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- 2014年3月 一覧
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第11回)
2014年3月31日 17:54岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第11回は山田町の富山建設(有)代表取締役 富山由光さんです。富山建設(有)代表取締役(専務取締役:当時)富山由光さん(46歳:震災当時)
《職種》経営者
《啓開作業時の作業内容》指示役兼オペレーター
「一刻も早く、道路を開けて応援を呼ぶルートを確保することだけに頭が働いていました」―震災発生直後の対応は
当日午後4時半ごろから国道45号線の通行止めに向かいました。夜11時頃からは山田町役場職員と業者が豊間根公民館に集まり、動ける重機の確保や被害状況などについて情報交換を行いました。町内や横断道路の状況を総合的に判断して、国道45号線を山田病院側と大沢側から啓開することを提案しました。町の中心部に応援が入れるようになると判断したからです。
―啓開作業の状況は
山田病院付近への進入路を確保するため、12日午前0時過ぎから午前3時頃まで林道を除雪しました。午前5時過ぎ、山田病院側と大沢側から国道45号線の啓開作業を始めました。バックホウとホイルローダーで道路上のガレキや土砂を道路両脇に寄せる作業です。
建物上部や高台に避難していた人がいたので、避難用に付けていた車両で緊急搬送しました。ご遺体を発見した際には警察に伝えながらの作業でした。夕方までには作業区間を2車線(一部1.5車線)で確保することが出来ました。
13日からは国道45号線の陸中山田駅から宝来橋の区間を自社3チームで入り、その後、町道の啓開を行いました。―連絡方法は
3チームで中心部に入った際には徒歩で私1人が連絡役として動きました。伝わらずに何かがあったら困る現場なので、ずれがあればその場で修正しました。状況を分かっている人間が1人で直接伝達すれば、情報にずれがないと思います。ルート選定と避難路を考え、作業員には絶対に怪我をさせないよう気を使いました。
―判断が早いと思いますが
日頃の工事を通じて、地元の地理を知っていることは大きいと思います。また、いつか災害は起きるものと日頃から想定したり、他地域で起きた災害について対応を考えたりしていました。
―当初はどの様な気持ちで作業をしていましたか
2ヵ月で会社はつぶれると思っていました。2ヵ月だけは給料を払って、オペレーターと機械で頑張ろうという覚悟でした。
―教訓はありますか
意味のある防災協定を行政と結ぶ必要があると感じました。ソフト的な面は行政が強いですが、ハード的な作業には建設業者が必要です。民間業者が柔軟に対応出来る体制が必要だと思います。
他県から役場に来ていた応援職員には、何かの際には応援に行くと伝えました。人命を考えれば、とにかくスピードです。施工能力があり、現場を歩けて、ルート選定ができるのは地元建設業者であり、そのサポート体制を築いておいて欲しいと伝えました。―振り返ってみて、今の思いは
12日の朝、山田病院の近くまで行きましたが病院には声を掛けませんでした。一刻も早く、道路を開けて応援を呼ぶルートを確保することだけに頭が働いていました。極限の中で非情になれたから、1日で道路を通すことが出来たと言えるかもしれません。いまだに、なぜ病院の人に声を掛けなかったのだろうと思います。どっちが正しかったのか、答えが出ていません。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん復興支援道路「国道343号大原バイパス開通式」が開催されました
2014年3月28日 19:07千厩支部
3月28日、復興支援道路と位置付けられている「国道343号大原バイパス開通式」が開催されました。
東日本大震災発生時、同路線は内陸から沿岸部に向けた支援車両の通行路として重要な役割を果たしました。また、産業振興や救急医療を支える重要路線となっております。
大原地区は商店街を通り、狭あいでクランクなどがあるうえ、歩道が未設置のために交通安全上の問題を抱えていました。
バイパスの総延長は2,260メートルで、幅員が6.5メートル、片側歩道で一部区間には両側歩道が設置されました。
現在、沿岸部に行き来する工事車両が多く通行しており、円滑な通行が確保されることになります。利便性向上により、地域経済の活性化にも大きく寄与する道路となります。
笹ノ田峠のトンネル化を求める声も聞かれ、国際リニアコライダー(ILC)が実現した際の幹線道路としても期待されています。『私たち、僕たち、頑張っています!』(第6回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年3月28日 18:20岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第6回は、松田重機工業株式会社(遠野市)の八木 義行さんです。
所属会社:松田重機工業株式会社(遠野市)
氏 名:八木 義行さん
職 種:技術者(現場代理人)
経験年数:10年
仕事内容:現場管理全般
<入職した動機、きっかけは?>
幼い頃からバックホウ(ショベルカー)などの建設機械を見るのが好きで、建設業に興味があり、自分が好きな仕事をしたいと思ったからです。
<仕事のやりがいは?>
苦労して完成した現場ほど、達成感と無事に完了する事ができた「ホッとする気持ち」があり、とてもやりがいを感じます。
<苦労していることは?>
いかに現場を安全に、かつ早期に完成する為には、現場の段取り、手順、工法等を日々勉強しながら行っています。特に現場の段取りに苦労しています。
<将来の目標は?>
今年、1級土木の資格を取得しましたので、今後は1級舗装の資格取得を目指しながら、沿岸の復興に少しでも貢献できるよう頑張っていきたいと思っています。
<上司から一言>
何事にもコツコツと努力して毎年一歩ずつ、技術者として、現場代理人として成長しています。今年は1級土木施工管理技術者資格を取得し、更なる資格取得の挑戦をするということで本当に楽しみにしています。今後更に自分を磨いて会社のリーダーを目指して頑張ってください。
八木さん、ありがとうございました。子供のころから好きだった建設業で、やりがいを持って励んでいる姿がとても印象的です。更なる目標達成のために頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん一般国道106号線道路補修作業
2014年3月28日 14:15宮古支部
第3回 二十歳の君へプロジェクト
2014年3月26日 19:13大船渡支部
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第10回)
2014年3月21日 11:58岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第10回は三好建設(株)土木部次長の小川司さんです。三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん(46歳:震災当時)
《職種》現場技術者、現場代理人
《啓開作業時の作業内容》指示役
「地域とのコミュニケ―ションが大事だと感じました」
―震災発生直後の対応は
国交省との災害協定にもとづき、国道45号線金浜地区の閉鎖作業に向かいました。車が混んでいるなどしたため、なかなか現地に辿り着けませんでした。やっと到着した時には既に金浜地区が津波に飲み込まれ、近くの人たちが宮古道路に避難していました。倒壊した家から救助される人の姿を目の当たりにしました。
その状況を見たときは、正直、宮古・三陸は終わったなと思いました。―その後の対応は
震災2日後、県道重茂半島線里地区で、橋梁が流された現場の仮復旧に向かいました。橋の代わりに仮設盛土で道路を通す作業です。山田町側の浜川目も被災していたため、沿線の千鶏、石浜地区が完全に孤立していました。
小さい川でしたが、川に渡した丸太をつたって救援物資を運んでいる状態でした。自衛隊が大勢入っていて、横並びになって物資を手渡しで運んだことがありました。
「病院に早く行きたい」という高齢者の方もいて、一刻も早く通してあげたい気持ちでした。1週間で開通に至り、その後は重茂の里地区でガレキ撤去作業に入りました。―つらかったことはありますか
倒壊した家であっても生活感が残っていて、気を使いながら作業を進めました。「その下に大事なものがあるので見たい」など、家主の方から声を掛けられるので、出来る限り要望に応えました。
被災した同僚は家族を親せきに預け、取引先のリース会社の敷地に3坪ハウスを借りて現場に通っていました。その姿を見て、自分も頑張ろうという強い気持ちが生まれました。―厳しい状況の中でも作業が進められた要因は
地元の方に助けられました。余震が頻繁に来ていた時には避難する場所を教えてもらったり、逃げろと声を掛けられたりしました。漁協のスタンドから優先して燃料の供給を受け、食料が不足している時には炊き出しを譲って頂いたこともありました。まだまだ使えそうな漁具が散乱していましたが、作業優先で撤去するよう指示を頂きました。経路の段取りや地主さんへの声掛けもして頂きました。
「作業をしなければ次に進めないから」と前向きな言葉をいただきました。地元の協力があったからこそ、現場の裁量で作業を進めることが出来たと思っています。
今も重茂で災害復旧工事を行っていますが、顔を知っているので工事を進めやすいです。地域とのコミュニケ―ションが大事だと改めて感じました。―振り返ってみて、どの様な思いがありますか
孤立した地区に通じる仮設道路が開通する日、地域の人たちが待ち構えていました。車が絶え間なく通って、車の中のほっとした表情を見たとき、喜びが込み上げて来ました。自分達の仕事に誇りが持てました。
我々建設業は復興に向けてなくてはならない職業ですが、高齢化が進んでいます。若い人たちが誇りを持って頑張れるような職場にしたいです。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん春を見つけました。
2014年3月19日 18:02岩泉支部
支部事務所裏の土手に福寿草が咲きました。
左:昨日(3月18日)
右:今日(3月19日)
昨日と今日の暖かさで、だいぶ雪も解けました。
3月11日「防災の日」における伝達訓練
2014年3月19日 09:08岩手県建設業協会
「情報化施工」に関する研修会を開催
2014年3月18日 18:10岩手県建設業協会
3月17日、広報委員会IT部会による「情報化施工」に関する研修会を開催しました。北海道で2009年から情報化施工の実績がある(株)砂子組より講師をお招きしました。
向井田副会長、東日本建設業保証(株) 高橋支店長の挨拶のあと、(株)砂子組 代表取締役 砂子邦弘様より挨拶を頂きました。
取締役土木部長 近藤里史様よる 「担い手育成のICT」と題した講演です。
魅力ある業態への変化や若手社員育成による経営改善など、担い手育成に向けた取組みの手段の1つとして情報化施工があるという趣旨のお話がありました。工事長 山本健一様による過去の現場での実践事例や検証結果についての講演です。
活用事例、測量機器の検証、費用対効果、工期短縮効果、3D-CADなどについて実践事例を用いて具体的にお話を頂きました。研修の後、ITコンサルタント 桃知利男様からは「とりあえずはこの巨大な動きの中で流れて、それ以上のスピードで流れていくことで独自性を保っていくことが一つの方法になるかもしれない(その2)。」と題して講演頂きました。
広報委員会IT部会では今回の研修会をきっかけとして、「情報化施工」に関する調査研究を進めて行くことにしております。かっぱ工事隊冬眠から目覚めた
2014年3月18日 15:46遠野支部
25年度 年度末労働災害防止指導会
2014年3月18日 14:10遠野支部
ふるさとの記憶~いわて 失われた街 模型復元プロジェクト展~特別展
2014年3月12日 19:23岩手県建設業協会
「"ふるさとの記憶"~いわて 失われた街 模型復元プロジェクト展~特別展」がいわて県民情報交流センター アイーナで開催されています。3月16日(日)まで。
NHK盛岡放送局、「失われた街」模型復元プロジェクト実行委員会の主催です。
「失われた街」模型復元プロジェクトの活動は、「シリーズいわて"ふるさとの記憶"」としてNHKで10回シリーズで放送されました。
2011年、神戸大学の槻橋修研究室が全国の建築科学生に呼びかけたのがプロジェクトの始まりです。
建築を学ぶ大学生が震災前の航空写真を元に発泡スチロール製の模型を製作、地元の人たちが色を塗ったり、思い出を書き込んだパネルを立てたりして完成させた街の復元模型の展示です。
岩手県の陸前高田市、大船渡市、釜石市、大槌町、山田町、宮古市田老、岩泉町小本、田野畑村島越、田野畑村羅賀、野田村を復元した模型が並んでいました。宮城県気仙沼市、福島県浪江町の模型も展示されています。
模型の周りでは昔の記憶や思い出話を語る人たちが多くいらっしゃいました。被災前の暮らしや賑わいを感じることが出来る模型です。
以下、岩手県10地域の展示模型を写真で紹介します。
陸前高田市
高田高校
高田松原と市民球場
大船渡市
釜石市
会場で色を塗る方もいらっしゃいました。今現在も記憶の復元が続いています。
大槌町
4F展示会場
メッセージボード
5F展示会場
山田町
宮古市田老
岩泉町小本
田野畑村島越
田野畑村羅賀
野田村
桜の花や祭りの山車、色鮮やかな田畑などの風景が見事によみがえり、そこに暮らした方々の息遣いを感じるような温かみのある模型でした。3.11 野田村
2014年3月12日 16:46久慈支部
第2回宮古土木センター工事安全パトロール
2014年3月12日 15:54宮古支部
発電機の作動訓練
2014年3月12日 15:17花巻支部
災害情報訓練の実施
2014年3月11日 17:13一関支部
防災の日にあたり(一般社団法人岩手県建設業協会 会長 宇部貞宏)
2014年3月11日 09:00岩手県建設業協会
東日本大震災は、本日3月11日をもって3年が経過いたしました。
この震災では会員企業の経営者や社員、家族など多くの人が犠牲になっておりますことから、協会といたしましては、震災の記憶を風化させないためにも、昨年2月26日の理事会において、3月11日を「岩手県建設業協会防災の日」と定めました。
震災の記憶を伝え、防災意識の高揚を図るとともに、県民の安全と安心を守る業界としての社会的責任を果たしていくためには、特に災害時における初期の対応を確実にする訓練が必要であります。
言うまでもなく、災害対応につきましては、災害の種類と規模、発生場所などに応じ、行政機関が立ち上げる災害対策本部との連携を図りながら活動することが求められるところであります。
個々の訓練については、協会単独の防災訓練、行政機関との合同防災訓練、建設企業が迅速な対応を図るための実践的な情報伝達訓練など多種多様でありますが、本年度も、情報伝達機器を使用した訓練を実施いたします。
本日の訓練は2日間に亘って行うこととし、数日間の段階的な対応を想定しておりますので、各支部の役員の皆様などの参加についてよろしくお願いいたします。
また、このたびステッカー「オール岩手で復興」を作成いたしましたので、会員の皆様には、建設事務所、建設機械、車両及びヘルメットに付けていただき、一致結束して1日も早い復興に向けて頑張って参りたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
平成26年3月11日 /
一般社団法人岩手県建設業協会会長
宇部 貞宏 /「オール岩手」で復興へ ~工事現場での広報・啓蒙活動に係るステッカー等を配布~
2014年3月11日 08:53岩手県建設業協会
当協会は、東日本大震災から3年が経過することを契機として、「オール岩手で復興」ステッカー及びマグネットを全会員(549社)に配布しました。
配布するステッカー等は会員企業の工事現場などに貼付するものです。地元建設業者が「オール岩手」で復興に向かう意志を県民や行政に広くお伝えするとともに、建設業界自らが地元業者として「地域と共に歩む建設業」という意識の向上を図ることを目的としております。
建設業界は、県民の安全・安心のため、一日も早い復興に向けて業界を挙げて精励して参りました。復興事業推進にあたっては資材・労働力の不足やコスト高騰など、多くの課題に直面しております。
今年は県の復興計画における「本格復興期間」の初年度となることから、課題克服に向けて行政や関係機関等と建設業界が沿岸・内陸地域や業種の別なく「オール岩手」で連携強化を図る必要がございます。
今回のステッカー等配布は「オール岩手」で復興に歩む姿勢を改めて表明するものです。(ヘルメット用ステッカー、約12000枚配布)
(車両用マグネット、約3000枚配布)
(現場・会社掲示板用ステッカー、約3000枚配布)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第9回)
2014年3月10日 18:08岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
"『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~"では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第9回は大崎建設(株)の橘 良友さんです。
大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん(57歳:震災当時)
《職種》測量、現場管理
《啓開作業時の作業内容》指示役
「いまも残る、もやもやとした思い」―震災当日はどこで仕事をしていましたか。
その時間は宮古市磯鶏の現場にいました。地震の後の引き波で水位が50cmぐらいまで下がり、あとはあっという間。警備員さんたちと現場付近の法面に逃げて、最終的には海からの高さ20mぐらいまで避難したと思います。
組立歩道の下請け現場でしたが、あと三日で完成するはずの現場が津波で全部さらわれてしまいました。周りがすべて海になって、ガスと油と泥が混ざった臭いと、倒れた電信柱に引っ張られて電線が震える音がすごかったです。とにかく見ているだけで精一杯でした。―その日のうちに、田野畑まで戻れたのですか。
山側の道路を使って戻りましたが、途中、田老の市街地で火災が発生している様子が見えました。田野畑に着いたのは深夜の2時頃。会社に連絡してから仮眠を取って、はぐれた人を探すために翌朝4時には宮古に向かいました。
磯鶏のまち中では大きな船や家が道路の真ん中をふさぎ、沖の方には無人の船が漂っていました。改めて津波の恐ろしさを実感しました。田老の知人の様子も確認に行ったのですが、田老駅から先は道路がふさがっていて進むことができませんでした。―田野畑の啓開作業に入ったのはいつからですか。
確か3日目ぐらいだったと思います。私が入った現場は島の越、松前沢、島の沢などで、5社が共同で作業を進めました。
全体の指示役は佐藤建設常務の片座康行さんが務め、私は現地で作業をする人への指示や安全管理などを担当しました。役場の中だけで決定できないこともあるので、現地で確認した上で片座さんが役所と協議して現場に伝える形を取りました。―作業を進める上では、被災者への配慮も多かったのでは。
現金や貴重品は役所や警察に、また思い出の写真や記念の品などの大切なものは役場の窓口に届けました。ほかにも箱に入れて道ばたに置くなどして、心当たりがある人が持ち帰れるようにしましたが、いま思えばもっと残せる物があったかもしれません。
知人も多く被災しました。片付け難いという気持ちはありませんでしたが、位牌を探すときには一緒に手伝いました。これは重機というわけにはいきませんから、すべて手作業です。―つらかったことも多かったと思います。
知り合いではないのですが、若い夫婦が建てたばかりの家を解体するときは心が痛みました。被災された方と話すときには、傷付けることがないよう、明るくユーモアを持って話すように心掛けましたが、相手の心情を考えると難しいですよね。
―一連の作業が終わった時、どのような思いを持ちましたか。
私たちがしたことはがれきの片付けであり、ものづくりとは違います。確かに震災直後と比べればきれいになりましたが、心の中には空しさというか、もやもやとした思いが残っています。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん公共工事動向2月を更新しました
2014年3月 3日 18:32岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内2月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)2月版→ こちら(PDF)
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