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- 岩手県建設業協会 一覧
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第32回)
2015年1月 9日 16:04岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第32回は南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さんです。南建設(株)田中一也さん(30 歳・震災当時)
《職種》取締役社長室長(震災当時:工事部)
《啓開作業時の作業内容》給油支援補助
「素晴らしかった関係機関の適確な判断」―震災直後はどのような動きを
震災翌日の12日時点では工期が迫っており、通常通り現場を動かしていたのですが、岩手河川国道事務所二戸国道維持出張所と連絡を取り合う中で、私たちにも被災地の為に何か手 伝えることはないかと申し出をしました。
その際に重機やダンプのほか、会社がスタンドとタンクローリーを所有しているので給油が可能という話をしたところ、当社が給油支援を行うことが急遽決まりました。自社 の必要量確保も心許なかったのですが、被災地の役に立ちたいとの思いから給油支援の決断をしました。―スタンドを所有しているのは強みでしたね
実は当社のスタンドは震災翌日に給油する予定だったので、給油先のローリーが津波に流されて給油不可能になり、燃料の残量が心細い状態でした。社員総出で取引先にお願いをし たところ、「被災地のためならば」と協力してくれたスタンドの皆さん、さらにはそれまで一度も取引がなかったスタンドからの協力もいただき、本当に頭が下がる思いです。
―現地入りは12日ですか
そうです。重機やダンプトラックを動かすために必要な燃料が少しでも早く届けばそれだけ多くの人が助かりますので、非常に重要な役割だと気持ちが引き締まりました。携帯のワ ンセグで現地の惨状は確認していましたが、被災地に向かうことに特に怖さは感じませんでした。家族は心配していたようですが。
―給油作業はどちらで
宮古市千徳です。三陸沿岸道路が国道106号付近にタッチする地点が駐機所になっており、そこに向かうよう指示を受けました。会社のスタンドでタンクローリーに給油し、ドライ バーと二人現地に向かいました。到着したのは夜の10時か11時くらいだったと記憶しています。
駐機所にはダンプが15台から20台ほど待機しており、盛岡からの車輛もいました。車輛の数を見てその膨大な作業量が理解できました。重機は見あたりませんでした。たぶん 現地にはりついていたのだと思います。―宮古まではどのルートで行ったのですか
沿岸部の状況がつかめないので、盛岡経由で106号を使いました。東北自動車道を利用できるよう国交省の職員の方が依頼状を書いてくれて、臨時の通行許可証代わりに使わせてい ただきました。
NEXCOの職員さんも、途中で通行規制をしていた警察関係の方も、緊急事態ということで臨機応変に対応してくれたのだと思います。どこか1カ所でも止められていたら、 宮古にはたどり着けなかったでしょう。今振り返っても、関係機関の皆さんの判断の素早さや的確さは素晴らしかったと思います。―給油の支援はその1回ですか
12日は維持出張所の非常用電源装置にも給油しましたし、別の社員が14日に花巻の国交省の施設で軽油を積み大船渡市でドラム缶に給油しました。また国交省以外にも仙台―宮古間 をローリーで3日間、燃料輸送を行いました。
震災の規模からすれば、私達の支援は微々たるものだと思います。それでも今振り返ると、そこには本当に多くの方の支えがあり、給油支援が無事できたのだとしみじみ思い ます。一日も早い復興を心から祈っています。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん新年のごあいさつ
2015年1月 5日 09:31岩手県建設業協会
新年明けましておめでとうございます。皆様にはお健やかに新しい年をお迎えのことと存じます。
昨年中は、岩手県建設業協会の活動に格別のご支援とご協力を賜り御礼申し上げます。
東日本大震災から3年10か月ほどが経過し、被災地は4度目の厳しい冬を迎えており、1日も早い復興と平安な日々が訪れることを願っております。
さて、昨年の県内建設業の状況をみますと、復旧・復興工事は道路・高台移転工事を中心として進んでおりますが、個別工事ごとにみると、用地の取得や労働力・資材の確保など多くの困難を抱えており、施工確保対策の一層の充実が求められております。
一方昨年は、品確法などいわゆる「担い手3法」の改正がなされました。公共工事の品質を将来にわたって確保するためには、地域建設業の担い手となる人材を中・長期的に育成・確保していく必要がありますが、これを実現するため、受注者が適正な利潤を確保できるようにすることが発注者の責務として明記されました。
建設業界といたしましては、法理念の具現化を求めていくと同時に、業界としても労働条件・労働環境の改善に取り組み、若者が将来を見通せる魅力的な産業にしていかなければならないと考えております。
また、国の平成27年度予算は過去最大規模となる見込みであり、東日本大震災からの復興、地方創生と人口減少の克服、東京オリンピックに向けたインフラ整備、防災・安全対策等を進めることとなっています。
県の予算においては、前年同様、東日本大震災の復旧・復興事業を最優先に進めることとされております。
申し上げるまでもなく、建設業は地域経済を支える基幹産業であり、災害に当たっては最前線に立って地域住民の生命と財産を守るという重要な任務を担っています。
こうした役割を着実に果たしていくため、当会は昨年12月建設産業団体連合会と合同で県に対する要望を行い、施工確保対策の一層の充実を始め、工事発注の平準化、公共事業予算の確保、入札制度の改善、指定地方公共機関への指定等を強く求めたところです。
地域の復興には多くの困難が山積しておりますが、建設業界といたしましては、沿岸・内陸の別なく「オール岩手」で早期の復旧・復興に取り組んで参ります。
本年も引き続き一層のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様のご繁栄とご隆盛を心から祈念申し上げ新年のごあいさつといたします。『私たち、僕たち、頑張っています!』(第15回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年12月25日 18:06岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第15回は、豊島建設株式会社(大船渡市)の金野貴樹さんです。所属会社:豊島建設株式会社(大船渡市)
氏 名:金野貴樹さん
職 種:造園技能士および普通作業員
経験年数:5年1ヵ月
仕事内容:造園工および普通作業員
<入職した動機、きっかけは?>
高校卒業後、私は長男なので地元就職を希望していました。当時の就職状況は厳しく、アルバイトをしながら就職活動を続けていました。そんなとき、知人の方に地元企業・豊島建設(株)の求人のお話をいただき、思い切って応募しました。
<仕事のやりがいは?>
庭造りや剪定作業を終えたとき、出来栄えをお客様に見ていただき、喜んでいただけたときがとても嬉しいです。
<苦労していることは?>
お客様に専門的な事を尋ねられ上手く対処できないときがあり、自分の未熟さを痛感してしまいます。実践を重ね、技術向上を目指したいと思っていますが、造園の仕事が通年ではないので、繰り返して経験する機会を得るのに苦労しています。
<将来の目標は?>
今年の10月に会社の後押しと上司からの指導を受け、2級造園技能士の資格を取得することができました。次は、1級造園技能士を目指すとともに、土木資格にも挑戦して行きたいです。
<上司から一言>
2級造園技能士合格おめでとう!!合格できたのは決してまぐれなどではありません。帰宅してからも練習に励んでいた貴方の努力の結果です。今の技術に満足することなく、更なるレベルアップを目指して、お互い頑張りましょう。
金野さん、ありがとうございました。これからも技能向上、資格取得を目指して頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第14回(14/12/15)株式会社テラ(遠野市)千葉秀吉さん
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第31回)
2014年12月19日 17:09岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第31回は(株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さんです。(株)中舘建設 大鳥義博さん(48歳:震災当時)
《職種》土木部長(震災当時:土木課長)
《啓開作業時の作業内容》指示役
「土木部全員で昼夜を問わず、力を合わせて」―震災発生時は
ちょうど電子入札のためにパソコンに向かっていました。停電になり、入札は後日となりました。その日は、国交省や岩手県の依頼で道路の点検を行いましたが、被害は比較的少な かったです。
―沿岸部での支援活動は
当社は二戸国道維持出張所の指示で動きました。携帯が通じないので、出張所に詰めて直接話をしました。3月13日の夜には盛岡西国道維持出張所、盛岡国道維持出張所で常温合材を積み込み、釜石維持出張所まで運びました。
14日には、宮古市の三陸国道事務所管内に自社のタンクローリーで軽油を運びました。そのまま22日まで、宮古港に入っていたタンカーからの軽油運搬に従事しています。発電機や啓開作業に使うための燃料だったと思います。3日程度の交代制として、同事務所に宿泊して対応しました。私は最初の班に同行しています。―他にも支援活動を行ったのですか
23日には、山田町内に暖房用の灯油を運んでいます。14日の夜には、H鋼付の仮設ガードレールを釜石維持出張所に運搬しました。この班には社長自らが同行しています。
この頃は会社の中もパニックでした。管内の道路除雪にも人が必要でしたので、土木部全員で昼夜を問わず、力を合わせて対応しましたね。―この年の初めには二戸地区を大雪が襲いましたね
大みそかからの大雪で、道路は通行止め、倒木で送電線が切れて数日間の停電がありました。私たちは道路復旧に追われて、1月5日にやっとお風呂に入れました。大変な年でしたね 。
―震災当初、高速道路は通行止めだったと思いますが
二戸国道維持出張所の手配で、緊急車両の通行証を警察で発行してもらい、高速道路を使うことが出来ました。警察では迅速に対応いただき、道路の状況についても情報を貰いまし た。
高速道路は、路面が沈下や隆起などで凹凸があり、夜間で見通しが利かなかったこともあって、スピードを抑えて走りました。正確な時間は覚えていませんが、かなりの時間 を移動に要しました。―被災地を目にしたときは
何とも言えない光景でしたね。停電の影響で情報が少なく、内陸で考えているのと10倍も100倍も被害がひどいなと感じたのを覚えています。タンカーの横では、港に沈んだ車を揚 げていました。中には人が乗っていたのだと思います。啓開した道路沿いにも犠牲者の方がいたようです。
―作業において気を付けたことや困ったことはありますか
昼夜作業なので、必ず交代要員を付けて人員を配置するようにしました。
当初は食料の頭が無く、現地でおにぎりを少々いただきました。次の班からは二戸で食料等を調達して持参するようにしました。ただ、二戸でも食料を確保するのが難しかっ たです。―携わっての教訓や思いはありますか
我が社は国道4号線の維持工事をやっていて、ある程度は緊急事態に備えていました。実際に大きな災害に直面すると、多くの戸惑いや混乱がありました。この教訓から、迅速に対 応できるよう体制を見直しています。
携わった社員は、大変だったと言う者もいますが、最終的には少しでも役に立てて良かったと話していました。三陸国道事務所では最終日、所長から直々に感謝の言葉を頂い たそうです。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん現場で働くけんせつ女子等をPR
2014年12月18日 13:09岩手県建設業協会
建設業の役割と魅力を発信!
2014年12月18日 11:47岩手県建設業協会
青年部連絡協議会
会長 鈴木 信也さん
女性マネジングスタッフ協議会
副会長 大平 敦子さん
黒沢尻工業高等学校
土木科 高橋さん・千葉さん
種市高等学校
海洋開発科 八木沢さん
岩手県建設業協会では、岩手県と共催で12月11日(木)岩手県民会館において「いわて建設業みらいフォーラム」を開催いたしました。
本フォーラムは、社会基盤整備や地域振興に果たす建設業の役割やその魅力を積極的に発信することで建設業のことを知ってもらい、次世代を担う若年層と女性の建設業への関心を高めることを目的としております。
当日は若手経営者や女性幹部社員、高校生から建設業に関する取り組みを発表し、パネルディスカッションで建設業もイメージと今後の建設業の魅力作りについて意見交換を行ったほか、臼澤みさきさんを迎え若手女性技術者とのトークとミニコンサートを行いました。
「情報化施工・CIMに関する研修会」ご案内(会員企業対象)
2014年12月17日 16:52岩手県建設業協会
一般社団法人岩手県建設業協会では、情報化施工の活用やCIMの概要に関する研修会を開催いたします。
平成20年に国土交通省が「情報化施工推進戦略」を策定・公表して以来、ICT(情報通信技術)を活用した情報化施工の普及が推進されて来ました。平成25年3月には国土交通省が設置した『情報化施工推進会議』が新たな「情報化施工推進戦略」を提言し、同省発注工事で一般化の動きが加速しました。同推進戦略では、「平成30年度までに全ての都道府県と政令指定都市の発注する工事において一般化技術の活用を目指す」としているところです。
CIM(Construction Information Modeling)の推進方針については、平成24年度に国土交通省から示されております。CIMは、計画・設計・施工・維持管理の各段階において3次元モデルを一元的に共有・活用を図るものとして推進されております。効果としては、「情報の有効活用」、「設計の最適化」、「施工の効率化、高度化」(情報化施工)、「維持管理の効率化、高度化」などが期待されております。
この様な状況から、情報化施工・CIMに関する理解促進を図ることを目的にした本研修会に、多くの方が受講頂きますようご案内申し上げます。
◆日 時 平成27年1月27日(火)13:30~17:00
◆会 場 建設研修センター 3階大ホール(盛岡市松尾町17-9)
◆参加 費 無料
◆対象 者 会員企業の経営者、土木技術者・現場担当者、発注機関など
◆内 容
(1)「CIM」最新事情と施工での活用[講師:アイサンテクノロジー㈱]
①CIMの概要と関連用語解説、事例を含めた最新情報と今後の展望
②3次元モデルの作成と計測方法紹介(写真やTSから作成、MMS、UAV)
③3次元モデルの活用(クラウドサービス、CIMソフトウェア)
(2)「フィールドに革命を!」情報化施工&CIMの概要と現場に革命を起こす最新測量機器&ソフトウェアのご紹介[講師:㈱トプコンソキアポジショニングジャパン]
①業界最新動向と情報化施工の概要ご紹介
②現場で即役立つシステムの実機研修 (杭ナビ、現場端末システム)
③CIMの動向・概要説明と最新ソフトウェアを使った、業務効率化のご提案(3)総評・講演[ITコンサルタント 桃知利男 氏]
◆定 員 60名
◆申 込 会員企業のみ、こちらをクリックして協会イントラネットから申込
期限:平成27年1月21日(水)まで
【主催】一般社団法人岩手県建設業協会
【後援】東日本建設業保証株式会社
協会イントラネット掲示板案内文
案内文PDF『私たち、僕たち、頑張っています!』(第14回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年12月15日 19:28岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第14回は、株式会社テラ(遠野市)の千葉秀吉さんです。所属会社:株式会社テラ(遠野市)
氏 名:千葉秀吉さん
職 種:土木技術者
経験年数:2年
仕事内容:現場管理全般
<入職した動機、きっかけは?>
震災後、復興のために従事している方を見て、自分もこのような仕事につきたいと思いました。
<仕事のやりがいは?>
工事が完了したとき、自分も手伝いが出来たと感じた際は、頑張れてよかったと思います。
<苦労していることは?>
状況によって対応が違うので、覚えることが多いことです。
<将来の目標は?>
1人前となり、地域に貢献できるようになることです。
<上司から一言>
測量、書類作成と、一生懸命にやっている姿に、誰からも好感を持たれています。
今や現場にとって、大きな戦力となっています。現場経験を積むことで、ますます活躍することを期待しています。
千葉さん、ありがとうございました。期待を背負って、これからも目標に向かって頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第13回(14/11/26)株式会社千葉建設(一関市)小又駿さん
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第30回)
2014年12月 9日 10:59岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第30回は成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さんです。成和建設(株)民部田正道さん(59歳・震災当時)
《職種》重機車両部執行役員部長
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「道路が通った瞬間を思い出して」―現地入りの要請はどこから受けましたか
国交省の現場を担当していた職員が水沢維持出張所から要請を受けて、翌12 日からの宮古入りが決まりました。グラップル付きのバックホウ2台とホイルローダー1台、運搬用の トレーラー3台。いずれも自社の機械です。
問題は燃料。花巻市内も停電しており、会社からガソリンスタンドに発電機を提供して給油しましたが、それだけでは足りずに、自社の重機から燃料を抜いて宮古行きの車を 満タンにして出かけました。オペレーターは、チリ地震津波を経験している社長と私、環境部執行役員部長の3人。若い社員たちは現場に張り付いており、体が空いていたのはこの3人 だったんです。―12日は何時頃から動いたのですか
午前11時ごろに花巻を出発しました。国道465号から106号というルートを通ったのですが、ガソリンを求める車でいたるところが渋滞しており、宮古に着くまでに3時間半は要した と記憶しています。
―啓開作業はどこから入りましたか
盛岡地域から来た会社と合同で、宮古警察署前を起点に国道45 号を高浜方面に向かい南下するチームと、宮古の市街地に北上するチームに分かれて啓開作業に当たりました。
現地の様子は、何か夢でも見ているようで現実感が感じられませんでした。宮古市役所前の歩道橋に船が引っかかり、ビルの1階部分には車が吸い込まれたように詰まってい ました。そしてなんと言っても分厚く堆積したヘドロ。これを取り除くのに苦労しました。―現地での食事や宿泊はどうしていたのですか
ずっと車内泊です。車内の狭さよりも寒さが厳しく、車のヒーターを夜通し付けて何とか寝られました。
あと恥ずかしい話ですが、食事の確保は想定外でした。現地調達できないんですよ。過去に対応した台風や土砂災害では、炊き出しで食事が提供されていたので、考えが甘か ったです。ただし当社は農業部門に参入しており、お米の在庫が豊富にありましたから、本社で炊き出しをして、現地に届けてもらいました。―被災された方や、他社のオペレーターの方とは何か会話をされましたか
建物の持ち主の方が写真や金庫などを探す際に手伝ったことがあります。見つかって喜んでいただけましたが、自分たちから何か話しかけるという雰囲気ではなかったです。
他社のオペレーターの方も、それなりに疲れた様子ではありましたが、疲労困ぱいという程ではなかったです。年配のオペレーターも多かったですね。このような大災害の時 は、ベテランの技術だけではなく、慎重さや冷静さ、豊富な人生経験も必要と感じました。―民部田さんはいつまで現地での作業を
15日までは宮古市内。16日から19日、21日から25日と田老地区に入りました。田老は宮古を上回る惨状で、まちが全滅したという感じでした。大槌町では、町からの要請もあ って、全域でがれき撤去に当たりました。現在も町の復興事業に関わらせてもらっています。
先ごろ久しぶりに宮古に行き、他地区と比べて市街地の復興が進んでいることを実感しました。私たちが啓開した道路を、ダンプや緊急車両が通った瞬間のことも思い出しま した。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん公共工事動向11月を更新しました
2014年12月 4日 17:23岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内11月版)を掲載しました。
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公共工事動向(岩手県内)11月版→ こちら(PDF)『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第29回)
2014年11月29日 10:46岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第29回は(株)小原建設(北上市)小田島 愼 さんです。(株)小原建設 小田島 愼 さん(31歳・震災当時)
《職種》職長・オペレーター
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「被災された方を思えば、自分の不便など」―震災当日は、どこで仕事をしていたのですか
当日は北上市内で河川の築堤工事の現場にいました。現場再開のめどが立たず一旦は待機になったのですが、国道107 号で道路のクラックや法面の崩落などが発生していたので、翌日から対応に当たりました。
―沿岸に最初に入ったのはいつですか
震災から5日後です。当社で施工していた宮古市松山の現場で、橋脚にモルタルを注入する応急対応で現地入りしました。テレビでは分からない被災地という場が持つ雰囲気に、ただ驚くしかなかったのを覚えています。
その後、会社で被災地支援に入るという話を聞いたときも、何か被災地の役に立ちたい、そして行くならば早いうちにと思い、2班体制の前半に手を挙げました。―本格的な沿岸部での作業は
地元の大坂建設さんの応援で、4月2日から山田町に入りました。バックホウ3台とがれき運搬用のダンプ1台の4台体制を取って、主に大沢地区を中心に宅地と歩道のがれき撤去に当たりました。
バックホウ1台に対して自衛隊員が1人付き、一緒に動いていただきました。若い人が多かったのですが、規律も服装もしっかりとしていて、立派でしたね。気も張っていましたし無駄話をするような雰囲気ではなかったので、あいさつ程度しか言葉は交わしませんでしたが。―現地ではどのようなことに気をつけられましたか
やはりがれきの下に行方不明者がいるかもしれないので、手つかずの場所に入るときは緊張しました。ただし、行方不明者を見つけることも自分たちの仕事なんだと思うようにしていました。
―被災された方とは会われたのですか
60代ぐらいの夫婦の方から「行方不明の娘がこの辺りにいるかもしれないから、がれきを撤去してほしい」と言われたことがありました。私としては言われた通りがれきを動かすくらいしかできないのですが、結局見つけてあげることができず、本当に悲しかったです。感謝の言葉を掛けていただいたのですが...。
―つらいことも多かったと思います
いえ、私は内陸の人間ですから、多少の不便があっても被災された皆さんの苦労とは比べものになりません。なので、不便やわがままな気持ちなど持つべきではないと自分自身を戒めていました。大坂建設の社員の方も、ご自身も津波の被災者であるにも関わらず、私たちがスムーズに働けるよう色々と手配をしていただき、私の方こそ助けていただきました。
―作業を終えた時、どのような思いを持たれましたか
ほかの現場に入ることが決まり、会社としての一区切りが付くまで作業できなかったのは少し心残りでした。でも昨年は陸前高田市の圃場の災害復旧現場、今年からは三陸沿岸道路の現場を担当しており、復興の現場に携わらせていただいています。
震災から3年以上を経て、記憶の風化を実感しています。復興を遂げるまでみんなで協力しながら、私自身もあの時の記憶と思いをしっかりと持ち続けていきたいと思っています。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん『私たち、僕たち、頑張っています!』(第13回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年11月26日 18:12岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第13回は、株式会社千葉建設(一関市)の小又 駿さんです。所属会社:株式会社千葉建設(一関市)
氏 名:小又 駿さん
職 種:重機オペレーター
経験年数:1年6カ月
仕事内容:主にバックホウ等の重機作業、作業員
<入職した動機、きっかけは?>
祖父や親戚の叔父が建設関係の仕事に従事しており、小さい頃から興味を持っていました。
<仕事のやりがいは?>
実際に現場で自分の手で施工して、毎日少しずつ現場が仕上がり、はっきりと目に見えて完成が近づいていくところです。
<苦労していることは?>
重機の操作は慣れてきましたが、施工の段取りにもとづいた現場での動きや、仕事が臨機応変にできないところです。
<将来の目標は?>
先輩方の現場での重機段取りを見たり聞いたりして経験を重ね、いずれは誰からも頼られるオペレーターになることです。
<上司から一言>
小又君は仕事の呑み込みが早く、なんでも吸収し自分の力に変えようと努力しています。挑戦意欲と行動力があり、今後多くの現場経験を積み重ねれば、一人前のオペレーターになるでしょう。
小又さん、ありがとうございました。持ち前の向上心と吸収力で、これからも頑張って下さい。
第12回(14/10/29)株式会社平野組(一関市)大場優也さん
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さんいわて建設業みらいフォーラム開催します
2014年11月23日 12:21岩手県建設業協会
岩手県建設業協会では岩手県と共催で「いわて建設業みらいフォーラム」を開催いたします。
建設業の役割や魅力を発信して、多くの方々に関心を持っていただく催事となります。
このフォーラムでは若手経営者・女性幹部職員や高校生が行っている取り組みを発表し、これからの建設業についてパネルディスカッションを行います。
また、臼澤みさきさんを迎え、大槌で震災を経験したことや若手女性技術者との話を交えたミニコンサートも行います。
建設で働く人、建設を目指す学生の話を聞いてみませんか。
日 時:12月11日 13:30~
場 所:岩手県民会館中ホール
参加料:無料
詳細は案内申し込みをご覧ください。
案内申し込みはコチラ建設業を知ってほしい。
2014年11月21日 14:40岩手県建設業協会
岩手県建設業協会では国土交通省東北地方整備局、岩手県それぞれと協力して、建設業のしごとを知ってもらうため小中学校の生徒対象に現場見学を行いました。
11月11日 大慈寺小学校
宮古市田老防潮堤の見学し、震災で起きたことや防潮堤の役割、復興について勉強しました。
内陸と沿岸の学校がきずなを深め、復興のかけはしとなることを目的として宮古市立崎山小学校との交流会を行いました。
宮古土木センターの説明
田老町内の様子
防潮堤の向こう側の景色
崎山小との交流会・・・この後大慈寺小がよさこい崎山小学校を練習して両校一緒に演舞!11月17日 平泉中学校
平泉から陸前高田市内に向かう間はバス車内で東北地方整備局と建設業協会が建設業の役割や岩手県内の工事状況・復興状況について説明をしました。
陸前高田市内では車窓から市内の嵩上げ等を見学し、ベルトコンベヤの設備の見学、説明を受けました。
UR都市機構より陸前高田の現況説明
ベルトコンベヤ
ベルトコンベヤ 破砕設備前
どのように市内へ送っているかの説明を受けました。
破砕設備前(高台)からの陸前高田市内の状況を勉強・・・この後平泉中学校はさくらの木の植樹の活動に向かいました。『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第28回)
2014年11月14日 20:58岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第28回は髙惣建設(株)(奥州市) 小野寺正晴さんです。髙惣建設(株)小野寺正晴 さん(56 歳・震災当時)
《職種》高田営業所長
《啓開作業時の作業内容》指示役
「会社もお金も関係なく」―3月11 日はどのような様子でしたか
竹駒にある高田営業所の職員を高台に避難させて、私は市街地の自宅に戻りました。市街地は避難する車で渋滞しているし、最初3メートルと言われていた津波の高さが10メートルの大津波と聞き、とりあえず犬だけ連れて営業所に戻りました。しばらくすると津波が私たちのいる場所に到達し、わずかの差で逃げずに被害に遭ったり、車ごと津波にさらわれた人もいました。
その晩は高台で一晩中ラジオを聞いていましたが、聞こえてくるのは他市町村の情報だけ。肝心の陸前高田の詳しい状況が分からず、ひたすら夜明けを待っていました。―翌日はどのような動きを
夜明けと同時に自宅方面に向かいましたが、がれきが散乱して木材の破片や釘が飛び出しているし、砂と水とで100メートル進むのがやっと。自衛隊員が人命救助に入っており、ご遺体も数多く見かけました。
生活物資の調達に住田町に行く途中、私たちを心配して陸前高田に向かってきた当社土木課長の小原正にばったり会ったんですよ。そこで小原課長に職員の無事を伝え、必要な資材や機械などをメモして渡し、その日のうちに対応してもらいました。―道路啓開はどのような形で始まったのですか
自衛隊や警察、消防、国交省などの関係者が集まって話し合いを持ったのは、12 日の夕方だったと思います。その時点では市からの指示は出ていませんが、動ける人が機械を持ち寄り道路を開けるしかないと考え、最初は会社もお金も関係なく5人ほどの個人の集まりで道路啓開をスタートしました。まずは高田一中前を開き、農免道から広田半島に向かうルートを通す方針も自分たちで決めました。
―機械類は確保できたのですか
最初はとにかく手持ちの機械をかき集めての作業です。3日後ぐらいから本社を通じて内陸のリース屋さんに声を掛けて、グラップルとキャリアダンプを各担当者に預けました。私も1年ぐらいはブルドーザーに乗り、一日の半分はブルドーザー、残りは雑用や各種調整という毎日でしたね。
本社は私が動きやすいようにと、物資や資機材などバックアップしてくれました。また奥州市内の企業や店舗からの支援物資を避難所に届けたり、安否情報を奥州市のコミュニティーFMで放送するなど、小原課長を中心に内陸部として可能な限りの被災地支援をしていたようです。―組織的な動きになったのはどの段階からですか
作業自体は早い時期から市役所とコミュニケーションを取りながら進めていましたが、市の方針が明確になり、陸前高田市建設業協会と市との災害協定に基づく形で作業することが決まったのは1カ月後ぐらいです。以降は比較的スムーズに仕事が進みました。
自衛隊とも毎日打ち合わせをして、機械が壊れたときは修理を手伝うなど、連携が取れていました。福井県の鯖江駐屯地の部隊で若い隊員さんも多く、当時の隊長さんは今も陸前高田に来てくれるなど交流が続いています。髙惣建設(株)提供:陸前高田市 2012年5月7日空撮写真
髙惣建設(株)提供:陸前高田市 2014年5月8日空撮写真
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん公共工事動向10月を更新しました
2014年11月 6日 09:49岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内10月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)10月版→ こちら(PDF)『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第27回)
2014年10月31日 11:20岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認す るとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第27回は(株)山友建設(一関市)熊谷堅美さんです。(株)山友建設 熊谷 堅美さん(64歳:震災当時)
《職種》大型ダンプ運転手
《啓開作業時の作業内容》大型ダンプ運転手
「どこからどう手を付けるのだろうと思いました」―陸前高田市での作業はいつからでしたか
建設業協会からの要請の分は4月25日から8月12日迄で、その後も何度か行きました。作業はダンプでのガレキの運搬作業です。
―会社から指示を受けた時に思ったことは
本音を言えば、出来れば行きたくない気持ちがありましたね。被災した人たちに会うのが、気が引ける気持ちでした。家が流された人や亡くなった人が、いっぱいいましたから。
―震災後、陸前高田市に行ったことはありましたか
親戚がいるので、仕事以外で何度か訪れました。町そのものが無くなって、木造というのはこんなにも簡単に流されるのかと驚きました。地震の経験はありますが、津波というものは記憶がありませんでしたから。その頃から、「近いうちにも陸前高田市に行かなければならないだろう」と会社の中で話が出ていました。
―現地に作業に入った際、感じたことはありますか
どこからどう手を付けるのだろうと思いました。初日の打ち合わせで指示を受けましたが、戸惑いの方が大きかったです。
―作業には慣れましたか
一週間程で慣れました。建物が無いので、比較的走り易かったです。私の場合、たまたまですがパンクは1回だけです。最初の頃、病院の近くで薬品のような独特の臭いがしたのを 覚えています。
―作業の上で気を付けたことは
連休明けの5月10日ごろ、それまでの市街地から広田半島の泊漁港周辺に入りました。こちらは道が狭く、自衛隊の車も入っていましたので通行に苦労しました。自衛隊と相談して もらい、集積所からの往復を山側ルートと海側ルートに分け、一方通行にしてもらいました。
ただ、道が狭いうえに枝道があまりなく、人も歩くので神経を使いましたね。積み荷の落下防止にも十分に注意を払いました。―地盤沈下の影響は
市街地でも満潮の時は水が入って来ました。市役所周辺でも水が入ってきた時は通れない道路があって、ルートを変えることがありました。
―つらかったことはありましたか
広田の方で残っている家の解体が始まり、立派な家が解体されるのを見ると、なんとも言えない気持ちになりましたね。また、家の持ち主がよく見に来ていました。最初はかける言 葉もありませんでしたが、段々と話すようになりました。3回目の被害を受けたという家の人が、「もうこの場所には建てません」と言っていたのが印象に残っています。
地元業者の人たちが多く入っていて、作業員にも被災した人たちがいましたから、言葉には気を付けて話をしました。―8月12日に一区切りとなって、思ったことや作業上の教訓は残りましたか
一応、協会としての分は終わりましたが、まだまだ先があるので、「また来なければならないのかな」と思いました。実際に何度か来ることがありました。
教訓については、考えるゆとりがなかったと思います。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん『私たち、僕たち、頑張っています!』(第12回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年10月29日 15:47岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第12回は、株式会社平野組(一関市)の大場優也さんです。所属会社:株式会社平野組(一関市)
氏 名:大場優也さん
職 種:建築技術者
経験年数:1年6カ月
仕事内容:現場管理、写真管理
<入職した動機、きっかけは?>
小さい頃から近所の大工さんの所へ遊びに行っており、物造りが好きでした。その頃から建物を造る仕事がしたいという思いがあり、入職しました。
<仕事のやりがいは?>
自分が最初から携わった工事が完成し、お客様に引き渡した時に、それまでの苦労が報われた気がしました。その後、実際に使われているのを見て、頑張って良かったと思えました。
<苦労していることは?>
分からない事ばかりで、全てが大変です。一つ一つ着実に覚え、早く一人前になれるよう頑張ります。
<将来の目標は?>
自分で現場を持ち、皆さんに喜ばれるような建物を造り、地図に載る誰もが聞いても分かるような建物を造りたいです。
<上司から一言>
フットワークよく動いてくれています。君は若手のホープです。更なる活躍に期待しています。
大場さん、ありがとうございました。会社の大きな期待にこたえて、これからも頑張って下さい。
『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第11回(14/09/26)工藤建設株式会社(奥州市)佐々木彩さん
第10回(14/08/28) 株式会社 千葉匠建設(北上市) 高橋秀子さん
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん建設業景況調査9月調査について
2014年10月29日 14:58岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている建設業景況調査9月調査(平成26年度第2回、東日本大震災被災地版)を「各種情報」内の「東日本建設業保証(株)岩手支店提供資料」に掲載しました。
↓PDFファイル↓
建設業景況調査(岩手県版)9月調査
調査結果(概要) → こちら(PDF)
データ表 → こちら(PDF)
建設業景況調査(東日本大震災被災地版)9月調査
調査結果(概要) → こちら(PDF)『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第26回)
2014年10月20日 20:54岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まってい ました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や 地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第26回は(株)山喜建設(一関市)三浦公夫さんです。(株)山喜建設 三浦公夫さん(45歳:震災当時)
《職種》大型ダンプ運転手、重機オペレーター
《啓開作業時の作業内容》大型ダンプ運転手、重機オペレーター
「誰かが困っているときに、いくらかでも役に立てれば」―震災発生時はどちらにいましたか
一関市藤沢町の現場にいました。現場の作業はストップとなり、片付けをしてから4時か5時ごろに家に帰りました。帰宅後にラジオを聞いて、初めて津波の事を知りました。
数日後から、室根地区の業者で、気仙沼市の断水地域での給水支援が始まりました。私も交代で何日か行きました。現地の人は本当に水を必要としていて、その様子を見て涙が出る思いでしたね。―陸前高田市での作業はいつからですか
4月25日から今年の4月30日までの3年間です。途中、岸壁の嵩上げ作業などにも従事しました。
千厩支部を主体とした8月12日までの作業では、ダンプでガレキ運搬。翌年1月頃から1年ほどはガレキ片付けの重機オペラーターとして、その後、ガレキの集積場での選別作業や堆積土の除塩プラントでの運搬作業に従事しました。―気仙沼市での給水、その後、陸前高田市に入りましたがその時の印象は
最初に気仙沼市に入った時は、被害状況にびっくりしたというか唖然としました。生活している人たちはどうなったのだろうと思いました。
陸前高田市に初めて行ったときは、海から5km以上離れた橋にガレキがあって信じられませんでした。市内はどうなったのだろうと、血の気が引ける思いでしたね。―陸前高田市での作業を指示された時の思いは
指示を受けた時は、行くしかないと思いました。誰かが困っているときに、いくらかでも役に立てればとの思いです。家族からも「気を付けて頑張って」と言われました。
―作業上で気を付けたことは
安全第一で、ダンプ同士、重機とダンプ、作業員との接触に気を付けました。ダンプの数が多いので、すれ違いの際には自然に譲り合うようになりました。
とにかく無理や無茶はしないように気を配りました。他社の重機やダンプと共同で作業するので、余計に気を配りました。重機でガレキの上に上る際には、しっかりと盤を固めました。―困ったことはありますか
ダンプのパンクが何度かあって、困りましたね。高台で営業を再開していた自動車工場で修理してもらいました。釘やビス、鉄筋、金属などが原因です。特にガレキ集積場でのパンクが多かったです。
また、乾燥している時は、土埃が凄かったです。ダンプや重機の窓を閉めていても中に入って来ました。―つらい事はありませんでしたか
いつ終わるのかなと思うことはありました。選別処理で、大きなガレキの山についた時などです。ただ、月日が経ってガレキの山が減って行くと、やった甲斐があったと思えました。
―最後までガレキ処理に携わった思いは
全国から作業員が集まって、みんなで一丸となって夢中で取り組みました。だいぶ片付いたなという思いがありました。復興はまだまだですが、3年前の状況を思えば、ガレキは片付きました。出来る範囲ですが、少しでも役に立てたかなと思います。最後までいれて良かったです。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん
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