いわけんブログ
建退共岩手県支部 ☆建設業界のおトクな退職金の話☆
2013年12月17日 08:49建退共岩手県支部
第40回 ☆ 手続きあれこれ-その4 ☆
建退共岩手県支部の窓口で…〈退職所得申告書はウエブサイトから)
建次:今夜は雪ですかね…
退子:冷えますねぇ。
年越しも控えていますから、何かと
お忙しいでしょう。
建次:そうですね。
この12月末で退職する作業員もおります
のでいろいろと…
あぁ、その中の一人から退職金請求書の
職所得申告書欄の意味がよくわからな
いという質問がありました。
退子:そうですか。
他に受給していますという申告ではなく、
何も受給していないという申告ですから、
戸惑われるかもしれませんね。
本年中または前年以前4年以内に、他の退職金の支払いを
受けていないという方は、そこに記入、押印するだけで申告
したことになります。
建次:はい。ところが彼の場合、うちで雇用する数ヶ月前まで関東
地方の建設会社で働いていて、そこでいったん退職金を受け
取ったそうです。
まあそのときは、また建設業で働くことになるとは思っていな
かったようなんですが。退子:あら、そうですか。
いつお受け取りでしたか?
建次:3年前の12月と言っていました。
退子:なるほど。
では、税務署所定の「退職所得の受給に
関する申告書」(退職所得申告書)を提出
していただくことが必要ですね。
建次:その用紙はどこで手に入りますか?退子:今ここで、お渡しできますよ。
実は平成25年の11月末から、建設業
退職金共済事業本部ホームページの、
ダウンロード画面に掲載されています。
建次:そうですか!
それは便利ですね。
退子:はい。
この申告書用紙の該当するところに記入、押印して、退職金
請求書に添えてを提出していただくようお願いします。退職金請求書の記入例は こちら
退職所得申告書用紙は こちら
※退職年と同じ年に、他の退職金の支払いを受けている場合は、
源泉徴収票またはその写しを添付してください。お問い合わせは↓
建退共岩手県支部:電話019-622-4536
25年度献血協力活動
2013年12月12日 16:43宮古支部
花巻市産業博覧会にて
2013年12月12日 15:09花巻支部
11月30日(土)の一日限定ではありましたが、高圧ガス保安協会花巻支部青年部さんと、岩手県建設業協会花巻支部青年部会との協同活動として、産業博覧会にブースを出店させて頂きました。
お互いに協力しながら様々なものを出展したり、体験型で提供させて頂き、主催者さんが用意してくれた看板名では「協同イベント広場」になっていました。
展示内容はこんな感じで、高圧ガス保安協会さんでも、火おこし体験や豚汁の無料提供など様々な活動をされていました。
ここからは、私達建設業青年部の出展内容をご紹介させて頂きます。
災害復旧でも活躍をした、ハサミ付きのバックホウの体験をしてもらいました。小さいお子さんにも体験してもらえるように、私達青年部がサポートしながらの体験です。
このように、古タイヤをハサミでつかんで持ち上げたり、回転させたりと、楽しく体験をしてもらいました。
次に、普段では乗ることがなかなか出来ない、高所作業車の体験もしてもらいました。
最初はなかなか怖がって乗ろうとしなかった子供も、勇気を出して乗って、その後に降りてきたときに、とても楽しかったと笑顔で答えてくれました。
こうした経験でも、少しだけ成長するのかもしれませんね。
綿あめの無料プレゼントも大好評でした。
今回が初めての担当だった青年部の仲間も、どんどん作り方にも慣れてきて、職人さんのように頑張ってくれていました。お昼前からは列が途切れることがありませんでした。
ハウスの中では、建設業の活動を紹介させて頂きました。
各地域の復興の状況が時系列に分かるように、パネル展示もさせてもらいました。
他にも、花巻建設業青年部の活動写真を壁にはったり、プロジェクターで常にスライド形式で映写することで、訪れた頂いた皆さんに建設業の活動を知って頂く機会を提供することが出来ました。
自分達以外の青年部の皆さんと、協力して何か事業をしよう! という気持ちから始まって、こうして協同での産業博出展と、とても良い形の事業として完遂をすることができました。
高圧ガス保安協会花巻支部青年部を始めとする多くの皆さんのご協力を得て、更には青年部の皆さんにも一日頑張って頂き、無事に事業をやり遂げ、多くの皆さんから沢山の感謝の言葉を頂くことが出来ました。
予想以上の大盛況で正直大変さもありましたが、それだけ充実した活動をすることができました。
お世話になった皆様、そしてイベントに来て頂いた皆様に、心より感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
除雪安全祈願祭・除雪功労者表彰
2013年12月11日 11:24北上支部
北上市技能功労表彰
2013年12月11日 11:02北上支部
宮古土木センター管内工事現場安全パトロール
2013年12月10日 17:08宮古支部
冬期安全パトロール開催
2013年12月10日 14:58遠野支部
12月4日、遠野管内の建設現場をパトロールした。
このパトロールの参加構成は次のとおりである。
釜石労働基準監督署 藤元第二課長
岩手県遠野土木センター 大久保所長ほか6名の参加
遠野農林センター2名の参加
遠野市建設課・水道事務所2名の参加
会員企業全社の参加により総勢48名、2班体制で行われた。
パトロールは1班2班に分かれ管内8か所の現場をパトロールした。
現場では、工事概要の説明を求め、本日の安全管理事項の説明を求めた。
参加者はチエックシートにより現場の掲示物、KY活動、下請け等の安全管理などについて点検、冬期特有の転倒などによる労働災害の防止を呼びかけた。現場内の元請けから下請けまで全社の安全決意宣言が目立ちました。目を
現場にて本日の作業内容などの説明を受けました。
奥州支部~工事安全パトロール~
2013年12月10日 12:18奥州支部
12月6日、工事安全パトロールを実施しました。
冬期間は、厳しい作業環境から、労働災害が発生しやすい条件が重なります。
今回のパトロールは、工事現場において予想される様々な災害を未然に防止し、工事を円滑に進めていくために実施されました。
*パトロール要員
・労働基準監督署(花巻、一関)
・県南広域振興局(土木部、林務部、農村整備室)
・岩手県建設業協会奥州支部(役員、安全指導員、協会選任経験者)
2班に分かれ、花巻労働基準監督署管内(水沢・江刺・金ケ崎方面)の工事現場3箇所と、一関労働基準監督署管内(前沢・衣川方面)の工事現場3箇所を点検しました。
パトロール終了後は点検結果について話し合いました。
今回パトロールした現場だけではなく、全ての現場で改めて気を引き締め、"労災ゼロ"で冬期間の作業を進めましょう!!奥州支部~青年部会意見交換会~
2013年12月 5日 20:01奥州支部
公共工事動向11月を更新しました
2013年12月 5日 17:03岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内11月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)11月版→ こちら(PDF)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第2回)
2013年12月 4日 18:07岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
"『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~"では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第2回は(株)中澤組の霜山隆さんです。
(株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん(56歳:震災当時)
≪職種≫重機オペレーター、大型運転手
≪啓開等作業時の作業内容≫重機オペレーター
「こういう時こそ、土木業者の力を発揮して頑張らなければと思いました」
―震災発生直後にどのような業務に当たりましたか
会社が被災し、重機や車両も流されました。震災翌日から啓開作業に出ていた熊谷技工さんから「オペレーターが足りない」という話があり、13日から応援に入りました。国道45号線、県道大船渡綾里三陸線、その後には枝道に入りました。とにかく車を通すことを最優先にしました。
―作業に行く時の思いを教えてください
震災前は衰退の一途でしたが、こういう時こそ、土木業者の力を発揮して頑張らなければと思いました。幸いなことに家が流されなかった私が、最初に行きました。家族からは「頑張って下さい」と励まされました。「今までお世話になった分、みんなに返しなさい」と親には言われました。家族のため、山水を汲んで食料を準備してから現場に出ました。息子たちも歩いて買い出しに行ってくれました。家族の支えが大きかったです。
―作業時に気を付けたことはありますか
ガレキの下に知り合いがいたらと思うと、重機で上を歩くことはできなかったです。最初は生存者の捜索が行われていましたので、かなり慎重に作業を進めました。
一軒の家から3人のご遺体が出てきたことがありました。普段から知っている人たちでした。収容時の様子を聞かせて欲しいとご家族から頼まれ、感謝の言葉を頂きました。
―つらかったことはありますか
「婆ちゃんがコタツで死んでいるから出してくれ」と言われましたが、道路が優先だったので出来る範囲でしか手伝えずに辛かったです。他にも家族を探す人から、多くの声を掛けられました。
また、人間の良い面を沢山見ましたが、人間の嫌な面も随分見ました。自分の家ではないところをウロウロしている人や重機で家をよけたときに寄って来る人たちもいました。
―困ったことはありましたか
余震で津波警報が出る時が頻繁にあり、サイレンが聞こえるように常に窓を開けていました。連絡方法がなかったので、日頃から無線機を持っていた方が良いと思いました。
食料がなく、一口程のおにぎりが配られました。人数分が足りない時、市役所の若い職員が「私たちは見ているだけですから、重機の方が食べてください」と言われました。作業についても一生懸命勉強していました。市役所の若い人の態度を見て、これから先、希望が持てると思いました。
―これまでを振り返っての教訓や思いはありますか
仕事で行った山古志での経験が生かされました。会社の専務がガレキの処理方法について提案しました。岸壁を仮置き場にしたことでガレキ処理が比較的スムーズに進みました。
建設関係の人たちはガレキ処理から休みなく一生懸命働いてきました。みんな疲労がたまっていても復興のために頑張っています。若い人が足りないので、魅力ある職業になるよう皆さんから応援して欲しいです。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん奥州支部~H25年度除雪業務安全祈願祭・出動式~
2013年12月 4日 15:50奥州支部
11月25日、奥州市水沢区の聖天車庫にて、除雪業務安全祈願祭・出動式が行われました。
~安全祈願祭~
玉串奉奠の儀
除雪業務安全協議会
佐々木利幸会長県南広域振興局
川村俊通土木部長除雪担当者代表(工藤建設㈱)
工藤一博代表取締役
~出動式~
↑ 県南広域振興局土木部長より挨拶
「県民の期待に応えられるよう、安全を第一に除雪作業を行ってください。」↑ 土木部長から安全協議会長へ、機械鍵貸与 ↑ 安全協議会長より誓いの言葉
「市民の通勤や通学のため、昼夜問わず安全に無事故で除雪の任務に当たります。」↑ 除雪担当業者代表より安全宣言
(及常建設㈱ 及川浩行常務取締役)
安全作業の秘訣10カ条を読み上げました。
安全第一で、今年度も出発!!記録誌『ふるさと岩手「被災地のいま」―地方建設業的視点から復興を考える』を掲載
2013年12月 3日 09:44岩手県建設業協会
建設業協会が先ごろ発行した記録誌『ふるさと岩手「被災地のいま」―地方建設業的視点から復興を考える』をホームページに掲載しました。
震災から2年余りが経過した被災地の現状を伝える内容になっております。被災地の現在の写真や建設業界関係者の証言、有識者のインタビューなどが綴られています。
記録誌は、こちら (または画像)をクリックしてご覧下さい。建退共岩手県支部 ☆建設業界のおトクな退職金の話☆
2013年11月28日 13:55建退共岩手県支部
第39回 ☆ 手続きあれこれ-その3 ☆
建退共岩手県支部の窓口で…〈津波で流された共済手帳)
建次:外は冷たい雨になりましたよ…
ここに入ると暖かくてほっとします。
退子:お寒いなかお疲れ様ですね。
今日はいかがなさいました?
建次:はい、このあいだ雇い入れた作業員
から、共済手帳を無くしたという相談
がありましてね。
津波で車を流されたようなんですが、
たまたまその車のグローブボックスに
共済手帳を入れていたそうです。退子:あぁ、どうにもできない状況でしたねぇ。
ただ、共済手帳については、番号などお調べして再発行
いたしますから、ご心配はいりません。
3.11の被災については、特例措置による再交付を受付けています。
建次:この場合、本人に申請してもらうことになりますか?退子:そうですね。ご本人様が申請される場合は、この2つの書類と
「罹災証明書」も必要です。
建次:わかりました。
「被共済者に対する特例措置申出書」と
「被共済者に対する特例措置による再交付共済手帳受領書」
それに 「罹災証明書」でしたね。
どちらに提出すればよろしいですか?退子:岩手県支部に郵送してくだされば、
すぐに再発行してお送りしますよ。
「被共済者に対する特例措置申出書」と
「被共済者に対する特例措置による再交付共済手帳受領書」
の様式は建退共本部のホームページから
ダウンロードできます。↓
http://www.kentaikyo.taisyokukin.go.jp/
お問い合わせは↓
建退共岩手県支部:電話019-622-4536
奥州支部~鳥インフルエンザ等防疫対応~
2013年11月28日 13:00奥州支部
冬場に備えて「安全パトロール」を実施
2013年11月27日 16:37千厩支部
千厩支部では11月26日に現場安全パトロールを実施しました。今回は一関市室根地区の土木工事現場2カ所です。一関労働基準監督署、千厩土木センター、一関農村整備センターの方にご同行いただきました。
本格的な冬に備えた安全対策の再確認をうながしました。
反省会では好事例として以下の点などがあげれらました。
・AEDが常備してあった。
・誘導員は笛を使って一般車両の通過を合図していた。
・リスクアセスメントは危険を軽く見積もることが多いが、適正に見積がなされていた。
改善事項として、道路上のセーフティーコーンの設置方法などについて意見が出されました。
最後に「舗装版壊し及び積込み」、「切り土、盛土、締固め」についてリスクアセスメントを行いました。『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第1回)
2013年11月25日 18:46岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
"『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~"では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第1回は大船渡支部の(有)熊谷技工 専務取締役 熊谷芳男さんです。
(有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん(47歳:震災当時)
≪職種≫現場管理、重機オペレーター、現場作業
≪啓開等作業時の作業内容≫指示役、重機オペレーター
「地元の人間が働いている市役所と、日頃からのコミュニケーションが大切だと思います」
―震災発生直後にどのような業務に当たりましたか
従業員の安否は当日午後10時頃までに確認しました。その後、午前0時頃に市役所の方が私の自宅にきて、「朝6時から道路のガレキ撤去に出てほしい」と言われました。午前2時頃から、被災していない従業員の家に直接行って、朝から作業に出て欲しいと伝えました。午前3時頃からは山の方に置いていたバックホウの移動を始めました。
会社は被災しましたが、残っていた重機と、被災を免れた従業員と私の7人体制で朝から啓開作業を始めました。他社を含め12、3人で国道45号線の茶屋前から野野田付近までの作業に当たりました。その後、県道などに移動して1カ月くらいは連日作業を行いました。
―どの様なことに注意して作業を行いましたか
余震がありましたので、常に逃げる方向を確認しながら慎重に作業を行いました。1日目、2日目は余震のたびに重機を退避させました。市役所職員の退避命令に従いましたので、動きやすかったと思います。
津波の波打ち際付近には、ガレキの下に数人のご遺体がありました。特に家や車両を撤去する際には十分注意をして慎重に作業を行いました。ご遺体を見つけた際には、作業を止めて警察が確認します。作業には時間を要しましたが、2日間で1車線だけでも車両が通れるようにしました。
―どの様な思いで作業を行いましたか
必死でした。とにかくガレキをよけて車両を通すことだけを考えていました。「子供がいるので高田方面に行きたい」、「末崎方面に物資を運びたい」という声を聞きましたので、一刻も早く通してあげたかったです。
―困ったこと、辛かったことはありますか
当初、従業員の朝食や昼食のことは全く頭にありませんでした。金野支部長にお願いして、炊き出しからおにぎりを持ってきてもらいました。
我々は現場に出ているので、炊き出しや支援物資の受け取りに行けませんでした。家に残した女性と子供だけでは、貰いに行くことは困難でした。従業員には大変な迷惑を掛けました。お昼に配ったおにぎりを家族のために持ち帰る従業員もいました。
被災した会社には、1、2週間は行けずに気になっていました。女性事務員がガレキの中を会社まで歩いて行き、書類等を持ってきた際には大変感動しました。
家を流された従業員や親せきの手伝いに行けなかったことも辛い経験でした。
―作業を振り返って教訓として伝えたいことはありますか
日頃から、維持工事などで市役所とコミュニケーションが取れていました。その人のためなら動けるというお互いの信頼関係がありました。人と人とのつながり、地元の人間が働いている市役所と日頃からのコミュニケーションが大切だと思います。
道路が2日目で開通した時、住民の表情が変わっていました。道路の大切さを感じ、本当に人の役に立ったということを実感しました。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん盛岡広域振興局長、盛岡市長に要望
2013年11月25日 14:56盛岡支部
盛岡支部の今年度の県及び管内市町村に対する「建設業振興対策に関する要望」が11月21日(木)県と盛岡市を皮切りに支部役員によってスタートしました。
盛岡広域振興局長に対して、公共事業予算確保と早期発注、適正な落札率の確保や入札制度の改善など7項目について要請しました。
盛岡広域振興局長は、盛岡支部に対し今年8月、9月の豪雨災害対応への感謝を述べるとともに、来年度は通常の工事費92億円に加えて30億円から50億円の災害復旧予算を執行することになるという見通しがあり、協力を求められました。
盛岡市長に対しては、公共事業予算確保と早期発注、通年施工の確保など7項目を要望しました。
盛岡市も災害復旧費など来年度は大幅に工事発注が増える見込みで、ゼロ債などを活用した早期発注による発注の平準化は、発注側も受注側にもメリットがあり、発注の平準化について検討していく必要があるとの見解が示されました。
合同パトロールを実施
2013年11月25日 13:57二戸支部
第27回建設業労働災害防止安全衛生宮古・下閉伊大会
2013年11月22日 16:58宮古支部
月別アーカイブ
- 2025年
- 2024年
- 2023年
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
- 2007年
- 2006年