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『私たち、僕たち、頑張っています!』(第19回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2015年4月28日 11:53岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第19回は、宮城建設株式会社(久慈市)の古川友子です。所属会社 : 宮城建設株式会社(久慈市)
氏 名 : 古川友子さん
職 種 : 建築技術者
経験年数 : 1年
仕事内容 : 工事写真の撮影、測量など
<入職した動機、きっかけは?>
建築の勉強をするために大学に通っていました。施工管理の仕事に就いた大学の先輩から、現場の楽しさなどを教えてもらって、現場で働きたいと思いました。
<仕事のやりがいは?>
工事の進み具合や完成に近づいている様子が目で見て分かるので、とても面白いです。
<苦労していることは?>
出身が内陸なので、久慈など、沿岸部の方言が分からず、職人さんに何度も聞き返してしまうことが多いです。
<将来の目標は?>
資格を着実に取得して、経験をたくさん積んで行きたいです。将来は自分の家を自分で設計して、自分で施工したいです。
<上司から一言>
これから覚えなければならない事がたくさんありますし、いろいろな障害にぶつかると思います。一つずつ解決し、経験を積んで行ってほしいです。いずれは一人で現場を納める技術者になってもらいたいです。
古川さん、ありがとうございました。目標に向かって、色々な経験を糧に頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第18回(15/03/31)熊谷建設株式会社(田野畑村)畠山史也さん
第17回(15/03/16)斎藤工業株式会社(宮古市)斎藤 洋平さん
第16回(15/01/28)株式会社及川工務店(釜石市)阿部一了さん
第15回(14/12/25)豊島建設株式会社(大船渡市)金野貴樹さん
第14回(14/12/15)株式会社テラ(遠野市)千葉秀吉さん
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん公共工事動向3月を更新しました
2015年4月 6日 17:53岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内3月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)3月版→ こちら(PDF)『私たち、僕たち、頑張っています!』(第18回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2015年3月31日 10:20岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第18回は、熊谷建設株式会社(田野畑村)の畠山史也さんです。所属会社 : 熊谷建設株式会社(田野畑村)
氏 名 : 畠山史也さん
職 種 : 土木技術者
経験年数 : 3年
仕事内容 : 現場施工管理・測量
<入職した動機、きっかけは?>
地元が好きなので、地元で仕事ができて活躍もできる仕事だと思ったからです。
<仕事のやりがいは?>
自分が担当した工事が無事完了して、地域の皆さんが完成した道路を走っている時です。
<苦労していることは?>
仕事の内容を全て理解していないため、作業員の皆さんにうまく指示できないことが苦労しています。
<将来の目標は?>
一人前になって会社に貢献したいです。
<上司から一言>
現在は、3年目ということで、だいぶ仕事にもなれ、自分で考えて行動できるようになっているようです。これからもっと経験を重ね、会社だけでなく地域のためにも活躍できる人になってもらいたいと思います。
根が真面目なので大丈夫でしょう。
畠山さん、ありがとうございました。地元の復興のため、会社、建設業の将来のために頑張って下さい。『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第17回(15/03/16)斎藤工業株式会社(宮古市)の斎藤 洋平さん
第16回(15/01/28)株式会社及川工務店(釜石市)の阿部一了さん
第15回(14/12/25)豊島建設株式会社(大船渡市)の金野貴樹さん
第14回(14/12/15)株式会社テラ(遠野市)千葉秀吉さん
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん『私たち、僕たち、頑張っています!』(第17回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2015年3月16日 10:45岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第17回は、斎藤工業株式会社(宮古市)の斎藤 洋平さんです。所属会社 : 斎藤工業株式会社(宮古市)
氏 名 : 斎藤 洋平さん
職 種 : 土木技術者
経験年数 : 2年3カ月
仕事内容 : 土木工事、現場代理人補佐
<入職した動機、きっかけは?>
東日本大震災が起きた時は茨城で仕事をしていました。常に地元の事は気にかけながら仕事をしていました。震災から1年半が過ぎたとき、やはり地元に戻り、復興に貢献することが自分の使命だと思いました。
<仕事のやりがいは?>
茨城にいた時は、建設・土木とは全く異なる仕事をしていました。全くの素人で、右も左も分からない状態です。仕事のやりがい、達成感は、もっと成長してから味わいたいと思います。
<苦労していることは?>
数々の資格や免許を取得しなければならないなど、やるべきことがたくさんあります。一つ一つ焦らず自分のものとして、スキルアップしていきたいと思います。
<将来の目標は?>
将来、自分も何かしらの役職に就く立場になりたいと思います。今は少しでも多くの現場に出て様々な人とふれあい、勉強させていただきたいです。時間はかかると思いますが、現場作業員の気持ちを理解し、モチベーションを維持継続させ、信頼される監督になりたいと思っています。
<上司から一言>
スタートは瓦礫処理に従事し、現在は復興工事に携っています。真剣に取り組んでいますが、全く経験がない建設業なので苦労はすると思います。焦らず確実に知識を吸収し、経験を積んでもらいたいと思います。これから若者の人材確保の為にも、又、その若年層の手本となれるよう、努力して成果を上げてもらいたいと思っています。
斎藤さん、ありがとうございました。地元の復興のため、会社、建設業の将来のために頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第16回(15/01/28)株式会社及川工務店(釜石市)の阿部一了さん
第15回(14/12/25)豊島建設株式会社(大船渡市)の金野貴樹さん
第14回(14/12/15)株式会社テラ(遠野市)千葉秀吉さん
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん3.11「防災の日」災害情報伝達訓練を実施
2015年3月12日 23:09岩手県建設業協会
「防災の日」情報伝達訓練にあたり(会長 宇部貞宏)
2015年3月11日 09:00岩手県建設業協会
東日本大震災から、本日で4年がたちました。
岩手県建設業協会といたしましては、震災の記憶を風化させることなく、災害への対応力を維持・向上していくために、毎年3月11日を「防災の日」と定め、訓練を実施しております。
県民の安全と安心を守る業界としての社会的責任を果たしていくためには、特にも災害時における初期の対応を確実なものにする必要があります。
当協会は先月、2月6日付けで岩手県から、災害対策基本法に基づく指定地方公共機関に指定されたところであります。
災害時においては、県などの行政機関が立ち上げる災害対策本部と、密接な連携を図りながら活動することが求められるものであります。
今回の訓練は、情報伝達訓練を中心に、数日間の段階的な対応を想定しておりますので、各支部の役職員におかれましては、よろしくご対応をお願いいたします。
本日の訓練が、実り多いものとなりますことを祈念申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。
平成27年3月11日 /
一般社団法人岩手県建設業協会 会長 宇部 貞宏 /
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第38回・最終回)
2015年3月 4日 17:55岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第38回(最終回)は(株)山千(大槌町) 山崎 真さんです。(株)山千 山崎 真さん(40 歳:震災当時)
《職種》代表取締役
《啓開作業時の作業内容》指示役・ダンプ運転手
「残った人たちが力を合わせて」―震災当日はどこにいらっしゃったのですか
弊社はブロック製造もしているので、当日はJIS関係の講習で仙台市にいました。信号は止まっていましたが、仙台市内の渋滞はさほどではなかったです。ラジオの情報は入ってくるのですが、肝心の大槌の状況が全く分からず、焦りだけが大きくなりました。
盛岡市経由で土坂峠を抜けて大槌に向かう途中、中学生ぐらいの男の子を金沢付近で拾ったんですね。その子が「町が壊滅状態だ」と言っていたのですが、その時は意味を理解でませんでした。会社に戻ると社員が避難してきており、やはり「町の中には入れない」と。町の中は真っ暗なのに火の海で、ガスボンベが破裂する音が聞こえていました。とにかく社員や家族が心配だったのですが、どうすることもできず心配しながら夜を明かしました。―翌日から何か会社として対応できたのですか
家族を探しながら町の状況がつかめてきたこと、社員が家族を連れて会社に避難していたことなど断片的には覚えていますが、実はこの前後の記憶が曖昧で・・・。うちの会社は被災区域の外だったので、会社の車で水を運んだり、発電機の修理をしたりとできる限りの手伝いはしていました。それが12日か13日頃だったと思います。
―現地の道路啓開に入ったのはいつからですか
確か14日か15日ぐらいだったと記憶しています。先行して動いている会社もあり、混沌としていたというイメージだけは残っているのですが。道路啓開の作業では、最初は重機も少なかったので重機の手元とダンプの運転に当たりました。本格的に重機が入ってからは免許を持っている社員がオペレーターとして現地に入り、私と残った社員で燃料の確保と供給を担当しました。
最初は被災した市街地のスタンドに協力してもらいましたが、タンクの半分は海水が混ざっており、使い物になりませんでした。ドラム缶に手動で移し、トラックで運搬して手動で重機に給油するのはやはり大変でしたね。―皆さん休みもなかなか取れなかったようですが
はじめの頃は会社に寝泊まりしていましたね。支援物資が届くまでは布団もなかったので、古い吸出し防止材にくるまって寒さをしのぐという感じでした。それでも社員が必死でがんばる姿に、私も励まされました。
社員も一人ひとりに家族があり、津波の被害も受けています。それでも被災現場で不満も言わずに働いてくれました。それは決して格好の良いものではないのでしょうが、一生懸命働く姿勢には本当に心を打たれました。―聞きづらいのですが、山崎さんはご家族が犠牲になられたと伺いました
母親と姪が亡くなっています。上手く言えないのですが、自宅が流された時には、何もかも無くなったと絶望的な気持ちになりました。だから本当に立派なことは何も言えないんですよ。それでも地元の建設業の一員として、これからも町の復興に関わっていきたい。一人の力は限られていますが、社員や生き残った家族と力を合わせ、町の復興に向けて歩みを進めていくしかないと思っています。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん公共工事動向2月を更新しました
2015年3月 4日 17:35岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内2月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)2月版→ こちら(PDF)建設業景況調査12月調査について
2015年3月 2日 17:59岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている建設業景況調査9月調査(平成26年度第3回、東日本大震災被災地版)を「各種情報」内の「東日本建設業保証(株)岩手支店提供資料」に掲載しました。
↓PDFファイル↓建設業景況調査(岩手県版)12月調査
調査結果(概要) → こちら(PDF)
データ表 → こちら(PDF)
建設業景況調査(東日本大震災被災地版)12月調査
調査結果(概要) → こちら(PDF)山鹿市管工事業協同組合視察及び南九州三県合同勉強会
2015年3月 2日 17:10岩手県建設業協会
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第37回)
2015年2月21日 17:42岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第37回は(株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さんです。
(株)藤原組 藤原 士さん(33歳:震災当時)
《職種》専務取締役
《啓開作業時の作業内容》指示役・オペレーター
「境遇の違いを自覚しながら」
―震災当日の様子は
当日は小鎚にある県の林道開設工事の現場にいました。学校にいる子供たちが心配で市街地に向かったのですが、すでに津波が来た後で、入ることができませんでした。
その晩は社員も下請の人たちも帰宅できなかったので、私の自宅で15人ほどが夜を明かしました。現場の立ち会いに来ていた県の職員も帰ることができず、私の家に泊まって もらいました。―翌日からすぐに応急対応に動かれたのですか
市街地の水は引いていたのですが、何から手を付ければよいのか、皆目見当が付かないという感じでした。社員も一旦は帰したのですが、自分たちに何ができるか、自宅が被災して いない社員と一緒に考え、私たちの独断で山側のルートを確保することにしました。
具体的には小鎚から栗林に抜けて笛吹峠に向かう五本松林道と、金沢方面に向かう平田沢林道の2路線を除雪しました。途中で崩落していた個所の修復も行い、道路が通れる ようになったのは14日頃だったと思います。―市街地の対応にはいつから入ったのですか
岩間建設工業社長の岩間公人さん(当時取締役)が会社に来て、町内の会社が動き出すということで、声をかけてくれました。松村建設さんや自衛隊が先行して動いており、私たち は倒壊した送電線の撤去や地盤沈下した道路のかさ上げ作業を行いました。
―燃料や食事の確保も大変だったと思います
燃料は町内のガソリンスタンドを見つけて、許可をいただいた上で海水が入っていないタンクから油を使わせてもらいました。ほかにも砕石場から都合を付けてもらったり、行政に 協力していただきながら、なんとか作業をストップせずに済みました。
食事は炊き出しのおにぎりを一つか二つでしたが、空腹感や疲労感はなかったですね。休み無しで1カ月半は働き通しだったと思います。初めて休みをもらったときには、倒 れ込んで寝てしまいました。―町全体が被災し、つらいことも多かったと思いますが
何がつらいと聞かれれば、すべてつらいことだけです。私は1カ月で5人のご遺体を見つけましたが、自分でも意外なほど動揺することはなく、むしろ「見つかってよかった」とい う気持ちが強かったです。ただしご遺体を前に家族の方が悲しんでいる姿を見るのはつらかったですね。
私は会社も自宅も家族も無事でしたから、被災された人たちの気持ちを理解しているつもりでも、本当の部分では分からないのだと思います。だからこそ境遇の違いを自覚し 、その上で作業に当たるよう心掛けていました。―震災を振り返っての教訓は
なんと言っても、物よりも命です。物は買い換えることができても命は取り返しが付きませんから、最後は体一つで逃げるしかないんです。そのためにも避難路と防災無線の整備は 欠かせないと思います。
―藤原さんは若いですから、大槌町の将来について考えることも多いのではないですか
町を出ていく人も多いですし、先々が見通せませんからね。みんな今を生きるのに精一杯で...。私たちも過去に経験したことがないような仕事に、試行錯誤の毎日です。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第36回)
2015年2月10日 18:28岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第36回は松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さんです。松村建設(株)松村康文さん(47歳:震災当時)
《職種》土木部長
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「1人でも2人でも見つけてあげたい」―震災の日のことを聞かせてください
地震は会社にいる時でした。吉里吉里にある自宅に一度戻り、船を見るために海に向かいました。波が渦を巻いていて、「津波が来るぞ」と直感しました。浪板にある親せきのところに寄り、戻ってみると自宅を含め、町全体が波に飲みこまれている状態でした。
次の日、生存者がいるかもしれないと思い、町の中を歩いて回りました。その後、地域の消防団から頼まれ、遺体安置所に犠牲者を運ぶ手伝いを2日ほどやっていました。―大槌は火災の被害もありましたね
吉里吉里は火災がなかったのですが、大槌方面に炎の明りが見え、プロパンが爆発するパンパンという音が聞こえたのを覚えています。あのような惨状の中、社長も会社の再生を熟慮したと思います。社長の態度を見て、「やるんだな、始めるんだな」というものを感じました。
―ガレキ撤去の作業に入ったのは
1週間目くらいに町内の会社で連合を組織しました。最初は6社で10数人だったと思います。当社を拠点にして動くようになり、徐々に役場や自衛隊との連携も図っていきました。
町長をはじめ、多くの役場の職員が亡くなりました。役場が機能するまでに時間がかかりましたから、自衛隊にかなり助けられたと思います。―何もない状況での作業だったと思います
人手がない、機械がない、燃料がない、食べ物がない状況から始まりました。燃料は自社及び町内のガソリンスタンドから協力を得て、(株)山千さんが配給を行いました。食べ物は支援物資や炊き出しのおにぎりなどを役場から支給してもらいました。
携帯が通じませんから、それぞれの会社の社長や専務などが直接回っていました。連絡事項を伝えながら、必要なものを聞いたり、食べ物を配ったりしていました。―松村さんの作業内容は
始めは道路のガレキ撤去です。その後1カ月、重機での遺体捜索を自衛隊の人と一緒に行いました。ガレキの上に重機で乗ってご遺体を傷付けることがないよう、慎重に作業を進めました。
―精神的にも厳しい作業だったのでは
最初はきついものがありました。そのうち、1人でも2人でも見つけてあげたいという気持ちが強くなりました。手作業で家族や知人を探している人もいました。「見つけて欲しい」、「この辺りを探して欲しい」と声を掛けられたこともあります。
私自身は6名のご遺体を見つけましたが、全員が五体満足ではありません。損傷が激しい方などは身元が分かっていれば良いのですが...。今でも見つからない人が結構いますからね。―自宅が被災している中での作業は大変だったと思います
しばらく休めませんでしたので、私自身は自宅の片づけは何もできませんでした。兄弟や家族に頼りっぱなしで、負担を掛けてしまいました。多くの人が同じ様な状況だったと思います。
―今回の震災で教訓はありますか
これまで大きな津波の経験がなく、地震の際の対応を会社で決めていませんでした。震災では6人の同僚を失いました。河口近くにあった会社に戻って亡くなった者もいます。今は、地震が起きたら逃げることと、逃げたあとの集合場所を決めています。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん建設業のIT化
2015年2月 5日 18:09岩手県建設業協会
アイサンテクノロジー㈱ 中村 隆輝氏
㈱トプコンソキアポジショニングジャパン
星 野 真吾氏
IT化コンサルタント 桃知 利男氏
岩手県建設業協会広報委員会IT部会では1月27日(火)、建設研修センターにおいて、情報化施工・CIMに関する理解促進を図ることを目的とした研修会を開催いたしました。
今回の研修会では講師を3名お迎えし、最初はアイサンテクノロジーがCIM最新事情と施工での活用と題して、CIMと情報化施工の関係、CIMで利用する技術やシステムとして3次元レーザスキャナーや高精度3D空間ソリューションマップの講義をしました。
次にトプコンソキアポジショニングジャパンが「フィールド革命を!」情報化施工&CIMの概要と現場に革命を起こす最新測量機器&ソフトウェアのご紹介と題して、CIMと情報化施工の違い、GPS測位方法やMC(マシンコントロール)・MG(マシンガイダンス)の講義を行い、実演としてGNSSレベル・杭ナビの紹介をしました。
総評として桃知講師がIT化は空気のようにあるものとして建設業のIT化について講演しました。
今後広報委員会IT部会ではIT化促進のため、様々な情報を収集して、研修会開催等などの活動を行っていきます。
研修会 座学
研修会 測量機械実演公共工事動向1月を更新しました
2015年2月 5日 14:06岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内1月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)1月版→ こちら(PDF)
建設業の経営改善のひとつ「新分野進出」
2015年2月 3日 14:58岩手県建設業協会
舞石組(一関市)
事業名:シニア世代向けサービス付地域優良住宅「ブロンズスクエア花泉」運営事業
栄組(遠野市)
事業名:コンクリート補修技術の高度化および施工協力店方式による補修工法の普及拡大事業
平成27年2月2日(月)にエスポワールいわてで平成26年度建設業新分野・新事業発表フォーラムを開催いたしました。
今回は表彰式および基調講演のほかに、今年度受賞された企業と過年度の受賞企業がプレゼンテーションを行いました。
今年度受賞企業は参入して地域活性化や雇用の創出につながった結果や今後の課題について説明し、過年度の受賞企業は事業の継続の大変さ、今後の課題、長期展望について説明されました。
全企業ともに地域と一緒に成長する地元建設業でありたい意志を感じました。
太田建設(奥州市)
平成21年度 最優秀賞
事業名:パークゴルフ場・バラ園運営事業等
工藤建設(奥州市)
平成24年度 最優秀賞
事業名:省エネ効果のわかる環境監視用モニターシステムの開発・販売事業等『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第35回)
2015年2月 2日 18:24岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まって い ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政 や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第35回は(株)共立土木(陸前高田市)鈴木正幸さんです。(株)共立土木 鈴木正幸さん(51歳:震災当時)
《職種》工事課長
《啓開作業時の作業内容》技術者・オペレーター
「その場所で暮らす人の気持ちになって」―震災直後から、陸前高田市の道路啓開に当たられていたのですか
いえ。私は自宅が大船渡市にあり、当日も大船渡市内の現場にいたものですから、当初は自宅待機でした。道路は津波で寸断され携帯も通じず、社長も社員も誰一人安否が分から なかったんです。また、息子夫婦と生後1カ月の孫、妊娠中の娘が私の自宅に避難してきたので、まずは身近な小さい命を守ることを最優先に行動していました。
―会社に合流したのはいつからですか
3月中旬、会社の近くにある普門寺というお寺に全社員が集まり、社長から会社として道路啓開に当たるという話を聞きました。しかしその時は車のガソリンも心許なく、その日も なんとか陸前高田までたどり着いた状態でしたので、私を含め大船渡市から通勤している3人が合流したのは会社が車を手配してくれた3月下旬からでした。
―現地ではどのような作業を
重機オペレーターとして広田の集積場と周辺の道路に1カ月半ほど、その後に矢作川、川原川、浜田川の3河川のがれき撤去に3カ月ほど当たりました。どこを見渡しても一面がれきの山で、その惨状に改めて驚きましたが、少しでも地域の人たちの力になることができればという気持ちも強くなりました。
―河川のがれき撤去はどのように
重機2台でがれきを集積し、グラップルでキャリアダンプに積み込むという段取りで進めました。7㌧のクローラーダンプは場所を選ばずに入っていけますが、川沿いは地盤が軟弱ですし、川を越えての対岸の撤去や泥の中のがれき撤去には時間がかかりました。
また、津波で折れた松の木が河川の中に相当数流れ込んでいました。どの松にも砂がこびりついていたので、チェーンソーの刃がすぐに摩耗して使い物にならなくなるんです よ。絶えずやすりで研いでいましたし、買い換えも頻繁でした。―作業をする上での注意点は
がれき撤去と言っても、二つと同じ場所、同じ作業はありませんから、その状況に応じた臨機応変の対応が必要と感じました。また、単純にがれきを撤去するのではなく、集積場 に運んだ後の分別など先々のことを考えながら作業することが大事です。
また、地域住民の方が不便に思っていること、お願いごとなどがあれば、すぐに対応するよう心掛けていました。地元の人が通行しづらい場所のがれき撤去を行いましたし、 道路が崩れている場所には角材を活用して、簡単な橋を通したりもしました。―建設業だからこそできる手助けですね
がれきの撤去は大事な仕事ですが、地域の中で困っている人がいれば、不便を解消して少しでも暮らしやすい状況を整えることも、私たちの役割だと思うんですよ。私自身、この場所で暮らしていたならばどう考えるかを第一に考えて動いていましたね。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん『私たち、僕たち、頑張っています!』(第16回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2015年1月28日 18:47岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第16回は、株式会社及川工務店(釜石市)の阿部一了さんです。所属会社:株式会社及川工務店(釜石市)
氏 名:阿部一了さん
職 種:現場技術員
経験年数:1年目
仕事内容:現場代理人の補助、及び潜水士補助の業務
<入職した動機、きっかけは?>
東日本大震災の復興の最前線である建設業界の人員が不足している事を知り、自分にも出来ることがあるのではないかと考え、建設業に就職することを決めました。
<仕事のやりがいは?>
漁港、港湾の整備といった復興の最前線で働けているという事です。また、今までの暮らしの中でほとんど経験したことの無い様な事を日々経験できているという、ときめきを感じながら日々の仕事をこなしています。
<苦労していることは?>
測量機器の据付(トランシッド、トータルステーション)に時間がかかってしまっているので、できるだけ素早く正確に据付が出来るようになりたいと考えています。
<将来の目標は?>
まず土木施工管理技師の資格を取ることが第一目標です。その後は測量士の試験等に挑戦し、できる事を増やしていきたいと考えています。
<上司から一言>
現場の作業状況を自分なりに把握し、又、多少怒られる事があっても我慢し、一日でも早く現場を任せていける様に頑張ってほしい。
阿部さん、ありがとうございました。目標を目指して、復興のためにも頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第15回(14/12/25)豊島建設株式会社(大船渡市)の金野貴樹さん
第14回(14/12/15)株式会社テラ(遠野市)千葉秀吉さん
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第34回)
2015年1月26日 18:08岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第34回は(株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さんです。(株)かねまつ建設 菊池秀明さん(42歳:震災当時)
《職種》取締役専務
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「重機の力が必要だと改めて感じました」―当日の状況を教えてください
陸前高田市内でも内陸側の横田町で作業中でした。防災無線からは、「津波が高田松原の防波堤を超えたので避難してください」と聞こえてきました。作業を中止して、会社に戻ることにしました。高田町から国道340号線を市内に向かうと、気仙川をガレキが遡り、低い場所では道路上にもガレキがありました。それでも何が起きているのかが分からない状態でしたね。
竹駒まで来ると国道は通れません。裏道や林道、農免道などを通り、会社までたどり着きました。会社は無事で、辺りを見回すと見慣れた風景は何もなくなっています。母親と妻がいる家に向かうと、寸前で被害を免れていました。その夜は避難所になった高田第一中学校で過ごしました。高田松原近くで部活をしていたはずの息子は、翌日、別の避難所にいることを知って再会できました。―ガレキ撤去作業はいつからはじめましたか
12日の夜、市役所の担当者から建設業関係者に声が掛かりました。13日は、重機や作業員及び現場の状況把握などを行いました。14日の朝から、重機オペレーターとして作業を開始しました。
―どこから作業を始めたのですか
市の中心部に向かう国道340号線、高田第一中学校の入り口付近からです。流されてきたガレキが10m程の高さに積みあがっていました。ガレキの堆積で先が見えませんので、どこまで続くのかが不安でした。上から確認したところ、20m先までの堆積でした。その先はガレキが少なかったのですが、高田松原の松が沢山あったことを記憶しています。
最初は、ハサミやフォークといったガレキをつかむ機械がなかったので、バケットで横によけるという作業です。とにかく車が通れるようにしました。
その後、孤立している広田地区に道路をつなげるため、小友地区の啓開を行いました。始めのころは、孤立している地区に行けるように道路を開けることが最優先です。―犠牲になられた方が多く、かなり気を使っての作業だったと思います
流された人がいると分かっていたので、むやみに機械を動かすわけには行きません。小友地区では3人の方のご遺体を見つけました。その後は2人です。被災した方から頼まれて、家 族を探すこともありました。見つからず、なんと話して良いか分かりませんでしたね。
―市内の建設業者のほとんどが被災していましたね
幸いにも私の会社は社員、建物ともに無事でした。動ける4人程で、すぐに作業を進められました。多くの会社は、代表者や建物が津波の被害に合い、会社を続けることさえも分か らない状況だったと思います。その様な中で、徐々に作業に加わる人や会社が増えて行きました。
以前から市内業者の協会組織はあったのですが、会長は亡くなってしまいました。動ける会社が中心になって、仮の協会を立ち上げて少しずつ組織的に動くようになりました 。市役所の職員も犠牲者が多かった中で、残った職員と打ち合わせをしながら進めていきました。自宅が被災した作業員が多かったので、市役所からは食料を配給してもらいました。―作業を振り返ってみて感じたことや思いは
津波にしても土砂災害などにしても、人の力だけではどうしようもない、重機の力が必要だと改めて感じました。震災当日から動くことが出来ていればと思う時もありましたが、少 しは役に立てたのかなと思います。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん建設業新分野進出等表彰事業とは。
2015年1月16日 19:52岩手県建設業協会
【案内チラシ・申込書はココをクリックするとご覧になれます。】
岩手県建設業協会では岩手県と共催のもと「平成26年度建設業新分野・新事業発表フォーラム」を開催いたします。本フォーラムでは新分野・新事業への進出や新技術・新工法の開発等への先進的・意欲的な取組みの表彰を行います。
今回は保健福祉生活1社、建設分野1社の岩手県知事表彰式を行うほか、建設経営サービス植草陽一氏を迎えて「事例に学ぶ新分野進出の成否」をご講演いただき、過年度の表彰企業数社から受賞後の取り組みの発表も併せて行います。詳細は添付ファイルの案内・申込チラシをご覧くださいますようお願いいたします。
ぜひこの機会にご参加頂きますようご案内いたします。日 時:2月2日(月)13:10~16:00
場 所:エスポワールいわて
内 容:①岩手県知事表彰
②基調講演
③受賞者プレゼンテーション◎別会場にて「パネル展示」および「無料経営相談」を行います。
※無料経営相談は建設業協会経営指導コーディネーターが多種多様の
相談に対応します。
また、必要に応じて貴社にお伺いし、支援いたします。問合・申込先:岩手県建設業協会
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第33回)
2015年1月16日 16:41岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第33回は(株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さんです。(株)長谷川建設 吉田昭彦さん(46歳:震災当時)
《職種》営業部長
《啓開作業時の作業内容》指示役
「動ける人は自然に集まってくるものです」―3月11日のことを教えて下さい
住田町の建設会社にいる時でした。「ただごとではない」と感じる揺れで、陸前高田市内の会社に戻ることにしました。途中、竹駒の現場で安否確認や避難指示をして、近くの知り合いの会社に立ち寄りました。事務員さんが「ここまで津波が来ると放送があった」と言うので、「冗談だべ、ここまで来たら高田の町がなくなるべ」と話したのを覚えています。
まさか津波が来るとは思わず、数分話をしていると、どんどん車が住田町方面に向かって行きます。自社の役員も避難したことを知り、取り敢えず住田町の自宅に帰りました。大船渡から戻ってきた妻の話で状況を知り、市内に行こうと思いましたが家族から止められました。―次の日からの動きは
次の日、明るくなったと同時に市内に向かい、現実を目の当りにしました。「これは大変だ」と。とにかく高田を何とかしなければならないと思いましたね。道路のガレキを片付けなければ、支援も入って来られないですし、助かる命も助からないですから。
まずは社員や協力会社の人を探しました。避難している数人に会うことができましたが、被災していてすぐには動けない状況です。その後は流されずに残った重機を探して回りました。そうしているうちに、作業が出来るというグループ会社の社長と社員の4人が出て来ました。13日の朝7時に竹駒の広場に集合することを約束して別れました。―13日からの作業の進め方は
既に森林組合と消防団が大きい道路を始めていました。私たちは竹駒地区の枝線から作業を始めました。孤立している地区の状況を見て、自分たちの判断で動きました。他の会社も同じような状況だったようです。被災していない人が集まり、重機を集め、その場の判断で動いていました。動ける人は自然に集まってくるものです。3日後位からは市役所にも報告するようになりました。
―組織的な動きが出てきたのはいつごろですか
1週間位で仮の協会を組織して、市役所とも連携を図りました。会長をお願いした(株)かねまつ建設さんの事務所を本部にして打ち合わせをするようになりました。最初は5社位だったと思います。
―代表者や社屋が被災した会社が多くありましたが
社長が見えないから、動いて良いものか分からないという人がいたのも事実です。協会で責任を持つから手伝って欲しいと声を掛け、被災しながらも来てくれた人がかなりいました。
―自衛隊などとの連携は
福井から来た鯖江駐屯地の方たちには、かなり助けられました。鯖江駐屯地の記念行事に3年間招待いただき、その後も当時の隊長さんとは連絡を取り合っています。
―陸前高田市は犠牲になられた方も多かったと思います
私が見つけた人は、苦しんでいるような顔の人はいませんでした。突然津波に襲われたためだと思います。小さい子供を見つけると、何とも言えない思いが湧いて来ました。自分の子供と照らし合わせてしまい、「お父さん、お母さんのところに帰ってくれよ」と祈るだけでした。
―ガレキが片付いて来て思ったことは
ガレキが片付いて何もなくなり、高田の町と海が平らなんだと、ふと気付きました。「津波てんでんこ」という言葉は本当だと思います。地震が来たら、とにかく高台に逃げることです。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん
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