いわけんブログ

ホームいわけんブログ
  • 風景と樹木 第16話「ヤマナシ」

    2011年9月29日 16:10花林舎

    風景と樹木
     平成20年6月から「花林舎動物記」という楽しい動物のお話を読み切りで掲載しています。「花林舎動物記」とは、滝沢村にある(株)野田坂緑研究所発行(所長 野田坂伸也氏)の会員限定情報誌「花林舎ガーデニング便り」の中で最も人気がある連載記事です。
     「花林舎動物記」等の外部投稿連載を7月上旬から再開しております。先月に引き続きしばらくは『すこやかな暮らし発見、岩手から。「家と人。」』という雑誌から野田坂伸也氏の記事「風景と樹木」を転載させていただいきます。

    ヤマナラシ

    ヤマナラシって何だ
     まだ大学院生だったころ、造園植物の研究をしていた助教授の手伝いで、全国の街路樹の調査をしたことがあった。調査の主体は主要都市にお願いしたアンケートの分析であるが、現地で確認しなければならないこともあるので、数カ所は出張して公園緑地の担当者と会ったり、市内を見て回ったりした。造園植物学の勉強を始めてまだ間もない私にとっては、東京を離れて遠隔の地に行くのは知らない樹木に会えることになるので、それらを見て歩くのが楽しくてしょうがなかった。
     今から40年も前のことなので記憶に残っていることはほとんどないが、一つだけ覚えていることがある。
     函館市の緑化係の人が「ポプラと言うことになっている街路樹があるのですが、私はヤマナラシだと思うんです。見て確認してくださいませんか」と言った。私はそのころヤマナラシという樹木名を聞いたことすらなかったが、助教授も同様だったらしく困った顔をしていた。結局この時はその街路樹を見に行かなかった。
     その後、日本の造園関係の仕事でヤマナラシに出会ったことは一度もなかったが、岩手に戻ってからは山野でしょっちゅう見かけるようになった。

    水平に長く伸びた根から発生してきた若いヤマナラシ。
    水平に長く伸びた根から発生してきた若いヤマナラシ。

    明るく素直に伸びる木
     ヤマナラシはポプルス属(ヤマナラシ属)の樹木である。ポプルス属とは一般に分かる言葉で言えばポプラの仲間である。ポプラ類は世界の北半球に約100種あるが、日本には3種しか自生していない。その中でもっとも普通に見られるのがヤマナラシである。つまり、日本産のポプラということになる。道路工事跡の裸地などによく生えてくるので、パイオニアプランツと呼ばれる。アカマツ、シラカバ、ヤマハンノキ、タラノキなどもパイオニアプランツであるが、森林伐採跡に1~2年するとタラノキがたくさん出現するのは、山菜の好きな人ならたいてい知っている。
     ヤマナラシは姿の美しい木である。幹がまっすぐに高く伸び、灰白色の樹肌と浅緑の葉が明るくすがすがしい印象を与える。
     ただ、若いヤマナラシはすっきりしすぎていて風情に乏しい。苦労知らずでのびのびと育ち、素直で明るくスタイルもよくおしゃれで、だけど頭の中は空っぽ、という青年を思わせる。そんな人間でも長く生きているうちにそれなりに苦労もし、人生のしわが外観に現れるようになる。ヤマナラシも風雪を重ねることによって次第に趣のある姿に変わっていく。
     もちろん長年の辛苦が鍛え上げたようなミズナラやカシワの剛毅な風格とは似てもつかないが、苦労した人間だけが偉いのだと考えなければ、ヤマナラシの成長した姿も捨てがたい。いや、このような美しさをもった木はあまり無いといってもよい。
     それなのに我が国の造園・緑化の関係者はヤマナラシを知らないのか、知っているが使いたくない理由があるのかこれを植えてある公園や緑地を見たことが無い。ただし、植えなくても生えてきて勝手に大きくなっている緑地もある。
     下の写真に示したヤマナラシは高速道の法面に生えてきたものである。植えたものではない。ポプラ類は柳にごく近くハコヤナギとも言い、中国では「楊」と称する。種子にはふわふわの綿毛がついていて、風にのって広範囲に散布される。写真のヤマナラシは枝の先が膨れたようになっているが、これは花芽である。ネコヤナギの花は毎年冬の終わりごろになると新聞の記事になるが、あれと同じような花がポプラ類にも着くのである。

    成木はすがすがしく、キリッとしている。
    成木はすがすがしく、キリッとしている。

    根から新しい苗ができる
     ヤマナラシは乾燥ややせ地にも強く、成長は速い。大きな特徴は地下の浅いところを長く伸びた根から芽を出して苗ができることである。そのため多数のヤマナラシが一斉に生えそろうことがある。ポプラ類ではこのような性質をもった種類がいくつか知られている。
     高速道のインターチェンジで、ポプラの小さい苗が無数に生えているのを見つけて近寄って見ると、苗は直線状に並んでいてそれがどれも四方に長く伸びた太い根から発生しているのがわかって驚いたことがある。そこは地盤が固くてポプラの根は地中に潜って行けないために地表近くの浅いところを水平に伸び、その根から数え切れないほどの多数の苗が発生していたのである。桜でも全く同じ現象を見たことがある。
     根から新しい苗が発生することでもっともよく知られているのはニセアカシアであるが、ニセアカシアはこの特性のために嫌われている。ヤマナラシも公園などに植えた場合、増えすぎて嫌がられるということになるかも知れない。植栽するならおおらかに考えられる場所を選ぶのが無難であろう。

    灰白色でなめらかな樹肌。
    灰白色でなめらかな樹肌。

    ヤマアラシの名の由来
     一般に木の葉の柄の断面は丸い。ところがヤマナラシの葉柄の断面は平べったい。そのため少しの風でも葉はヒラヒラと翻る。やや強い風が吹くとザワザワと鳴る。それでヤマナラシという名がついたとされている。美しい名である。姿に合った名である。姿と名が適合した木を見るのは楽しい。
     じつは、私の家の横にも数年前にヤマナラシが1本いつの間にか生えてきた。そのままにしていたら今では10本くらいになり、毎年増えている。このまま増え続けると困るので、昨年初めて3本切った。
     まだ若木なのですっきり伸びて頭の空っぽな青年のような樹姿である。すぐ隣にヤマナシの木がある。10年後にどっちを残すか悩むことになるかも知れない。



    「風景と樹木」バックナンバー
    第15話「ネムノキ」
    第14話「トチノキとマロニエ」
    第13話「シロヤナギ」
    第12話「オニグルミ」
    第11話「ヤマナシ」
    第10話「カツラ」
    第9話「ダケカンバ」
    第8話「ベニヤマザクラ」
    第7話「シンジュ」
    第6話「コナラ」
    第5話「ハリギリ」
    第3話「シナノキ」・第4話「カエデ類三種。」
    第1話「ケヤキとサツキの大罪 -その1-」・第2話「ケヤキとサツキの大罪 -その2-」

  • 「建設業ふれあい事業」青年部

    2011年9月28日 18:12一関支部

     青年部による『建設業ふれあい事業』が、9月27日一関市立桜町中学校で実施いたしました。

    対象生徒:2年生 3クラス 98名
    hureai9.27.1.jpg

    建設機械乗車体験
    hureai9.27.2.jpghureai9.27.3.jpg
    hureai9.27.4.jpghureai9.27.11.jpg

    CADの実演
    hureai9.27.8.jpghureai9.27.7.jpg

    測量機器での計測他
    hureai9.27.6.jpghureai9.27.5.jpg

    記念品贈呈・生徒からの謝辞
    hureai9.27.9.jpghureai9.27.10.jpg

     

  • いわての建設業・「食」と「環境」フェスタ2011開催します。

    2011年9月28日 10:46岩手県建設業協会

    この度、岩手県と当協会との共催でいわての建設業・「食」と「環境」フェスタ2011を昨年度に引き続き開催することとなりました。
    今年度のフェスタでは、『食』と『環境』の意欲的に取り組んでいる事業の商品の質と量をスケールアップし、消費者を対象とした実践の販売会で今後の販路に繋げる情報収集・情報発信を行います。
    詳細につきましては、「こちら」からダウンロードできますのでご覧にください。
    是非、会場にお越しくださいますようご案内いたします。 
     
    日 時:平成23年10月 1日(土) 9:00~19:00
                   10月 2日(日) 9:00~19:00

    会 場:イオンモール盛岡 1階食品フロア イベントスペース

    内 容:農林産物・加工品等の販売および試食
         主な商品(マコモタケ、きのこ各種、ほうれん草、わさび加工品、生きくらげ、野菜各種、りんご、にんにく、チキン、いちごジャム、ポット苗、りんどう) 
         パンフレット配布
         各企業の取組のポスター展示等

     案内パンフレットは → 「こちら

     平成22年度に開催した様子 → 「いわての建設業 「食」と「環境」フェスタ2010

  • 建退共岩手県支部 ☆加入促進強化月間のお知らせ☆

    2011年9月28日 10:44建退共岩手県支部

        来る10月は建退共加入促進強化月間です

    実施期間 : 平成23年10月1日~平成23年10月31日

    後   援 : 厚 生 労 働 省    国 土 交 通 省

     建退共では毎年10月、制度をより一層ご活用いただくよう加入促進活動を
    重点的に展開いたします。

    建退共制度は
     昭和39年の創設以来46年を経て、 
    2011強化月間A.jpg
    皆様のご理解、ご協力のもと、
    全国で約18万3千の建設事業主と、
    287万人の労働者を擁する規模に
    成長し成熟期を迎えております。

     3月11日の大震災では、壊滅的な
    被災地に向けて、建設業界ではいち
    早く救援、支援体制を取り、その後の
    復旧に大きな役割を果たしています。

     建退共でも災害救助法による特例
    措置を実施、失った共済手帳、共済
    証紙を再発行しております。
     また、退職金支給も迅速、確実に
    すすめております。

     被災地域の復旧、復興はまだ緒に
    ついたばかりではありますが、本年度
    も現場で働く方の意欲と安心を確保
    し、事業主の雇用と経営の安定を
    目標
    に、関係行政機関や元請事業
    主に対しポスター掲示などについて
    協力を依頼いたしました。

     また、IBCラジオ、エフエム岩手、ラヂオ盛岡の3局において
    下記の日程で建退共のインフォメーションを行います。

    IBCラジオ
     放送日:10/3(月)~10/14(金) (土、日を除く)
     時 間:17時45分~17時48分(予定)

    エフエム岩手
     
    放送日:10/3(月)~10/7(金)
     時 間:17時45分~17時48分(予定)

    ラヂオ盛岡
     
    放送日:10/3(月)~10/7(金)
     時 間:18時00分~18時03分(予定)

  • 現場安全パトロールを実施。

    2011年9月21日 11:43千厩支部

    9月15日、千厩支部の現場安全パトロールを実施しました。

    安全パトロール

    指導協力機関からは、一関労働基準監督署、千厩土木センター、一関農村整備センター、一関市室根支所の方々に参加いただきました。今回の対象現場は、一関市室根町の土木工事3現場です。発注が本格化する中、労働災害防止対策の徹底を訴えました。

    安全パトロール

    安全パトロール

    好事例として、KYで健康状態を確認していることや作業現場近くにパラソルや飲み物を置いて熱中症対策を実施していること等があげられました。また、大雨による土砂の流出対策について意見が出されました。

     千厩支部では、安全パトロールに建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS:コスモス)の柱であるリスクアセスメントを取り入れています。今回は「側溝工」及び「掘削積込み運搬作業」についてリスクアセスメントを実施いたしました。

  • 須川(栗駒山)登山道整備に協力

    2011年9月20日 17:42一関支部

     須川(栗駒山)登山に訪れる観光客の安全と環境整備のため、一関支部では毎年登山道整備作業に協力参加しております。

     9月17日、NPO法人須川の自然を考える会の熊谷理事長外メンバーと県、市商業観光課、一般の方、一関支部会員41名の約60名が参加
    作業は既存の木道の付け替え、木道の補充拡幅、階段整備などが行なわれました。

    午前は晴れていましたが、午後には雨 天気予報のとおりでしたね。

    9.17tozan13.jpg

    作業場所は、須川温泉から20分程登った場所で3班に別れ作業

    事前に近くまで運んで置いた3~4mの資材を運搬

    9.17tozan2.jpg 9.17tozan8.jpg
    9.17tozan4.jpg 9.17tozan14.jpg
    9.17tozan5.jpg 9.17tozan15.jpg
    9.17tozan6.jpg 9.17tozan9.jpg
    9.17tozan7.jpg 9.17tozan10.jpg
                      完      成!


    9.17tozan1.jpg

    りんどうが咲いてます
    9.17tozan11.jpg



  • 25kmにわたり国道284号線のゴミ拾いを実施。

    2011年9月14日 15:35千厩支部

    9月13日、千厩支部青年部会は今年度の地域貢献活動の一環として国道284号線『復興道路』クリーン作戦を実施しました。33名が参加し、管内の国道284号線(一関市川崎町~千厩町~室根町)全線約25kmを16区間に分け、ゴミ拾いを行いました。
    ゴミ拾い

    国道284号線は東日本大震災で被災した気仙沼市などに向かう復興支援の車が多く利用している路線です。復興支援に来られる方々に気持ち良く通行して貰えるよう、道路の清掃活動を行いました。

    空き缶やタバコの吸殻、弁当容器が多く捨てられていましたが、中には車の部品なども落ちていました。拾ったゴミの量は50kgになりました。

    打合せ ごみ拾い
    ゴミ拾い ゴミ拾い
    ゴミ拾い 分別作業
    集めたゴミ 集合写真



  • ふれあい事業

    2011年9月 9日 13:52宮古支部

    宮古支部青年部のふれあい事業が新里中学校で行われた。

    23ふれあい事業 003.jpg 23ふれあい事業 006.jpg
    23ふれあい事業 041.jpg 23ふれあい事業 089.jpg
    23ふれあい事業 100.jpg 23ふれあい事業 107.jpg
    23ふれあい事業 115.jpg 23ふれあい事業 120.jpg
    23ふれあい事業 129.jpg 23ふれあい事業 134.jpg


  • 佐藤のぶあき先生又脇雅史先生との懇談会について

    2011年9月 5日 14:27釜石支部

    平成23年8月23日(火) 

    岩手沿岸南部クリーンセンターを会場に、参議院議員 佐藤のぶあき先生が建設業協会会員を対象として、東日本大震災に伴う二重ローン問題対応等についての説明会を開催した。

    DSC_8380.JPG

    DSC_8374.JPG

    DSC_8381.JPG

    平成23年9月5日(月)

    参議院議員 脇雅史先生が沿岸部視察に見えられた際、(社)岩手県建設業協会釜石支部役員会室において、昼食を取りながら釜石支部役員と懇談会を開催した。

    DSCF1322.JPG 

  • 公共工事動向8月を更新しました

    2011年9月 5日 13:16岩手県建設業協会

    (社)岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
    「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内8月版)を掲載しました。

    110721higashinihon.gif 

    ↓PDFファイル↓
    公共工事動向(岩手県内)8月版→ こちら(PDF)






    にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 岩手県情報へ ← クリックにご協力を

  • 風景と樹木 第15話「ネムノキ」

    2011年8月31日 17:49花林舎

    風景と樹木
     平成20年6月から「花林舎動物記」という楽しい動物のお話を読み切りで掲載しています。「花林舎動物記」とは、滝沢村にある(株)野田坂緑研究所発行(所長 野田坂伸也氏)の会員限定情報誌「花林舎ガーデニング便り」の中で最も人気がある連載記事です。
     「花林舎動物記」等の外部投稿連載を7月上旬から再開しております。先月に引き続きしばらくは『すこやかな暮らし発見、岩手から。「家と人。」』という雑誌から野田坂伸也氏の記事「風景と樹木」を転載させていただいきます。

    ネムノキ

    東北道のネムノキ
     2007年の7月下旬に盛岡インターから高速道路を南下して水沢まで走ったことがあった。高速道の法面に花盛りのネムノキが次から次と姿を現し、その美しさに感嘆した。これほど多くのネムノキを見ることのできる場所は全国的にも珍しいのではないだろうか。しかも、花色が濃く見栄えのする個体が多い。今はまだ評判になっていないが、いつかネムノキ道路として広く知られる時が来るのではないかと思った。
     これらのネムノキは高速道の法面を緑化するために植栽したのではなく、何かのきっかけで自然に侵入して、増えていったものであろうと私は推測している。ネムノキは移植が非常に難しいため植栽されることは少ない。それに、東北道の法面には針葉樹やサクラなどの決まった樹木しか植えなかったはずである。ネムノキはおそらくどこかから種子が飛んできて法面に生えて成長し、その木から種が飛んで広がっていった、と私は考える。
     このように考えるのは、ネムノキが痩せ地に耐える性質が強く、一般の樹木の生育には不適当な痩せて乾燥する地盤である高速道路の法面でもよく成長するからである。ネムノキは海岸の砂地の緑化に使われることがあるほど養分や水分の少ない土にも耐えて生育できる。高速道の法面は道路の地盤であるから崩れないように締め固められており、材料はなるべく有機物を含まない締め固まりやすい土を使用している。このような地盤は植物の生育には不適切であり多くの樹木は生育不良になる。
     ところがネムノキはこんな条件の悪いところでも旺盛に生育する。太い根が表層の浅いところを水平に伸びていくので表面の柔らかい土層の厚さが20センチもあれば、さほど支障なく大きくなれる(余談であるがポプラ、ヤナギ、サクラなども同様の性質がある)。成長は速く気がつくと大きくなっている。花が終わると豆類の実と似たさや状の殻の中に種子ができ、法面にまき散らされて発芽し新しい苗が育つ。発芽から数年のうちに花が咲くので、条件に恵まれた場所では増えるのも早い。
     ネムノキの花はピンク色の細い糸のようなものが目立つが、これは花糸、つまりオシベであり、花弁は下のほうに小さく付いている。このような形の花は日本には珍しいが熱帯、亜熱帯には何種類か知られており、ネムノキも暑い地方にルーツを持つ樹木であろうと推測される。そのためであろう、美しい花であるが異国的な雰囲気があり、日本の風景からは少し浮きあがって見える。しかしそれがこの木の存在価値であるとも言える。
     日本の風景とはどことなく違和感があるとはいえ、豪華絢爛を誇るのではなくつつましく控え目に咲くので、日本人には好まれた。松尾芭蕉の有名な句―象潟や雨に西施がねむの花―は、この2つの微妙な感情、つまり「好ましさ」と「異国の情緒」の両方を読み込んでいるように私には思われる。ネムの花の風情は芭蕉にも〝西施〟という異国の美人によって表現するのがふさわしいと感じられたのであろう。
     実際はふてぶてしいほど強健な樹木なのに、見かけは花も葉もいかにも優しげである。

    木造の古い家とネムノキ。
    木造の古い家とネムノキ。

    伯母のネムノキ
     私が生まれ育った県北の町の叔母の家に1本のネムノキがあった。伯母の家は部屋が2つ(居間と寝室)と台所しかない小さい借家で、庭も8畳間ほどの大きさしかなかった。その庭全体に覆いかぶさるようにネムノキが広がっていた。夏になると樹冠を覆いつくすように薄赤い花が咲き、子供心にも美しいと思った。夕暮れ時には次第にうすれていく光の中に、それ自体頼りなく霞のような感じの花がぼんやりと夕闇の中に溶け込んで見えなくなっていくのがなんとも言えない風情があった。
     当時私が知る限りでは(といっても子供のことだからあまりあてにはならないが)その街でネムノキはこの木1本だけで、他には見当たらなかった。鉄道員であった伯父がどこかから持ってきたのであろうか。私は成長してから造園の仕事に携わるようになってあちこちを調査に歩くことも多かったが、しばらくの間北国ではネムノキは珍しく、貴重品であったと思う。日本庭園だけが庭であった頃ネムノキを庭に植える庭師はなく、人為的に広まるチャンスは少なかったのであろう。
     伯母はこの木が自慢で、大切にしていた。庭にはそのほかには植栽したと思われる木も草もなくネムノキだけの庭であった。
     月日は流れ、叔父も亡くなり伯母は病の床に伏せって1人で暮らせなくなり、盛岡の息子の家に引き取られた。そして亡くなった。あの家に帰りたいと繰り返し話していたそうである。
     2人が亡くなり空き家になった家をしばらくしてから見に行ったことがある。家というよりあのネムノキはどうなったのだろうと気になっていたからである。ネムノキは枯れていた。家主がいなくなって生きる張り合いをなくしたのであろうか。それは実に寂しい風景で、私は死んだ伯母が荒れた家の中にひっそりと潜んでいるような錯覚を覚え、急に怖くなって引き返した。その後一度も訪れないままであるが、貸家は壊されて別の家が建てられたらしい。

    緑陰樹としてのネムノキ
     ネムノキは移植が難しいこと、成長が速く枝が大きく広がること、などの理由からいまでも普通の庭には植えられることは少ない。同じ理由で苗畑でもほとんど育てていないからか、公園などに植えることもあまりない。だから人々はあちこちに勝手に生えてきたネムノキを見るだけである。日蔭では育たないから森林の中にはない。通常は開けた日の当る所にポツンと1本だけ生えていることが多い。枝は水平ないしやや上向きに横に伸びて高さよりも枝張りが大きい形になる。細かい羽状複葉の間から日光が漏れるので、木の下がさほど暗くならず、明るい日陰を作る。樹姿の軽装な印象とあいまって、木の下で休んでも鬱陶しく、重苦しい感覚がない。そのため緑陰樹として最も適した樹木の1つである。ただし大きな庭でないとおさまりきれないのが日本での利用にはネックになっている。
     実は我が家の前にも木陰が欲しくてネムノキを植えたが、大きくなりすぎて困っている。毎年太い枝を切るのだが、気がつくと元の大きさにもどっている。今は再生産のきく薪の木だと考えて活用することにした。インドの山奥で同じ利用法をしている針葉樹を見たことがある。いやにほっそりした樹形の木があったが、切り倒して薪にするとそれでおしまいなので、枝だけ切って使い長く薪として利用する木なのであった。
     広大なゆるやかな斜面にネムノキをたくさん植えて、下から見上げても上から見下ろしてもピンク色の雲海のように見える公園を作ってみたいと思ったことがあった。成長が速いから苗木を植えても10年後にはピンクの雲海が完成するであろう。
     ネムノキの一つの欠点は、30年くらいで活力を失って枯れてしまうことである。台湾などに多い想思樹というアカシアも30年で20メートルの高さになって枯れてしまう。特別成長の速い木には寿命の短いものがいくつかある。何のためにそんな生き方を選んだのであろう。



    「風景と樹木」バックナンバー
    第14話「トチノキとマロニエ」
    第13話「シロヤナギ」
    第12話「オニグルミ」
    第11話「ヤマナシ」
    第10話「カツラ」
    第9話「ダケカンバ」
    第8話「ベニヤマザクラ」
    第7話「シンジュ」
    第6話「コナラ」
    第5話「ハリギリ」
    第3話「シナノキ」・第4話「カエデ類三種。」
    第1話「ケヤキとサツキの大罪 -その1-」・第2話「ケヤキとサツキの大罪 -その2-」






  • 平成23年度全国労働衛生週間実施のお知らせ

    2011年8月31日 17:14建設業労働災害防止協会

    760202.jpg
       (モデル 髙橋みなみ)

    期間
    平成23年10月1日から7日
    準備期間
    平成23年9月1日から30日
    スローガン

    見逃すな 心と体のSOS みんなでつくる健康職場

    趣旨
     本年度の全国労働衛生週間は、厚生労働省の平成23年全国労働衛生週間実施要領に基づき、建設業労働災害防止協会およびその他関係団体の協賛のもとに、9月1日から30日までを準備期間、10月1日から7日までを本週間として、
     「見逃すな 心と体のSOS みんなでつくる健康職場」
    のスローガンのもとに展開される。
     このため、経営トップをはじめ関係者は、本週間を契機に作業員の健康保持・増進等の重要性についてさらに認識を深め、心身ともに健康で、誰もが安心して働ける快適な職場づくりを目指し、店社と作業所との緊密な連携のもとに効果的な労働衛生管理活動を着実に実施するものとする。
    ※「平成23年度全国労働衛生週間実施要綱」については、厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000f4pw.html)で紹介しています。

    平成23年度全国労働衛生週間行事計画表(例)

    行事事項

    行事内容

    10月1日(土)

    家族健康の日

    1.家族みんなで健康について考える
    2.心とからだの健康チェック

    2日(日)

    休養の日

    ゆっくりと休養

    3日(月)

    趣旨徹底の日

    1.社長メッセージの伝達
    2.労働衛生週間の意義と重要性及び行事予定を朝礼、安全衛生協議会等で説明
    3.視聴覚教材を用いた労働衛生意識の高揚

    4日(火)

    総点検の日

    協力会社の職長とともに次の事項を実施
    1.機械器具・設備、作業方法等を衛生面から点検
    2.安全衛生保護具の使用状況の確認
    3.危険、有害物の保管状況の点検
    4.作業場所、作業所事務所、休憩所、寄宿舎、食堂等の衛生管理状況の点検

    5日(水)

    労働衛生に関する
    研修会・講習会等の日

    1.総点検の結果についての検討会、安全衛生協議会等の開催
    2.職業性疾病の防止についての研修会等の実施、災害事例等についての勉強会

    6日(木)

    避難・救護訓練の日
    健康診断日

    1.火災・酸欠等の緊急事態を想定した避難、救護訓練の実施
    2.巡回検診車等を利用した健康診断の実施
    3.健康相談、健康測定の実施

    7日(金)

    反省の日

    1.労働衛生週間をとしての反省、今後の衛生管理の取り組み方等についての協議、検討
    2.優良な協力会社、グループ、個人等の表彰


    建設業労働災害防止協会では東日本大震災の復旧・復興工事の安全衛生活動を支援するため、岩手県に支援センターを設置し労働災害防止を図っております。
    問合せ先
    東日本大震災復旧復興工事労災防止岩手県支援センター
    電話・FAX(兼用)019-652-7111

    建災防ホームページ (安全用品、講習会案内等はこちらから)

  • 東日本大震災復旧復興工事労災防止岩手支援センター開所

    2011年8月31日 15:15建設業労働災害防止協会

     去る、7月15日(金)、東日本大震災復旧復興工事労災防止岩手支援センター(通称:岩手支援センター)を開所しました。
     これは、厚生労働省からの委託事業「東日本大震災に係る復旧工事安全衛生確保支援事業」によるもので、被災地域で復旧復興工事に携わる建設事業者の皆さまを対象に、工事現場における安全衛生活動を支援し、労災の防止を図ることを目的としています。

    事業内容は以下のとおりです。ぜひ、ご活用ください。

    1.復旧復興工事現場の安全衛生巡回活動

    2.復旧復興工事に関する安全衛生相談受付

    3.労災防止対策にj関する広報・啓発

    お問い合わせ
    電話・FAX(兼用)
    019-652-7111  

    chara.gif


  • 今年のテーマは「がんばろう東北」千厩のふれあい花壇。

    2011年8月30日 11:02千厩支部

    一関市千厩町第13区自治会のふれあい花壇、今年のテーマは「がんばろう東北」です。

    東日本大震災の被災地へ今年清田小学校に入学した4名の児童が花のじゅうたんに乗って応援に行こうとしている情景を表現しているそうです。
    ふれあい花壇

    これまで多くの賞を受賞した花壇で、2003年には全国花いっぱいコンクール内閣総理大臣賞、2007年には地域づくり総務大臣賞を受賞しています。花壇は気仙沼市へ通じる国道284号線沿いにあることから、被災地へ向かう人の癒しの場になると思います。

    こちらには「ガンバレ」の文字が見えます。
    ふれあい花壇

    sen110830 (3).JPG

    ふれあい花壇


    隣接した場所には、今年の7月に利用開始された「花の駅せんまや」があります。現在はトイレと駐車場だけですが、産直施設などが建設される予定です。
    花の駅せんまや



    10月9日(日)には花壇周辺を会場として「清田花フェスタ2011」が開催されます。

  • 遠野支部 青年部草刈

    2011年8月23日 12:26遠野支部

    8月4日 遠野支部青年部が奉仕活動

     7月「河川愛護月間」・8月10日制定された「道の日」により、支部青年部は清掃活動を行った。
     参加構成は、建設業協会青年部会と遠野土木センター、遠野市地域環境整備部、上猿ヶ石川漁業協同組合 , 遠野納涼花火実行委員会のメンバーにより、総勢70名のご参加を戴き実施した。
    場所は、2班に分かれ、A班は上早瀬川上流左右の河川敷遠野花火大会の会場と、B班は、国道283号線旧仙人峠の遠野側の待避所付近と2箇所の草刈とゴミ拾いを行った。 この日は特に暑く、汗だくで作業環境は厳しいなかに、人海戦術により皆様のご協力により作業が行われた。刈った草は、場外に搬出はしないで1ヶ所に集積しした。

    P1010006.JPG 青年部照井部会長が参加者の皆様方と各団体に、お礼とご協力について感謝を申し上げております。
    P1010007.JPG 副部会長より、各団体への割り当てと安全な作業と熱中症、スズメ蜂などの対応などの注意事項を申し上げ、ご協力を申し上げた。
     下の写真は、遠野土木センターの皆さま方です。総動員です。
    P1010004.JPG P1010005.JPG

    各団体の皆様方がそれぞれに散り担当区域の清掃、草刈を行っております。

    P1010014.JPG P1010018.JPG

    下の写真は国道283号線の旧仙人道路の遠野市側のトンネル付近です。

    P1010012.JPG P1010010.JPG

    遠野花火大会の開催をまえに5団体の職員みんなで会場清掃をおこないました。

    IMGP0640.JPG IMGP0632.JPG

     夏の風物詩、遠野花火大会がお盆の8月15日には開催されました。
    花火は、連続5000発の打ち上げ花火となり、迫力のある音が響きました。被災地より遠野郷に避難している皆さまも楽しまれたと思いますが、一方においては、震災によりお亡くなりになられたご家族や知人の心中を察しますと、犠牲者の追悼と供養もあるものと感じた夏でした。   合掌


     


                                                                                                                                    

  • 支部役員によるガレキ撤去作業安全パトロール実施

    2011年8月19日 14:37釜石支部

    平成23年8月5日、釜石支部役員よる東日本大震災に伴うガレキ撤去作業現場の安全パトロールを実施した。

    今回のパトロール場所は、釜石管内の鵜住居及び箱崎地区を実施した。

    今後も釜石支部役員よるガレキ撤去作業現場安全パトロールの実施を予定している。

    DSCF1310.JPG

    DSCF1312.JPG

    DSCF1317.JPG

    DSCF1318.JPG

  • 震災から5カ月、陸前高田市のガレキ撤去状況。

    2011年8月11日 18:42千厩支部

    東日本大震災から5カ月となった11日、陸前高田市内のガレキ撤去状況を確認してきました。

    千厩支部では陸前高田市のガレキ撤去作業の応援要請を受け、4月25日より陸前高田市内のガレキ撤去作業を行っております。12日で応援要請に係る当支部の派遣は終了となります。
    陸前高田市中心部

    市内中心部のガレキがかなり片付きました。ガレキの仮集積場は高く積み上がり、少しずつ分別作業が行われているようでした。
    ショッピングセンター「リプル」があった場所です。
    集積場

    道の駅の近くです。
    ガレキ仮置き場

    気仙町の気仙中学校です。津波の爪跡が生々しい校舎。校庭はガレキ置き場になっています。
    気仙中学校


    ガレキが無くなり、全てが流されたことを実感します。街があったことが信じられない風景です。
    陸前高田市中心部

    中央奥に見えるのが旧市役所です。
    今後、建物の基礎についても撤去が始まるものと思われます。
    陸前高田市中心部

    右奥に見えるのが高田小学校。先日、ゆずのライブが行われた場所です。校庭では子供たちが野球の練習をしていました。何かに打ち込んで、子供たちの精神的ストレスが少しでも取り除かれて欲しいと思います。
    陸前高田市中心部

    市内中心部に残る建物は解体されます。
    中心部


    ガレキから見つかったという高田町「うごく七夕」の山車(土台部)です。例年、お祭りを行ってきた8月7日に、犠牲者を偲んで「七夕のつどい」が開かれたそうです。
    高田町「うごく七夕」


    小友地区に向かいました。

    千厩支部会員は、1ヵ月程前から市内中心部を離れ、小友地区を中心に作業を行っています。先月に比べて、小友地区もきれいになっていました。皆さんの頑張りが目に見えて分かりました。
    小友地区

    1ヵ月前は一面にガレキがありましたが、すっかりきれいになっていました。
    小友地区


    広田地区の方に入ってみました。広田地区は震災直後に孤立した地域があると聞きました。

    右に見えるのが広田中学校です。思っていたよりも撤去が進んでいました。
    広田

    大野湾。穏やかできれいな海です。
    広田


    市内に戻ります。

    未だに警察の車両が多く、捜索を行っているようでした。
    陸前高田市

    陸前高田市



    先日オープンしたスーパーです。市内中心部の店舗は被災しましたが、竹駒町の仮設店舗で営業再開しました。店内を除くと、千厩店と変らない品揃えでした。市民生活にとって大きな支えになると思います。
    スーパー

    同じ敷地には「かもめの玉子」で有名なさいとう製菓の店舗も営業していました。
    さいとう製菓



    ガレキの撤去は進んでいますが、仮置き場からの運び出しは先が見えない状況だと思います。今後、残った建物の解体や基礎部分の撤去が始まれば、更にガレキが増えることになります。
    広大な被災地域を抱える陸前高田市の復興が一日も早く進むことを願っております。

  • 震災から5カ月

    2011年8月11日 14:01宮古支部

    DSC00011.JPG DSC00015.JPG
    DSC00016.JPG

    瓦礫搬出もほぼ終了。
    家屋解体に勤しむ会員企業。
    夏草だけがやけに目につく。

    夏草や 
    兵ども(津波震災)が
    夢(悪夢)のあと・・・

    DSC00019.JPG

    鍬ヶ崎仮置場も今は
    すっかり綺麗になり
    魚市場も再開。

    8月10日で避難所も閉鎖。
    体育館の風呂と食堂。

    DSC00017.JPG DSC00018.JPG
    DSC00020.JPG

    基礎だけが残る鍬ヶ崎地区で
    再開した寿司屋。
    宮古にお越しの際は、
    是非、およれんせ。

  • 一関支部 第11回「黄金ロードふれあい作戦」清掃活動

    2011年8月10日 18:37一関支部

     道路ふれあい月間として、道路清掃活動を通して安全で安心できる快適な道路環境を維持するとともに、参加者が地域の大切な「道」である事を認識し、「道にふれあい」ながら道路愛護の普及啓発を図る目的で、毎年8月10日に清掃活動を行なっております。

     道路管理者の県南広域振興局土木部一関土木センター、一関市、花泉支所、平泉町の職員と当支部、青年部、女性マネジングスッタッフ協議会、総勢95名が参加

                          道路管理者 一関土木センター高橋所長様の挨拶

    8.10ougon11.jpg 8.10ougon1.jpg
                       
    3班に分かれての清掃作業開始
    8.10ougon2.jpg

     今日も暑いな~!!   一関市 最高気温 35度のようですが・・・
    8.10ougon3.jpg

    8.10ougon4.jpg

    袋一杯になったごみをトラックへ         一関TVさんも取材!
    8.10ougon6.jpg

    8.10ougon7.jpg 8.10ougon9.jpg
    1班 国道284号東工業団地線
      のごみ    
    3班 国道342号花泉線のごみ

    8.10ougon8.jpg

    平泉は世界遺産登録になり、地域
    全体で道路愛護活動を行なってい
    るのでしょうね。
    ごみはこれだけでした!

    ごみの種類は
    ペットボトル、かん、ビニール系が
    多いみたいです。

    2班 平泉厳美渓線(毛越寺)

    最後は、一関市一戸建設部長様の清掃後の講評で閉会
    8.10ougon10.jpg




     

  • 「2011道の日イベント」奉仕活動を実施

    2011年8月10日 17:17千厩支部

    8月10日は「道の日」です。

    千厩土木センター、一関市各支所、(社)岩手県建設業協会千厩支部青年部会、岩手県建設業女性マネジングスタッフ協議会千厩支部の共催により「道の日」イベントを開催いたしました。

    「道の日」イベント

    川崎町「道の駅かわさき」、室根町「旬菜舘」、東山町「ひがしやま季節館」の3会場に別れ、沿道のゴミ拾い、花の種(道路ふれあい月間のPR広告を印刷したもの)の配布を行いました。

    道路の環境美化により、お盆の帰省客を気持ちよく迎えることが出来ます。また、当地域は沿岸部へ支援に向かう車両が多いことから、支援に向かう方々にも気持ちよく通行頂けると思います。

    ゴミ拾い ゴミ拾い
    ゴミ拾い 花の種配布
    花の種配布 ゴミ分別
    ごみ 東山会場