2014年8月の記事一覧

東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集

 東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。

 地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。

 『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。

(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)

 第21回は吉田建設(株)(盛岡市)の三浦 一春さんです。

吉田建設(株) 三浦 一春さん(38 歳:震災当時)
《職種》土工・ダンプ運転手
《啓開作業時の作業内容》ダンプ運転手

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「ダンプの中で穏やかな海を見ながら」

―宮古市内ではどのような作業を

 4月に入ってすぐ、鍬ケ崎のがれき運搬に1週間ほど当たりました。指定された場所でがれきを集積して、出崎埠頭の仮置き場に運搬する作業が中心です。

 土地勘はありませんが、指示された先に自衛隊のトラックなども見えて、道に迷うことは無かったです。また一般車両は警察が通行止めにして、作業経路は一方通行にルートを決めていたので、危険な思いはしませんでした。

 

―被災地支援の仕事に不安はありませんでしたか

 特に不安は無かったのですが、緊急地震速報が頻繁に出ていた時期でしたから、朝礼中に全員の携帯が一斉に鳴ったときは慌てましたね。自衛隊や地元の人は冷静に対応していましたが。

 ダンプに乗っている時にも山側の高台を確認しながら、津波が来たらどこに逃げるか考えていました。リュックの中には貴重品や非常用品などをまとめて、万が一の時にはそれ一つを持って逃げられるようにしていました。

 

―タイヤのパンクなども心配ですが

 パンクは避けられないものと最初から割り切っていましたが、幸いパンクはしませんでした。また細い道に入るときなどは、がれきや家の基礎を踏まないよう、解体した家から出た畳を自衛隊の人が敷いてくれました。

 

―現地での食事はどのように

 現場に向かう途中、コンビニで調達です。当時は品不足でしたが贅沢は言えませんから、お腹にたまるものなら何でも、という感じで。ダンプの中で食事をしている時、目の前に広がるゆらゆらと静かな海面を見ながら、今はこんなに穏やかな海が恐ろしい被害をもたらしたのかと、不思議な感覚にとらわれました。

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―現地で印象に残っていることは

 持ち主が解体を許可した建物に、スプレーで「OK」と書かれているのを見るのは悲しかったですね。あぁもう少しでこの家も壊されてしまうのかと思いながら走ったことを覚えています。家を解体する際に見つかった写真やアルバムは持ち主の人に渡しており、私も額縁の裏から見つけたへそくりを手渡したことがあります。被災された方が少しでも笑顔を見せてくれたことで、もっと頑張ろうという気持ちになれました。

 また、運転しながら警察の方が集まっているところも見ました。きっとご遺体が見つかったのでしょう。亡くなった人は気の毒ですが、行方不明のままではなく、一日も早く家族のもとに帰ってほしいと思いました。

 

―1週間の作業が終わって、どのような思いを持たれましたか

 現地で「子どものカバンを探しています」という張り紙を見かけたんですよ。きっとお子さんが大切にしていたんでしょうね。作業を手伝うときに探したのですが、結局見つけることができませんでした。これが心残りといえば、そうなるんですかね。カバンを見つけてあげたかったですね...。



(おわり)


バックナンバー
第20回 盛岡舗道(株)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市) 伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市) 飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん



将来的には建設業協会が発行する記録誌などへの掲載を予定しております。

8月のパトロール

道路災害復旧工事現場

8月28日 道路災害復旧工事現場と予防治山工事現場の安全パトロールを行ないました。

掲示板の点検 治山工事現場

道路災害復旧工事現場2

 

・パトロール後のまとめでは、ワイヤーロープの点検、安全帯等の点検は十分に行うようにとの意見がありました。

北上支部青年部は、8月28日(木)就職試験を間近に控えた黒沢尻工業高校土木科3年生28人に就職模擬面接指導を行った。

地元建設会社に就職を希望する生徒に、会社が求める人物像を少しでも理解してもらおうと本番さながらに行われた。

2014年08月28日黒工就職面接会

高校生現場見学会

8月27日(水)、種市高等学校(海洋開発科3年生)生徒建設工事現場見学会(本部主催)が実施されました。

見学場所 : 一般県道田野畑岩泉線 千丈~室場地区道路改良工事
発注者 :  沿岸広域振興局土木部 岩泉土木センター

 

    発注者より事業概要について説明

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真剣な表情で説明を聞きます260827 現場見学会2

 

質問に答える施工者260827 現場見学会3

 

女性技師さんに憧れの眼差しで質問をする女子生徒さん260827 現場見学会4

 

そして、背中には南部ダイバー260827 現場見学会5

 

 

午後の見学場所「野田地区海岸防潮堤工事」現場へと移動です。

 『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。

 建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。

 第10回は、株式会社千葉匠建設(北上市)の高橋秀子さんです。

所属会社:株式会社千葉匠建設(北上市)
氏   名:高橋秀子さん
職   種:住宅建築技術者
経験年数:10年
仕事内容:住宅のエクステリア(外周りの設備、庭)、リフォーム担当

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入職した動機、きっかけは?
 建設業ではないのですが家業がモノづくりをしていて、子供の頃からモノづくりに興味がありました。モノが出来ていく過程を見ているのが好きで住宅関連業種を選びました。


仕事のやりがいは?
 お客様と打ち合わせをして、いかにしてお客様の予算に合わせて理想に近づけるものを作るかを試行錯誤し、完成した時にお客様の笑顔をいただいた時の達成感は何とも言えません。この仕事をしていて良かったと感じます。

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苦労していることは?
 外での仕事なので、お手洗いの場所のチェックは欠かせません。
 それと外出したときは必ずいろいろな建物、道路状況を見てイメージトレーニングを行っています。とにかく日々勉強の毎日です。


将来の目標は?
 セールスエンジニアを目指して、もっと多くの現場を見て、経験し、お客様や取引業者様に必要とされる技術者になりたいです。


上司から一言
 お客様の話をきちんと聞いて、仕事に活かす努力家です。
 地域貢献活動にも毎回積極的に参加して、同業者からの信頼も厚く、更なる飛躍を期待しています。



 高橋さん、ありがとうございました。お客様や会社からの信頼が厚く、やりがいを持って仕事に取り組んでいる印象を受けました。これからも頑張って下さい。

 『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。

 若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。


バックナンバー
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤 春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平 麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地 裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木 義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん

8月25日 講師に特定社会保険労務士の星野麻記先生をお招きして「時間外労働への対応について」研修会を開催しました。

北上支部会員や会員事業所の役員32名が参加して、労働時間、休日、休憩の原則や割増賃金などの基本的なことを学び、労働時間管理、残業管理、未払い残業代問題などについて研修しました。

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講師の星野麻記先生

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8月25日(月)、町道沢廻線の支障木等の伐採、草刈作業を行いました。

この作業は地域貢献の一環として、岩泉町役場地域整備課と協議のうえ、役場職員及び当支部岩泉地区会員が協力して実施しました。

参加者は役場9名、伐採業者6名、会員18名、作業時間は8時~16時半までとなりました。

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上流側←町道沢廻線と清水川(しずがわ)→下流側

きれいですね~

 

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作業の様子
日差しは弱かったものの、蒸し暑い日でした。

 

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後片付けもきれいにします。

 

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マンホールの龍ちゃんと頭を垂れ始めた稲穂

8月22日、建設業協会主催(かっぱ工事隊主管)により行われた「国体記念公園遠野市民サッカー場A面改修工事」現場見学会の様子です。完成見学会はよくありますが、関係各位のご協力により、施工中の現場説明会を実施しました。施工中だからこそ、見ること、聞くことができた内容も多く、参加者は大変満足そうな表情でした。

30℃を超える暑さの中、関係者を含め約80人と多くの方に参加いだだきました。

参加者が実際に作業体験を行うなど、建設業と地域の関わりを知っていただく、また愛着をもって施設利用をしてもらう機会として良い見学会になったと思います。

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8月8日、「道の日」に合わせクリーンロード作戦を実施しました。

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帰省客にきれいな道路環境を提供するために、青年部会員23名と、今年は県南広域振興局土木部の職員1名が参加しました。

管内の国道・県道のチェーン脱着所など7カ所で、草刈りやゴミ拾い、看板の修理を行いました。

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3班に分かれて奥州市内を活動しましたが、種山だけどしゃ降りの雨でした(^_^;)
奥州市も広いですね!

②発表者によるプレゼン

8月20日(水)建設研修センターで優良県営建設工事の施工業者表彰を受賞した土木工事の担当技術者による発表会を開催しました。
発表会ではそれぞれの工事現場での施工上の体験やコスト縮減の具体的な事例、現場での工夫など完成に向けての苦労したこと等の説明がありました。
また、建設技術振興課小上建設業振興担当課長より発表案件に対する講評をしたほか建設業の最近の諸情勢として平成27・28年度県営建設工事競争入札参加資格審査基準の見直しや社会保険未加入対策について講演されました。
発表者に対しては楯の贈呈を行いました。

③小上課長講評兼講演 ④楯の贈呈

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