いわけんブログ
- 岩手県建設業協会 一覧
山鹿市管工事業協同組合視察及び南九州三県合同勉強会
2015年3月 2日 17:10岩手県建設業協会
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第37回)
2015年2月21日 17:42岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第37回は(株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さんです。
(株)藤原組 藤原 士さん(33歳:震災当時)
《職種》専務取締役
《啓開作業時の作業内容》指示役・オペレーター
「境遇の違いを自覚しながら」
―震災当日の様子は
当日は小鎚にある県の林道開設工事の現場にいました。学校にいる子供たちが心配で市街地に向かったのですが、すでに津波が来た後で、入ることができませんでした。
その晩は社員も下請の人たちも帰宅できなかったので、私の自宅で15人ほどが夜を明かしました。現場の立ち会いに来ていた県の職員も帰ることができず、私の家に泊まって もらいました。―翌日からすぐに応急対応に動かれたのですか
市街地の水は引いていたのですが、何から手を付ければよいのか、皆目見当が付かないという感じでした。社員も一旦は帰したのですが、自分たちに何ができるか、自宅が被災して いない社員と一緒に考え、私たちの独断で山側のルートを確保することにしました。
具体的には小鎚から栗林に抜けて笛吹峠に向かう五本松林道と、金沢方面に向かう平田沢林道の2路線を除雪しました。途中で崩落していた個所の修復も行い、道路が通れる ようになったのは14日頃だったと思います。―市街地の対応にはいつから入ったのですか
岩間建設工業社長の岩間公人さん(当時取締役)が会社に来て、町内の会社が動き出すということで、声をかけてくれました。松村建設さんや自衛隊が先行して動いており、私たち は倒壊した送電線の撤去や地盤沈下した道路のかさ上げ作業を行いました。
―燃料や食事の確保も大変だったと思います
燃料は町内のガソリンスタンドを見つけて、許可をいただいた上で海水が入っていないタンクから油を使わせてもらいました。ほかにも砕石場から都合を付けてもらったり、行政に 協力していただきながら、なんとか作業をストップせずに済みました。
食事は炊き出しのおにぎりを一つか二つでしたが、空腹感や疲労感はなかったですね。休み無しで1カ月半は働き通しだったと思います。初めて休みをもらったときには、倒 れ込んで寝てしまいました。―町全体が被災し、つらいことも多かったと思いますが
何がつらいと聞かれれば、すべてつらいことだけです。私は1カ月で5人のご遺体を見つけましたが、自分でも意外なほど動揺することはなく、むしろ「見つかってよかった」とい う気持ちが強かったです。ただしご遺体を前に家族の方が悲しんでいる姿を見るのはつらかったですね。
私は会社も自宅も家族も無事でしたから、被災された人たちの気持ちを理解しているつもりでも、本当の部分では分からないのだと思います。だからこそ境遇の違いを自覚し 、その上で作業に当たるよう心掛けていました。―震災を振り返っての教訓は
なんと言っても、物よりも命です。物は買い換えることができても命は取り返しが付きませんから、最後は体一つで逃げるしかないんです。そのためにも避難路と防災無線の整備は 欠かせないと思います。
―藤原さんは若いですから、大槌町の将来について考えることも多いのではないですか
町を出ていく人も多いですし、先々が見通せませんからね。みんな今を生きるのに精一杯で...。私たちも過去に経験したことがないような仕事に、試行錯誤の毎日です。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第36回)
2015年2月10日 18:28岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第36回は松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さんです。松村建設(株)松村康文さん(47歳:震災当時)
《職種》土木部長
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「1人でも2人でも見つけてあげたい」―震災の日のことを聞かせてください
地震は会社にいる時でした。吉里吉里にある自宅に一度戻り、船を見るために海に向かいました。波が渦を巻いていて、「津波が来るぞ」と直感しました。浪板にある親せきのところに寄り、戻ってみると自宅を含め、町全体が波に飲みこまれている状態でした。
次の日、生存者がいるかもしれないと思い、町の中を歩いて回りました。その後、地域の消防団から頼まれ、遺体安置所に犠牲者を運ぶ手伝いを2日ほどやっていました。―大槌は火災の被害もありましたね
吉里吉里は火災がなかったのですが、大槌方面に炎の明りが見え、プロパンが爆発するパンパンという音が聞こえたのを覚えています。あのような惨状の中、社長も会社の再生を熟慮したと思います。社長の態度を見て、「やるんだな、始めるんだな」というものを感じました。
―ガレキ撤去の作業に入ったのは
1週間目くらいに町内の会社で連合を組織しました。最初は6社で10数人だったと思います。当社を拠点にして動くようになり、徐々に役場や自衛隊との連携も図っていきました。
町長をはじめ、多くの役場の職員が亡くなりました。役場が機能するまでに時間がかかりましたから、自衛隊にかなり助けられたと思います。―何もない状況での作業だったと思います
人手がない、機械がない、燃料がない、食べ物がない状況から始まりました。燃料は自社及び町内のガソリンスタンドから協力を得て、(株)山千さんが配給を行いました。食べ物は支援物資や炊き出しのおにぎりなどを役場から支給してもらいました。
携帯が通じませんから、それぞれの会社の社長や専務などが直接回っていました。連絡事項を伝えながら、必要なものを聞いたり、食べ物を配ったりしていました。―松村さんの作業内容は
始めは道路のガレキ撤去です。その後1カ月、重機での遺体捜索を自衛隊の人と一緒に行いました。ガレキの上に重機で乗ってご遺体を傷付けることがないよう、慎重に作業を進めました。
―精神的にも厳しい作業だったのでは
最初はきついものがありました。そのうち、1人でも2人でも見つけてあげたいという気持ちが強くなりました。手作業で家族や知人を探している人もいました。「見つけて欲しい」、「この辺りを探して欲しい」と声を掛けられたこともあります。
私自身は6名のご遺体を見つけましたが、全員が五体満足ではありません。損傷が激しい方などは身元が分かっていれば良いのですが...。今でも見つからない人が結構いますからね。―自宅が被災している中での作業は大変だったと思います
しばらく休めませんでしたので、私自身は自宅の片づけは何もできませんでした。兄弟や家族に頼りっぱなしで、負担を掛けてしまいました。多くの人が同じ様な状況だったと思います。
―今回の震災で教訓はありますか
これまで大きな津波の経験がなく、地震の際の対応を会社で決めていませんでした。震災では6人の同僚を失いました。河口近くにあった会社に戻って亡くなった者もいます。今は、地震が起きたら逃げることと、逃げたあとの集合場所を決めています。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん建設業のIT化
2015年2月 5日 18:09岩手県建設業協会
アイサンテクノロジー㈱ 中村 隆輝氏
㈱トプコンソキアポジショニングジャパン
星 野 真吾氏
IT化コンサルタント 桃知 利男氏
岩手県建設業協会広報委員会IT部会では1月27日(火)、建設研修センターにおいて、情報化施工・CIMに関する理解促進を図ることを目的とした研修会を開催いたしました。
今回の研修会では講師を3名お迎えし、最初はアイサンテクノロジーがCIM最新事情と施工での活用と題して、CIMと情報化施工の関係、CIMで利用する技術やシステムとして3次元レーザスキャナーや高精度3D空間ソリューションマップの講義をしました。
次にトプコンソキアポジショニングジャパンが「フィールド革命を!」情報化施工&CIMの概要と現場に革命を起こす最新測量機器&ソフトウェアのご紹介と題して、CIMと情報化施工の違い、GPS測位方法やMC(マシンコントロール)・MG(マシンガイダンス)の講義を行い、実演としてGNSSレベル・杭ナビの紹介をしました。
総評として桃知講師がIT化は空気のようにあるものとして建設業のIT化について講演しました。
今後広報委員会IT部会ではIT化促進のため、様々な情報を収集して、研修会開催等などの活動を行っていきます。
研修会 座学
研修会 測量機械実演公共工事動向1月を更新しました
2015年2月 5日 14:06岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内1月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)1月版→ こちら(PDF)
建設業の経営改善のひとつ「新分野進出」
2015年2月 3日 14:58岩手県建設業協会
舞石組(一関市)
事業名:シニア世代向けサービス付地域優良住宅「ブロンズスクエア花泉」運営事業
栄組(遠野市)
事業名:コンクリート補修技術の高度化および施工協力店方式による補修工法の普及拡大事業
平成27年2月2日(月)にエスポワールいわてで平成26年度建設業新分野・新事業発表フォーラムを開催いたしました。
今回は表彰式および基調講演のほかに、今年度受賞された企業と過年度の受賞企業がプレゼンテーションを行いました。
今年度受賞企業は参入して地域活性化や雇用の創出につながった結果や今後の課題について説明し、過年度の受賞企業は事業の継続の大変さ、今後の課題、長期展望について説明されました。
全企業ともに地域と一緒に成長する地元建設業でありたい意志を感じました。
太田建設(奥州市)
平成21年度 最優秀賞
事業名:パークゴルフ場・バラ園運営事業等
工藤建設(奥州市)
平成24年度 最優秀賞
事業名:省エネ効果のわかる環境監視用モニターシステムの開発・販売事業等『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第35回)
2015年2月 2日 18:24岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まって い ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政 や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第35回は(株)共立土木(陸前高田市)鈴木正幸さんです。(株)共立土木 鈴木正幸さん(51歳:震災当時)
《職種》工事課長
《啓開作業時の作業内容》技術者・オペレーター
「その場所で暮らす人の気持ちになって」―震災直後から、陸前高田市の道路啓開に当たられていたのですか
いえ。私は自宅が大船渡市にあり、当日も大船渡市内の現場にいたものですから、当初は自宅待機でした。道路は津波で寸断され携帯も通じず、社長も社員も誰一人安否が分から なかったんです。また、息子夫婦と生後1カ月の孫、妊娠中の娘が私の自宅に避難してきたので、まずは身近な小さい命を守ることを最優先に行動していました。
―会社に合流したのはいつからですか
3月中旬、会社の近くにある普門寺というお寺に全社員が集まり、社長から会社として道路啓開に当たるという話を聞きました。しかしその時は車のガソリンも心許なく、その日も なんとか陸前高田までたどり着いた状態でしたので、私を含め大船渡市から通勤している3人が合流したのは会社が車を手配してくれた3月下旬からでした。
―現地ではどのような作業を
重機オペレーターとして広田の集積場と周辺の道路に1カ月半ほど、その後に矢作川、川原川、浜田川の3河川のがれき撤去に3カ月ほど当たりました。どこを見渡しても一面がれきの山で、その惨状に改めて驚きましたが、少しでも地域の人たちの力になることができればという気持ちも強くなりました。
―河川のがれき撤去はどのように
重機2台でがれきを集積し、グラップルでキャリアダンプに積み込むという段取りで進めました。7㌧のクローラーダンプは場所を選ばずに入っていけますが、川沿いは地盤が軟弱ですし、川を越えての対岸の撤去や泥の中のがれき撤去には時間がかかりました。
また、津波で折れた松の木が河川の中に相当数流れ込んでいました。どの松にも砂がこびりついていたので、チェーンソーの刃がすぐに摩耗して使い物にならなくなるんです よ。絶えずやすりで研いでいましたし、買い換えも頻繁でした。―作業をする上での注意点は
がれき撤去と言っても、二つと同じ場所、同じ作業はありませんから、その状況に応じた臨機応変の対応が必要と感じました。また、単純にがれきを撤去するのではなく、集積場 に運んだ後の分別など先々のことを考えながら作業することが大事です。
また、地域住民の方が不便に思っていること、お願いごとなどがあれば、すぐに対応するよう心掛けていました。地元の人が通行しづらい場所のがれき撤去を行いましたし、 道路が崩れている場所には角材を活用して、簡単な橋を通したりもしました。―建設業だからこそできる手助けですね
がれきの撤去は大事な仕事ですが、地域の中で困っている人がいれば、不便を解消して少しでも暮らしやすい状況を整えることも、私たちの役割だと思うんですよ。私自身、この場所で暮らしていたならばどう考えるかを第一に考えて動いていましたね。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん『私たち、僕たち、頑張っています!』(第16回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2015年1月28日 18:47岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第16回は、株式会社及川工務店(釜石市)の阿部一了さんです。所属会社:株式会社及川工務店(釜石市)
氏 名:阿部一了さん
職 種:現場技術員
経験年数:1年目
仕事内容:現場代理人の補助、及び潜水士補助の業務_thumb.jpg)
<入職した動機、きっかけは?>
東日本大震災の復興の最前線である建設業界の人員が不足している事を知り、自分にも出来ることがあるのではないかと考え、建設業に就職することを決めました。
<仕事のやりがいは?>
漁港、港湾の整備といった復興の最前線で働けているという事です。また、今までの暮らしの中でほとんど経験したことの無い様な事を日々経験できているという、ときめきを感じながら日々の仕事をこなしています。_thumb.jpg)
<苦労していることは?>
測量機器の据付(トランシッド、トータルステーション)に時間がかかってしまっているので、できるだけ素早く正確に据付が出来るようになりたいと考えています。
<将来の目標は?>
まず土木施工管理技師の資格を取ることが第一目標です。その後は測量士の試験等に挑戦し、できる事を増やしていきたいと考えています。
<上司から一言>
現場の作業状況を自分なりに把握し、又、多少怒られる事があっても我慢し、一日でも早く現場を任せていける様に頑張ってほしい。
阿部さん、ありがとうございました。目標を目指して、復興のためにも頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第15回(14/12/25)豊島建設株式会社(大船渡市)の金野貴樹さん
第14回(14/12/15)株式会社テラ(遠野市)千葉秀吉さん
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第34回)
2015年1月26日 18:08岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第34回は(株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さんです。(株)かねまつ建設 菊池秀明さん(42歳:震災当時)
《職種》取締役専務
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「重機の力が必要だと改めて感じました」―当日の状況を教えてください
陸前高田市内でも内陸側の横田町で作業中でした。防災無線からは、「津波が高田松原の防波堤を超えたので避難してください」と聞こえてきました。作業を中止して、会社に戻ることにしました。高田町から国道340号線を市内に向かうと、気仙川をガレキが遡り、低い場所では道路上にもガレキがありました。それでも何が起きているのかが分からない状態でしたね。
竹駒まで来ると国道は通れません。裏道や林道、農免道などを通り、会社までたどり着きました。会社は無事で、辺りを見回すと見慣れた風景は何もなくなっています。母親と妻がいる家に向かうと、寸前で被害を免れていました。その夜は避難所になった高田第一中学校で過ごしました。高田松原近くで部活をしていたはずの息子は、翌日、別の避難所にいることを知って再会できました。―ガレキ撤去作業はいつからはじめましたか
12日の夜、市役所の担当者から建設業関係者に声が掛かりました。13日は、重機や作業員及び現場の状況把握などを行いました。14日の朝から、重機オペレーターとして作業を開始しました。
―どこから作業を始めたのですか
市の中心部に向かう国道340号線、高田第一中学校の入り口付近からです。流されてきたガレキが10m程の高さに積みあがっていました。ガレキの堆積で先が見えませんので、どこまで続くのかが不安でした。上から確認したところ、20m先までの堆積でした。その先はガレキが少なかったのですが、高田松原の松が沢山あったことを記憶しています。
最初は、ハサミやフォークといったガレキをつかむ機械がなかったので、バケットで横によけるという作業です。とにかく車が通れるようにしました。
その後、孤立している広田地区に道路をつなげるため、小友地区の啓開を行いました。始めのころは、孤立している地区に行けるように道路を開けることが最優先です。―犠牲になられた方が多く、かなり気を使っての作業だったと思います
流された人がいると分かっていたので、むやみに機械を動かすわけには行きません。小友地区では3人の方のご遺体を見つけました。その後は2人です。被災した方から頼まれて、家 族を探すこともありました。見つからず、なんと話して良いか分かりませんでしたね。
―市内の建設業者のほとんどが被災していましたね
幸いにも私の会社は社員、建物ともに無事でした。動ける4人程で、すぐに作業を進められました。多くの会社は、代表者や建物が津波の被害に合い、会社を続けることさえも分か らない状況だったと思います。その様な中で、徐々に作業に加わる人や会社が増えて行きました。
以前から市内業者の協会組織はあったのですが、会長は亡くなってしまいました。動ける会社が中心になって、仮の協会を立ち上げて少しずつ組織的に動くようになりました 。市役所の職員も犠牲者が多かった中で、残った職員と打ち合わせをしながら進めていきました。自宅が被災した作業員が多かったので、市役所からは食料を配給してもらいました。―作業を振り返ってみて感じたことや思いは
津波にしても土砂災害などにしても、人の力だけではどうしようもない、重機の力が必要だと改めて感じました。震災当日から動くことが出来ていればと思う時もありましたが、少 しは役に立てたのかなと思います。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん建設業新分野進出等表彰事業とは。
2015年1月16日 19:52岩手県建設業協会
【案内チラシ・申込書はココをクリックするとご覧になれます。】
岩手県建設業協会では岩手県と共催のもと「平成26年度建設業新分野・新事業発表フォーラム」を開催いたします。本フォーラムでは新分野・新事業への進出や新技術・新工法の開発等への先進的・意欲的な取組みの表彰を行います。
今回は保健福祉生活1社、建設分野1社の岩手県知事表彰式を行うほか、建設経営サービス植草陽一氏を迎えて「事例に学ぶ新分野進出の成否」をご講演いただき、過年度の表彰企業数社から受賞後の取り組みの発表も併せて行います。詳細は添付ファイルの案内・申込チラシをご覧くださいますようお願いいたします。
ぜひこの機会にご参加頂きますようご案内いたします。日 時:2月2日(月)13:10~16:00
場 所:エスポワールいわて
内 容:①岩手県知事表彰
②基調講演
③受賞者プレゼンテーション◎別会場にて「パネル展示」および「無料経営相談」を行います。
※無料経営相談は建設業協会経営指導コーディネーターが多種多様の
相談に対応します。
また、必要に応じて貴社にお伺いし、支援いたします。問合・申込先:岩手県建設業協会
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第33回)
2015年1月16日 16:41岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
第33回は(株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さんです。(株)長谷川建設 吉田昭彦さん(46歳:震災当時)
《職種》営業部長
《啓開作業時の作業内容》指示役
「動ける人は自然に集まってくるものです」―3月11日のことを教えて下さい
住田町の建設会社にいる時でした。「ただごとではない」と感じる揺れで、陸前高田市内の会社に戻ることにしました。途中、竹駒の現場で安否確認や避難指示をして、近くの知り合いの会社に立ち寄りました。事務員さんが「ここまで津波が来ると放送があった」と言うので、「冗談だべ、ここまで来たら高田の町がなくなるべ」と話したのを覚えています。
まさか津波が来るとは思わず、数分話をしていると、どんどん車が住田町方面に向かって行きます。自社の役員も避難したことを知り、取り敢えず住田町の自宅に帰りました。大船渡から戻ってきた妻の話で状況を知り、市内に行こうと思いましたが家族から止められました。―次の日からの動きは
次の日、明るくなったと同時に市内に向かい、現実を目の当りにしました。「これは大変だ」と。とにかく高田を何とかしなければならないと思いましたね。道路のガレキを片付けなければ、支援も入って来られないですし、助かる命も助からないですから。
まずは社員や協力会社の人を探しました。避難している数人に会うことができましたが、被災していてすぐには動けない状況です。その後は流されずに残った重機を探して回りました。そうしているうちに、作業が出来るというグループ会社の社長と社員の4人が出て来ました。13日の朝7時に竹駒の広場に集合することを約束して別れました。―13日からの作業の進め方は
既に森林組合と消防団が大きい道路を始めていました。私たちは竹駒地区の枝線から作業を始めました。孤立している地区の状況を見て、自分たちの判断で動きました。他の会社も同じような状況だったようです。被災していない人が集まり、重機を集め、その場の判断で動いていました。動ける人は自然に集まってくるものです。3日後位からは市役所にも報告するようになりました。
―組織的な動きが出てきたのはいつごろですか
1週間位で仮の協会を組織して、市役所とも連携を図りました。会長をお願いした(株)かねまつ建設さんの事務所を本部にして打ち合わせをするようになりました。最初は5社位だったと思います。
―代表者や社屋が被災した会社が多くありましたが
社長が見えないから、動いて良いものか分からないという人がいたのも事実です。協会で責任を持つから手伝って欲しいと声を掛け、被災しながらも来てくれた人がかなりいました。
―自衛隊などとの連携は
福井から来た鯖江駐屯地の方たちには、かなり助けられました。鯖江駐屯地の記念行事に3年間招待いただき、その後も当時の隊長さんとは連絡を取り合っています。
―陸前高田市は犠牲になられた方も多かったと思います
私が見つけた人は、苦しんでいるような顔の人はいませんでした。突然津波に襲われたためだと思います。小さい子供を見つけると、何とも言えない思いが湧いて来ました。自分の子供と照らし合わせてしまい、「お父さん、お母さんのところに帰ってくれよ」と祈るだけでした。
―ガレキが片付いて来て思ったことは
ガレキが片付いて何もなくなり、高田の町と海が平らなんだと、ふと気付きました。「津波てんでんこ」という言葉は本当だと思います。地震が来たら、とにかく高台に逃げることです。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第32回)
2015年1月 9日 16:04岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第32回は南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さんです。南建設(株)田中一也さん(30 歳・震災当時)
《職種》取締役社長室長(震災当時:工事部)
《啓開作業時の作業内容》給油支援補助
「素晴らしかった関係機関の適確な判断」―震災直後はどのような動きを
震災翌日の12日時点では工期が迫っており、通常通り現場を動かしていたのですが、岩手河川国道事務所二戸国道維持出張所と連絡を取り合う中で、私たちにも被災地の為に何か手 伝えることはないかと申し出をしました。
その際に重機やダンプのほか、会社がスタンドとタンクローリーを所有しているので給油が可能という話をしたところ、当社が給油支援を行うことが急遽決まりました。自社 の必要量確保も心許なかったのですが、被災地の役に立ちたいとの思いから給油支援の決断をしました。―スタンドを所有しているのは強みでしたね
実は当社のスタンドは震災翌日に給油する予定だったので、給油先のローリーが津波に流されて給油不可能になり、燃料の残量が心細い状態でした。社員総出で取引先にお願いをし たところ、「被災地のためならば」と協力してくれたスタンドの皆さん、さらにはそれまで一度も取引がなかったスタンドからの協力もいただき、本当に頭が下がる思いです。
―現地入りは12日ですか
そうです。重機やダンプトラックを動かすために必要な燃料が少しでも早く届けばそれだけ多くの人が助かりますので、非常に重要な役割だと気持ちが引き締まりました。携帯のワ ンセグで現地の惨状は確認していましたが、被災地に向かうことに特に怖さは感じませんでした。家族は心配していたようですが。
―給油作業はどちらで
宮古市千徳です。三陸沿岸道路が国道106号付近にタッチする地点が駐機所になっており、そこに向かうよう指示を受けました。会社のスタンドでタンクローリーに給油し、ドライ バーと二人現地に向かいました。到着したのは夜の10時か11時くらいだったと記憶しています。
駐機所にはダンプが15台から20台ほど待機しており、盛岡からの車輛もいました。車輛の数を見てその膨大な作業量が理解できました。重機は見あたりませんでした。たぶん 現地にはりついていたのだと思います。―宮古まではどのルートで行ったのですか
沿岸部の状況がつかめないので、盛岡経由で106号を使いました。東北自動車道を利用できるよう国交省の職員の方が依頼状を書いてくれて、臨時の通行許可証代わりに使わせてい ただきました。
NEXCOの職員さんも、途中で通行規制をしていた警察関係の方も、緊急事態ということで臨機応変に対応してくれたのだと思います。どこか1カ所でも止められていたら、 宮古にはたどり着けなかったでしょう。今振り返っても、関係機関の皆さんの判断の素早さや的確さは素晴らしかったと思います。―給油の支援はその1回ですか
12日は維持出張所の非常用電源装置にも給油しましたし、別の社員が14日に花巻の国交省の施設で軽油を積み大船渡市でドラム缶に給油しました。また国交省以外にも仙台―宮古間 をローリーで3日間、燃料輸送を行いました。
震災の規模からすれば、私達の支援は微々たるものだと思います。それでも今振り返ると、そこには本当に多くの方の支えがあり、給油支援が無事できたのだとしみじみ思い ます。一日も早い復興を心から祈っています。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん新年のごあいさつ
2015年1月 5日 09:31岩手県建設業協会
新年明けましておめでとうございます。皆様にはお健やかに新しい年をお迎えのことと存じます。
昨年中は、岩手県建設業協会の活動に格別のご支援とご協力を賜り御礼申し上げます。
東日本大震災から3年10か月ほどが経過し、被災地は4度目の厳しい冬を迎えており、1日も早い復興と平安な日々が訪れることを願っております。
さて、昨年の県内建設業の状況をみますと、復旧・復興工事は道路・高台移転工事を中心として進んでおりますが、個別工事ごとにみると、用地の取得や労働力・資材の確保など多くの困難を抱えており、施工確保対策の一層の充実が求められております。
一方昨年は、品確法などいわゆる「担い手3法」の改正がなされました。公共工事の品質を将来にわたって確保するためには、地域建設業の担い手となる人材を中・長期的に育成・確保していく必要がありますが、これを実現するため、受注者が適正な利潤を確保できるようにすることが発注者の責務として明記されました。
建設業界といたしましては、法理念の具現化を求めていくと同時に、業界としても労働条件・労働環境の改善に取り組み、若者が将来を見通せる魅力的な産業にしていかなければならないと考えております。
また、国の平成27年度予算は過去最大規模となる見込みであり、東日本大震災からの復興、地方創生と人口減少の克服、東京オリンピックに向けたインフラ整備、防災・安全対策等を進めることとなっています。
県の予算においては、前年同様、東日本大震災の復旧・復興事業を最優先に進めることとされております。
申し上げるまでもなく、建設業は地域経済を支える基幹産業であり、災害に当たっては最前線に立って地域住民の生命と財産を守るという重要な任務を担っています。
こうした役割を着実に果たしていくため、当会は昨年12月建設産業団体連合会と合同で県に対する要望を行い、施工確保対策の一層の充実を始め、工事発注の平準化、公共事業予算の確保、入札制度の改善、指定地方公共機関への指定等を強く求めたところです。
地域の復興には多くの困難が山積しておりますが、建設業界といたしましては、沿岸・内陸の別なく「オール岩手」で早期の復旧・復興に取り組んで参ります。
本年も引き続き一層のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様のご繁栄とご隆盛を心から祈念申し上げ新年のごあいさつといたします。『私たち、僕たち、頑張っています!』(第15回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年12月25日 18:06岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第15回は、豊島建設株式会社(大船渡市)の金野貴樹さんです。所属会社:豊島建設株式会社(大船渡市)
氏 名:金野貴樹さん
職 種:造園技能士および普通作業員
経験年数:5年1ヵ月
仕事内容:造園工および普通作業員_thumb.jpg)
<入職した動機、きっかけは?>
高校卒業後、私は長男なので地元就職を希望していました。当時の就職状況は厳しく、アルバイトをしながら就職活動を続けていました。そんなとき、知人の方に地元企業・豊島建設(株)の求人のお話をいただき、思い切って応募しました。
<仕事のやりがいは?>
庭造りや剪定作業を終えたとき、出来栄えをお客様に見ていただき、喜んでいただけたときがとても嬉しいです。_thumb.jpg)
<苦労していることは?>
お客様に専門的な事を尋ねられ上手く対処できないときがあり、自分の未熟さを痛感してしまいます。実践を重ね、技術向上を目指したいと思っていますが、造園の仕事が通年ではないので、繰り返して経験する機会を得るのに苦労しています。
<将来の目標は?>
今年の10月に会社の後押しと上司からの指導を受け、2級造園技能士の資格を取得することができました。次は、1級造園技能士を目指すとともに、土木資格にも挑戦して行きたいです。
<上司から一言>
2級造園技能士合格おめでとう!!合格できたのは決してまぐれなどではありません。帰宅してからも練習に励んでいた貴方の努力の結果です。今の技術に満足することなく、更なるレベルアップを目指して、お互い頑張りましょう。
金野さん、ありがとうございました。これからも技能向上、資格取得を目指して頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第14回(14/12/15)株式会社テラ(遠野市)千葉秀吉さん
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第31回)
2014年12月19日 17:09岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第31回は(株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さんです。(株)中舘建設 大鳥義博さん(48歳:震災当時)
《職種》土木部長(震災当時:土木課長)
《啓開作業時の作業内容》指示役
「土木部全員で昼夜を問わず、力を合わせて」―震災発生時は
ちょうど電子入札のためにパソコンに向かっていました。停電になり、入札は後日となりました。その日は、国交省や岩手県の依頼で道路の点検を行いましたが、被害は比較的少な かったです。
―沿岸部での支援活動は
当社は二戸国道維持出張所の指示で動きました。携帯が通じないので、出張所に詰めて直接話をしました。3月13日の夜には盛岡西国道維持出張所、盛岡国道維持出張所で常温合材を積み込み、釜石維持出張所まで運びました。
14日には、宮古市の三陸国道事務所管内に自社のタンクローリーで軽油を運びました。そのまま22日まで、宮古港に入っていたタンカーからの軽油運搬に従事しています。発電機や啓開作業に使うための燃料だったと思います。3日程度の交代制として、同事務所に宿泊して対応しました。私は最初の班に同行しています。―他にも支援活動を行ったのですか
23日には、山田町内に暖房用の灯油を運んでいます。14日の夜には、H鋼付の仮設ガードレールを釜石維持出張所に運搬しました。この班には社長自らが同行しています。
この頃は会社の中もパニックでした。管内の道路除雪にも人が必要でしたので、土木部全員で昼夜を問わず、力を合わせて対応しましたね。―この年の初めには二戸地区を大雪が襲いましたね
大みそかからの大雪で、道路は通行止め、倒木で送電線が切れて数日間の停電がありました。私たちは道路復旧に追われて、1月5日にやっとお風呂に入れました。大変な年でしたね 。
―震災当初、高速道路は通行止めだったと思いますが
二戸国道維持出張所の手配で、緊急車両の通行証を警察で発行してもらい、高速道路を使うことが出来ました。警察では迅速に対応いただき、道路の状況についても情報を貰いまし た。
高速道路は、路面が沈下や隆起などで凹凸があり、夜間で見通しが利かなかったこともあって、スピードを抑えて走りました。正確な時間は覚えていませんが、かなりの時間 を移動に要しました。―被災地を目にしたときは
何とも言えない光景でしたね。停電の影響で情報が少なく、内陸で考えているのと10倍も100倍も被害がひどいなと感じたのを覚えています。タンカーの横では、港に沈んだ車を揚 げていました。中には人が乗っていたのだと思います。啓開した道路沿いにも犠牲者の方がいたようです。
―作業において気を付けたことや困ったことはありますか
昼夜作業なので、必ず交代要員を付けて人員を配置するようにしました。
当初は食料の頭が無く、現地でおにぎりを少々いただきました。次の班からは二戸で食料等を調達して持参するようにしました。ただ、二戸でも食料を確保するのが難しかっ たです。―携わっての教訓や思いはありますか
我が社は国道4号線の維持工事をやっていて、ある程度は緊急事態に備えていました。実際に大きな災害に直面すると、多くの戸惑いや混乱がありました。この教訓から、迅速に対 応できるよう体制を見直しています。
携わった社員は、大変だったと言う者もいますが、最終的には少しでも役に立てて良かったと話していました。三陸国道事務所では最終日、所長から直々に感謝の言葉を頂い たそうです。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん現場で働くけんせつ女子等をPR
2014年12月18日 13:09岩手県建設業協会
建設業の役割と魅力を発信!
2014年12月18日 11:47岩手県建設業協会
青年部連絡協議会
会長 鈴木 信也さん
女性マネジングスタッフ協議会
副会長 大平 敦子さん
黒沢尻工業高等学校
土木科 高橋さん・千葉さん
種市高等学校
海洋開発科 八木沢さん
岩手県建設業協会では、岩手県と共催で12月11日(木)岩手県民会館において「いわて建設業みらいフォーラム」を開催いたしました。
本フォーラムは、社会基盤整備や地域振興に果たす建設業の役割やその魅力を積極的に発信することで建設業のことを知ってもらい、次世代を担う若年層と女性の建設業への関心を高めることを目的としております。
当日は若手経営者や女性幹部社員、高校生から建設業に関する取り組みを発表し、パネルディスカッションで建設業もイメージと今後の建設業の魅力作りについて意見交換を行ったほか、臼澤みさきさんを迎え若手女性技術者とのトークとミニコンサートを行いました。
「情報化施工・CIMに関する研修会」ご案内(会員企業対象)
2014年12月17日 16:52岩手県建設業協会
一般社団法人岩手県建設業協会では、情報化施工の活用やCIMの概要に関する研修会を開催いたします。
平成20年に国土交通省が「情報化施工推進戦略」を策定・公表して以来、ICT(情報通信技術)を活用した情報化施工の普及が推進されて来ました。平成25年3月には国土交通省が設置した『情報化施工推進会議』が新たな「情報化施工推進戦略」を提言し、同省発注工事で一般化の動きが加速しました。同推進戦略では、「平成30年度までに全ての都道府県と政令指定都市の発注する工事において一般化技術の活用を目指す」としているところです。
CIM(Construction Information Modeling)の推進方針については、平成24年度に国土交通省から示されております。CIMは、計画・設計・施工・維持管理の各段階において3次元モデルを一元的に共有・活用を図るものとして推進されております。効果としては、「情報の有効活用」、「設計の最適化」、「施工の効率化、高度化」(情報化施工)、「維持管理の効率化、高度化」などが期待されております。
この様な状況から、情報化施工・CIMに関する理解促進を図ることを目的にした本研修会に、多くの方が受講頂きますようご案内申し上げます。
◆日 時 平成27年1月27日(火)13:30~17:00
◆会 場 建設研修センター 3階大ホール(盛岡市松尾町17-9)
◆参加 費 無料
◆対象 者 会員企業の経営者、土木技術者・現場担当者、発注機関など
◆内 容
(1)「CIM」最新事情と施工での活用[講師:アイサンテクノロジー㈱]
①CIMの概要と関連用語解説、事例を含めた最新情報と今後の展望
②3次元モデルの作成と計測方法紹介(写真やTSから作成、MMS、UAV)
③3次元モデルの活用(クラウドサービス、CIMソフトウェア)
(2)「フィールドに革命を!」情報化施工&CIMの概要と現場に革命を起こす最新測量機器&ソフトウェアのご紹介[講師:㈱トプコンソキアポジショニングジャパン]
①業界最新動向と情報化施工の概要ご紹介
②現場で即役立つシステムの実機研修 (杭ナビ、現場端末システム)
③CIMの動向・概要説明と最新ソフトウェアを使った、業務効率化のご提案(3)総評・講演[ITコンサルタント 桃知利男 氏]
◆定 員 60名
◆申 込 会員企業のみ、こちらをクリックして協会イントラネットから申込
期限:平成27年1月21日(水)まで
【主催】一般社団法人岩手県建設業協会
【後援】東日本建設業保証株式会社
協会イントラネット掲示板案内文
案内文PDF『私たち、僕たち、頑張っています!』(第14回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年12月15日 19:28岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第14回は、株式会社テラ(遠野市)の千葉秀吉さんです。所属会社:株式会社テラ(遠野市)
氏 名:千葉秀吉さん
職 種:土木技術者
経験年数:2年
仕事内容:現場管理全般_thumb.jpg)
<入職した動機、きっかけは?>
震災後、復興のために従事している方を見て、自分もこのような仕事につきたいと思いました。
<仕事のやりがいは?>
工事が完了したとき、自分も手伝いが出来たと感じた際は、頑張れてよかったと思います。_thumb.jpg)
<苦労していることは?>
状況によって対応が違うので、覚えることが多いことです。
<将来の目標は?>
1人前となり、地域に貢献できるようになることです。
<上司から一言>
測量、書類作成と、一生懸命にやっている姿に、誰からも好感を持たれています。
今や現場にとって、大きな戦力となっています。現場経験を積むことで、ますます活躍することを期待しています。
千葉さん、ありがとうございました。期待を背負って、これからも目標に向かって頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第30回)
2014年12月 9日 10:59岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第30回は成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さんです。成和建設(株)民部田正道さん(59歳・震災当時)
《職種》重機車両部執行役員部長
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「道路が通った瞬間を思い出して」―現地入りの要請はどこから受けましたか
国交省の現場を担当していた職員が水沢維持出張所から要請を受けて、翌12 日からの宮古入りが決まりました。グラップル付きのバックホウ2台とホイルローダー1台、運搬用の トレーラー3台。いずれも自社の機械です。
問題は燃料。花巻市内も停電しており、会社からガソリンスタンドに発電機を提供して給油しましたが、それだけでは足りずに、自社の重機から燃料を抜いて宮古行きの車を 満タンにして出かけました。オペレーターは、チリ地震津波を経験している社長と私、環境部執行役員部長の3人。若い社員たちは現場に張り付いており、体が空いていたのはこの3人 だったんです。―12日は何時頃から動いたのですか
午前11時ごろに花巻を出発しました。国道465号から106号というルートを通ったのですが、ガソリンを求める車でいたるところが渋滞しており、宮古に着くまでに3時間半は要した と記憶しています。
―啓開作業はどこから入りましたか
盛岡地域から来た会社と合同で、宮古警察署前を起点に国道45 号を高浜方面に向かい南下するチームと、宮古の市街地に北上するチームに分かれて啓開作業に当たりました。
現地の様子は、何か夢でも見ているようで現実感が感じられませんでした。宮古市役所前の歩道橋に船が引っかかり、ビルの1階部分には車が吸い込まれたように詰まってい ました。そしてなんと言っても分厚く堆積したヘドロ。これを取り除くのに苦労しました。―現地での食事や宿泊はどうしていたのですか
ずっと車内泊です。車内の狭さよりも寒さが厳しく、車のヒーターを夜通し付けて何とか寝られました。
あと恥ずかしい話ですが、食事の確保は想定外でした。現地調達できないんですよ。過去に対応した台風や土砂災害では、炊き出しで食事が提供されていたので、考えが甘か ったです。ただし当社は農業部門に参入しており、お米の在庫が豊富にありましたから、本社で炊き出しをして、現地に届けてもらいました。―被災された方や、他社のオペレーターの方とは何か会話をされましたか
建物の持ち主の方が写真や金庫などを探す際に手伝ったことがあります。見つかって喜んでいただけましたが、自分たちから何か話しかけるという雰囲気ではなかったです。
他社のオペレーターの方も、それなりに疲れた様子ではありましたが、疲労困ぱいという程ではなかったです。年配のオペレーターも多かったですね。このような大災害の時 は、ベテランの技術だけではなく、慎重さや冷静さ、豊富な人生経験も必要と感じました。―民部田さんはいつまで現地での作業を
15日までは宮古市内。16日から19日、21日から25日と田老地区に入りました。田老は宮古を上回る惨状で、まちが全滅したという感じでした。大槌町では、町からの要請もあ って、全域でがれき撤去に当たりました。現在も町の復興事業に関わらせてもらっています。
先ごろ久しぶりに宮古に行き、他地区と比べて市街地の復興が進んでいることを実感しました。私たちが啓開した道路を、ダンプや緊急車両が通った瞬間のことも思い出しま した。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん
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