たり、美味しい野菜や果物を収穫して料理して食べたり、ジャムを作ったり、ハーブティーにしたりする楽しみが派生します。それを自分や家族だけではなく、友人を呼んで庭のテーブルで一緒に語らい味わうというのも、従来の堅苦しい庭園ではなかった楽しみです。
     庭のデザインを考え、それを自分の力で造りあげる人も現れてきました。これは、もしかすると究極の庭の楽しみなのかもしれません。専門の造園業者も顔色なしの素晴らしい庭を造ってしまう人もいて、驚嘆します。
     庭を自分で造ったり、手入れをして育てたりすると、他人に見せたくなるようです。これも庭の楽しみの一つになりました。
     ニュージーランドなどの庭の先進国に比べると、わが国の庭愛好家の割合はまだまだ小さいですが、家と庭の両方が生活に欠くことのできないスペースであると考える人が多くなってきたことは、誰の目にも明らかです。
     しかし、庭つくりを職業とする人々の対応はまだかなり遅れた状態にあります。元来庭つくりを担ってきた造園業者の他に、近年はエクステリア業者、園芸業者と3方面の人々が庭つくりに進出していますが、どの分野の人も新しい庭への要求に正面からきちんと応えているとはいい難い状況にあります。それぞれが自分の得意分野をお客さまに強引に押し付けているというのが現状のように思われます。
     庭を生活の場として総合的に把握しながらデザインする力が必要ですし、資材なども各分野のものを一通り知っていなければなりません。草花の名前など素人の人のほうが良く知っている、と自嘲気味に話す業者が多いことなどは、真に嘆かわしいことです。
     一般の人々の庭に関する知識と発言力が増大していくなかで、専門家のなかにもより深い思索と広い知識と革新的なデザイン力を持った人の出現が切望されます。
    園路

    ローカル色豊かな庭
     ガーデニングブームの火付け役になった庭のスタイルはイングリッシュガーデンでしたが、その特徴の一つは宿根草を多用することです。
     宿根草は地下部が越冬して翌年また発芽してくる草ですから、寒冷地では耐寒性の強い種類だけが生き残ります。逆に夏の暑さや梅雨の長雨にも耐えなければなりません。つまり1年を通してその草花が生き残れるような気候の所でないと、宿根草は育つことができないわけです。
     樹木についても同じことがいえます。
     毎年毎年新種が加わってくるほど多種多様の植物を使うガーデニングは、自ずと気候風土の異なる地方ごとに特有の庭ができていくはずです。
     いまはまだイギリスのまねばかりしている人や経験不足の人が多いので、ガーデニングの庭も全国画一の状態ですが、あと10年か20年もすれば、人々もそういうことが分かってくるでしょう。
     庭つくりの材料の一つに石があります。日本庭園では〝銘石〟というものが遠方から運ばれてきて高値で売られたりしていますが、庶民が造る新しい庭では地元で産出する石のなかから自分の庭の雰囲気に合ったものを探せばいいと思います。
     私は採石場を数カ所廻って見て私が造る庭に適した石を見つけました。一つは安山岩で、もう一つは熔岩ですが、どちらも自己主張の少ない控えめな雰囲気の石で、植物の引立て役としてもってこいです。
     岩手県は竹がほとんど自生していませんが、日本庭園ではたいてい竹垣を造ります。私は県内に無数に生育している落葉広葉樹の枝で垣根を造れないだろうかと試してみました。これはなかなか難しくまだ試行錯誤の段階ですが、竹垣とはずい分印象の異なる独特の趣のある垣根ができることがわかりました。
    垣根
     残念なことに、雑誌などの影響やエクステリア材料を売って儲けようとする人々の力が強くて、地道に地域独自の材料を開発しようとする人は稀なのでガーデニングの庭も画一化が進んでいますが、地域ごとのローカル色豊かな庭が広まって欲しいものだと、私は切に願っています。なぜなら、それが地方が元気になるための一つの方法であると考えるからです。
     あらゆる面で、大衆が自ら考え工夫する習慣が広まることが、わが国を救うための基本だと思います。そう考えればガーデニングは意外に意味のある趣味かもしれません。誰でも創意工夫を実践できる場なのですから。


    「風景と樹木」バックナンバー
    第10話「カツラ」
    第9話「ダケカンバ」
    第8話「ベニヤマザクラ」
    第7話「シンジュ」
    第6話「コナラ」
    第5話「ハリギリ」
    第3話「シナノキ」・第4話「カエデ類三種。」
    第1話「ケヤキとサツキの大罪 -その1-」・第2話「ケヤキとサツキの大罪 -その2-」

  • 広報の大切さを学ぶ ITサポートチーム・支部職員ブログ投稿研修会開催

    2011年1月25日 14:08岩手県建設業協会

    (社)岩手県建設業協会広報IT委員会では平成23年1月24日(月)にITサポートチーム・支部職員ブログ研修会を岩手県土木技術振興協会CALS/EC研修センターで開催しました。
    本研修会は、ITサポートチームブログ投稿選任者と各支部事務局との連携強化を図り、建設業協会の活動を一般の方々に知ってもらうためのブログ投稿活発化と広報の重要性を理解してもらうことを目的としました。
    『岩手県建設業協会は、今後も積極的なブログ投稿による情報発信により、建設業界の広報はもとより地域の活性化に貢献できるような「いわけんブログ」を目指して参ります。』
    DSCITmomotikousi.jpg
      講師:桃知情報化コンサルタント
    DSCITkensyukai.jpg
            研修風景
  • 第8回建設業新分野・新事業発表フォーラムを開催します!

    2011年1月22日 12:00岩手県建設業協会

    社団法人岩手県建設業協会では岩手県と共催で平成23年2月1日(火)、第8回建設業新分野・新事業発表フォーラムをエスポワールいわてで開催いたします。
    本フォーラムでは平成22年度建設業新分野進出等表彰事業に応募した企業が、新分野・新事業への進出、新技術・新工法の開発等への先進的・意欲的な取組みと認められた事業をPRし、製品・技術の活用を対外的にアピールいたします。
    今年度は農林水産分野2社、環境リサイクル分野1社、保健福祉生活分野1社、建設分野1社、サービス関連分野2社の計7社が表彰されます。
    詳細については「こちら1」をご覧ください。
    ぜひこの機会にご参加くださいますようご案内いたします。

    1 日   時 平成23年2月1日(火) 13:00~17:00
                   (ブース展示は11:00~17:00)
    2 場   所 エスポワールいわて
    3 内   容 ・平成22年度建設業新分野進出等表彰式
             ・受賞者プレゼンテーション
             ・講演「これからの『いわて農産業』どうする!」 
               講師 ㈱銀河農園 橋本 正成氏
             ・商品・事業PRブース 24社参加
               チャリティー販売(米粉麺、ワラビ水煮、ホウレン草、しいたけ、
                          わさび加工品、古代米、りんご、りんごジュース、
                          マコモうどん、きじもち、まな板、、ポット苗、DVD等)
             ・経営相談コーナー 建設業経営支援アドバイザーが対応
              (本業に係る相談および新分野に係る相談等)
    4 参 加 費 無  料
    5 問合申込先 岩手県建設業協会経営支援センター

      案内申込書    → こちら 1  
        表彰企業等一覧 → こちら 2

     これまでのフォーラムの様子をご覧ください。
      第7回建設業新分野・新事業発表フォーラム
      第6回建設業新分野・新事業発表フォーラム
      第5回建設業新分野・新事業発表フォーラム