いわけんブログ
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第22回)
2014年9月11日 14:26岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第22回は(有)矢萩建設(一関市)重機主任の関村一男さんです。(有)矢萩建設 重機主任 関村一男さん(63歳:震災当時)
《職種》・オペレーター
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「岩手宮城内陸地震とは全く別の体験として」―震災後、何日目から現地入りされたのですか
大船渡市内にある三陸国道事務所の出張所に重機を運搬したのは震災発生の2日後、3月13日です。そこで陸前高田市の道路啓開に当たるよう指示を受け、午後1時半過ぎに大船渡を出て、大東町から気仙沼経由で陸前高田に着いたのは夕方5時過ぎ。実際の作業は翌朝からとなりました。
―被災地に入られての印象は
大船渡の出張所からは、重大な被害状況は見えなかったのですが、気仙沼から陸前高田に入った時には本当に驚きました。
船は打ち上げられ、橋も上流部に流されていました。たぶん気仙大橋だったんでしょう。陸前高田はよく知っている場所でしたが、何も残っておらず、いわゆる奇跡の一本松がぽつんと残っているのが見えたことを覚えています。―道路啓開作業はどのように進められたのですか
車1台が通れる幅を確保するよう、グラップル付きバックホウ2台とブルドーザー1台で、気仙中学校前を起点に国道45 号を北に向かって道路を開きました。私たちのグループには、国交省の職員が同行してくれたほか、地元消防団の方も自主的に合流していただき、先行して行方不明者の確認に当たってくれました。
―関村さんは、岩手宮城内陸地震でも現場の土砂撤去に従事されています。そのときの経験が生かされたことも多かったのでは
いや、私にとっては全く別の体験ですね。内陸地震では山の中で膨大な土砂をひたすら撤去する仕事でしたが、今回はがれきの中に行方不明者がいる可能性もあるので、とにかく慎重さが求められました。
―余震も多かったと思います
作業中に警報が出た時など、迅速に避難できるよう、グループの最後尾には、移動用の車両がバックで付いてくるようにしていました。14日の午前11時20分頃には大津波警報が出て、作業を一時中断して高台に避難しています。震災直後だったので、さすがに恐ろしかったです。
―現地での食事はどのように
支部事務長の阿部さんや会員企業の女性職員の方が、関係機関に炊き出しをしていたので、私たちもおにぎりを持って現地に行くことができました。商店も多くが閉まっていた時期なので、とても助かりましたね。
―現地では被災された方とは会われたのですか
一度、母親に連れられた小さい子供に会いました。父親を探しに来ていたようです。「探しに来てくれたんですか?」と聞かれたのですが、自分たちは道路を開けに来たとしか答えられなくて...。本当に気の毒でしたね。
―2日間の作業で得た教訓などがあれば
状況に応じて、その場ごとの判断が求められることを改めて感じました。いずれにせよ、二度とこのような災害は起きてほしくない。それだけですね。作業に当たった人はみんな同じ思いではないでしょうか。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん災害時情報伝達訓練
2014年9月11日 13:46北上支部
平成26年9月5日(金)北上土木センターと建設業協会北上支部が合同で災害時支援協定に基づく情報伝達訓練を行いました。
支部会員39社が参加して行われ、大雨を想定して道路等のパトロールを行った後、北上土木センターに被災情報をファックスで送信。被災位置や被災状況が的確に伝達されたかどうかを検証しました。
文字ではなかなか正確に伝わらない被災位置もGPS機能付きカメラで撮った写真を送信することにより、より正確に伝達できることを確認しました。
送信された被災情報を管内地図に書き込む両副支部長
パトロール終了後、北上土木センター職員と支部会員37社が参加して訓練結果の検討会を開催
検討会で訓練結果を講評する北上土木センター小田島所長
救命講習の実施
2014年9月10日 17:10一関支部
第20回北上川流域交流Eボート大会
2014年9月10日 15:59千厩支部
公共工事動向8月を更新しました
2014年9月 5日 14:25岩手県建設業協会
岩手県建設業協会ホームページ更新のお知らせです。
「各種情報」内の「東日本建設保証(株)岩手支店 提供資料」に東日本建設保証(株)岩手支店より情報提供頂いている公共工事動向(岩手県内8月版)を掲載しました。
↓PDFファイル↓
公共工事動向(岩手県内)8月版→ こちら(PDF)建設業ふれあい事業 in 藤沢小学校
2014年9月 4日 15:05千厩支部
中学生対象のふれあい事業実施 青年部
2014年9月 4日 14:58一関支部
高校生現場見学会(野田村編)
2014年9月 3日 11:05岩手県建設業協会
8月27日(水) 種市高等学校(海洋開発科3年)生徒対象の建設工事現場見学を実施しました。
見学場所:野田地区海岸防潮堤工事
発注者:県北広域振興局土木部
発注者より事業概要について説明①
発注者説明② 命を守る構造物
施工者説明 建設中現場見学土のうづくり体験学習
地元建設会社に就職した種市高校卒業生から後輩へ向けて一言
8月27日(水)は午前に一般県道田野畑岩泉線 千丈~室場地区道路改良工事の現場見学を行いました。
その様子はこちらです
↓ ↓ ↓ ↓
http://www.iwaken.or.jp/info/2014/08/28_1408.html岩手県総合防災訓練に参加
2014年9月 1日 10:37盛岡支部
岩手県総合防災訓練が平成26年8月30日(土)岩手山の火山噴火を想定して行われました。
火山灰を含む土石流が発生し、大規模な土砂災害が発生したことの想定で、国、県及び市からの要請により盛岡支部では、土石流せき止め訓練に参加しました。
東北自動車道のアンダーパスへの土石流流入防止措置のため、自衛隊と会員のトラックで運搬した1トン土のうを設置していきました。
1段目10個×3列、2段目2列、3段目1列の計60個余を約1時間半で設置し、知事、県議会議長等の参観も行われました。た。
設置完了です。訓練はテレビ局各社の取材がありました。
最後に訓練に参加した国、県、市、消防、建設業協会等から訓練の総括があり、災害発生時の協力体制が確認されました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第21回)
2014年8月29日 21:05岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第21回は吉田建設(株)(盛岡市)の三浦 一春さんです。吉田建設(株) 三浦 一春さん(38 歳:震災当時)
《職種》土工・ダンプ運転手
《啓開作業時の作業内容》ダンプ運転手
「ダンプの中で穏やかな海を見ながら」―宮古市内ではどのような作業を
4月に入ってすぐ、鍬ケ崎のがれき運搬に1週間ほど当たりました。指定された場所でがれきを集積して、出崎埠頭の仮置き場に運搬する作業が中心です。
土地勘はありませんが、指示された先に自衛隊のトラックなども見えて、道に迷うことは無かったです。また一般車両は警察が通行止めにして、作業経路は一方通行にルートを決めていたので、危険な思いはしませんでした。―被災地支援の仕事に不安はありませんでしたか
特に不安は無かったのですが、緊急地震速報が頻繁に出ていた時期でしたから、朝礼中に全員の携帯が一斉に鳴ったときは慌てましたね。自衛隊や地元の人は冷静に対応していましたが。
ダンプに乗っている時にも山側の高台を確認しながら、津波が来たらどこに逃げるか考えていました。リュックの中には貴重品や非常用品などをまとめて、万が一の時にはそれ一つを持って逃げられるようにしていました。―タイヤのパンクなども心配ですが
パンクは避けられないものと最初から割り切っていましたが、幸いパンクはしませんでした。また細い道に入るときなどは、がれきや家の基礎を踏まないよう、解体した家から出た畳を自衛隊の人が敷いてくれました。
―現地での食事はどのように
現場に向かう途中、コンビニで調達です。当時は品不足でしたが贅沢は言えませんから、お腹にたまるものなら何でも、という感じで。ダンプの中で食事をしている時、目の前に広がるゆらゆらと静かな海面を見ながら、今はこんなに穏やかな海が恐ろしい被害をもたらしたのかと、不思議な感覚にとらわれました。
―現地で印象に残っていることは
持ち主が解体を許可した建物に、スプレーで「OK」と書かれているのを見るのは悲しかったですね。あぁもう少しでこの家も壊されてしまうのかと思いながら走ったことを覚えています。家を解体する際に見つかった写真やアルバムは持ち主の人に渡しており、私も額縁の裏から見つけたへそくりを手渡したことがあります。被災された方が少しでも笑顔を見せてくれたことで、もっと頑張ろうという気持ちになれました。
また、運転しながら警察の方が集まっているところも見ました。きっとご遺体が見つかったのでしょう。亡くなった人は気の毒ですが、行方不明のままではなく、一日も早く家族のもとに帰ってほしいと思いました。―1週間の作業が終わって、どのような思いを持たれましたか
現地で「子どものカバンを探しています」という張り紙を見かけたんですよ。きっとお子さんが大切にしていたんでしょうね。作業を手伝うときに探したのですが、結局見つけることができませんでした。これが心残りといえば、そうなるんですかね。カバンを見つけてあげたかったですね...。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん8月のパトロール
2014年8月29日 14:37二戸支部
高校生就職模擬面接指導
2014年8月29日 09:45北上支部
高校生現場見学会
2014年8月28日 14:08岩泉支部
『私たち、僕たち、頑張っています!』(第10回)建設業に従事する女性・若者インタビュー
2014年8月28日 08:38岩手県建設業協会
『私たち、僕たち、頑張っています!』では建設業に従事する女性及び若者の紹介記事を不定期に掲載致します。
建設業で頑張っている女性や若者を紹介することで、多くの方に建設業の魅力を知って頂きたいと思います。また、建設業に興味を持っている方、入職を希望される方が建設業について少しでも知って頂けるきっかけになれば幸いです。
第10回は、株式会社千葉匠建設(北上市)の高橋秀子さんです。
所属会社:株式会社千葉匠建設(北上市)
氏 名:高橋秀子さん
職 種:住宅建築技術者
経験年数:10年
仕事内容:住宅のエクステリア(外周りの設備、庭)、リフォーム担当
<入職した動機、きっかけは?>
建設業ではないのですが家業がモノづくりをしていて、子供の頃からモノづくりに興味がありました。モノが出来ていく過程を見ているのが好きで住宅関連業種を選びました。
<仕事のやりがいは?>
お客様と打ち合わせをして、いかにしてお客様の予算に合わせて理想に近づけるものを作るかを試行錯誤し、完成した時にお客様の笑顔をいただいた時の達成感は何とも言えません。この仕事をしていて良かったと感じます。
<苦労していることは?>
外での仕事なので、お手洗いの場所のチェックは欠かせません。
それと外出したときは必ずいろいろな建物、道路状況を見てイメージトレーニングを行っています。とにかく日々勉強の毎日です。
<将来の目標は?>
セールスエンジニアを目指して、もっと多くの現場を見て、経験し、お客様や取引業者様に必要とされる技術者になりたいです。
<上司から一言>
お客様の話をきちんと聞いて、仕事に活かす努力家です。
地域貢献活動にも毎回積極的に参加して、同業者からの信頼も厚く、更なる飛躍を期待しています。
高橋さん、ありがとうございました。お客様や会社からの信頼が厚く、やりがいを持って仕事に取り組んでいる印象を受けました。これからも頑張って下さい。『私たち、僕たち、頑張っています!』では、会員企業の会社で働く女性・若者を募集しています。
若者については概ね25歳以下(女性は年齢不問)の方でお願いします。技術者、技能者、運転手の方など、職種は問いませんのでご協力をお願い致します。
バックナンバー
第9回(14/06/26) 株式会社 小原建設(花巻市) 伊藤 春香さん
第8回(14/05/28) 株式会社 熊谷工務店(盛岡市) 稲荷平 麻衣子さん
第7回(14/04/25) 刈屋建設 株式会社(宮古市) 奥地 裕介さん
第6回(14/03/28) 松田重機工業 株式会社(遠野市) 八木 義行さん
第5回(14/02/26) 株式会社 下河原組(盛岡市) 佐藤美由紀さん
第4回(14/01/29) 株式会社 佐々木組(一関市) 佐藤章さん
第3回(13/12/17) 豊島建設 株式会社(大船渡市) 菊池信幸さん
第2回(13/11/15) 高田工業 株式会社(花巻市) 中村隼太さん
第1回(13/10/23) 株式会社 青紀土木(釜石市) 倉澤久美さん経営者のための「時間外労働への対応について」研修会
2014年8月27日 14:51北上支部
町道の整備をしました。
2014年8月26日 19:07岩泉支部
国体記念公園遠野市民サッカー場A面改修工事」施工現場見学会
2014年8月25日 18:21遠野支部
奥州支部青年部~H26クリーンロード作戦~
2014年8月25日 09:26奥州支部
土木系工事現場技術発表会!!
2014年8月22日 11:37土木施工管理技士会
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~(第20回)
2014年8月19日 18:48岩手県建設業協会
東日本大震災における道路啓開等作業従事者証言集
東日本大震災における被災現場の最前線で、地元建設業者は人命救助活動や道路啓開作業、応急・復旧作業などにあたりました。その活動は、震災当日から翌日にかけて始まっていました。
地元を熟知して、重機類を保有する地元建設業者は当初、緊急車両などの通行を確保する為の道路啓開作業(1車線だけでも通行できるようにする)が主な活動でした。行政や地元住民との信頼関係を築いていたことが迅速な活動につながりました。
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~では、最前線で作業にあたった方々の「生の声」をお伝えします。建設業者が果たした役割について再確認するとともに、震災の実情を風化させないことを目的としております。
(第16回より、内陸からの後方支援を掲載しています)
第20回は盛岡舗道(株)(盛岡市)高橋直美さんです。盛岡舗道(株)機械係長 高橋直美さん(43歳:震災当時)
《職種》オペレーター
《啓開作業時の作業内容》オペレーター
「地元の人たちの頑張りがなければ」―高橋さんはどの時点から作業に入られたのですか
4月の5日あたりからだったと思います。私の会社からは重機1台と大型ダンプ2台の4人体制で、主な仕事はがれきの撤去と自衛隊の行方不明者捜索支援。私は2週間ずっと田老に通いました。
―2週間休み無しで、しかも連日の通い。相当疲れたのではないですか
朝一番に作業に入れるように毎朝5時半には盛岡を出て、夕方5時まで現地で作業ですから。正直疲れましたね。
とはいえ、災害の有無に関わらず忙しい時には休みなしで働くこともあるので、自分の中ではあくまでも普段通りという感覚でいました。―会社からの指示を受けたときに感じたことは
率直に言ってしまえば、行きたくはなかったです。先に現地入りした会社の方からご遺体を見つけた話も聞いていましたし、多くの人が亡くなった被災地を自分の目で見るのは辛いなという思いはありました。
―実際に現地に入られて、どのような思いを持たれましたか
家の形も残っていないぐらいの、想像していた以上の惨状でしたね。作業はがれきを一つよけては自衛隊が確認するという段取りで、心掛けたのは、とにかく慎重にということ。
ご遺体を見つけたショックで体調を悪くした人もいました。私自身はご遺体を見つけることは無かったのですが、マネキンの頭や手足がたくさん出てきた時は、本当に驚きました。―作業を進めながら、気になったことはありましたか
機械が絶対的に不足していると感じました。私の周囲ではバックホウ7台、ダンプ30台ぐらいがひっきりなしに動いていたのですが、がれきの山が減っていく実感は無いし、もっと早くから多くの会社が入れなかったのかなという思いはあります。
―2週間の作業が終わり、どのような思いを持たれましたか
田老での作業には別の会社が引き続き当たるということで、私の仕事はここまでという感じでした。すぐに釜石の仮設住宅整備の現場に回りましたから安堵感はありませんし、もっと田老で作業を続けたかったというような特別な感慨も無かったですね。
―被災地で作業に当たり、盛岡にいると気が付かなかったこともあるかと思います
被災した人たちの本当に気の毒な姿は伝わっていないと感じました。「すべて流されて、自分には何も残っていない」とあきらめたように話す人もいましたし、自分の家があったはずの場所なのに、そこで見つかった写真は全く別人のものということは何度もありました。
心から気の毒だとは思いますが、だからこそ被災した人たちには、自分たちが新しいまちをつくるという気持ちを持ってほしい。厳しい言い方になるかもしれませんが、やっぱり地元の人たちの頑張りがないと、地域は盛り上がっていかないと思います。
(おわり)
『そのとき地元建設業は』~3.11東日本大震災、最前線の記憶~
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/03/04_1755.html">第38回(最終回) (株)山千(大槌町)代表取締役 山崎 真さん
href="https://www.iwaken.or.jp/info/2015/02/21_1742.html">第37回 (株)藤原組(大槌町)専務取締役 藤原 士さん
第36回 松村建設(株)(大槌町)土木部長 松村康文さん
第35回 (株)共立土木(陸前高田市)工事課長 鈴木正幸さん
第34回 (株)かねまつ建設(陸前高田市)取締役専務 菊池秀明さん
第33回 (株)長谷川建設(陸前高田市)営業部長 吉田昭彦さん
第32回 南建設(株)(軽米町)取締役社長室長 田中一也さん
第31回 (株)中舘建設(二戸市)土木部長 大鳥義博さん
第30回 成和建設(株)(花巻市)重機車両部執行役員部長 民部田正道さん
第29回 (株)小原建設(北上市)小田島愼さん
第28回 髙惣建設(株)(奥州市)高田営業所長 小野寺正晴さん
第27回 (株)山友建設(一関市)熊谷堅美さん
第26回 (株)山喜建設(一関市)三浦公夫さん
第25回 横田建設(株)(一関市)高田営業所長 新沼克則さん
第24回 鈴木工材(株)(一関市)菊地勝則さん
第23回 宇部建設(株)(一関市)工事副長 千田祐欣さん
第22回 (有)矢萩建設(一関市)重機主任 関村一男さん
第21回 吉田建設(株)(盛岡市)三浦一春さん
第20回 盛岡舗道(株)(盛岡市)機械係長 高橋直美さん
第19回 三陸土建(株)(盛岡市)伊藤成美さん
第18回 松田重機工業(株)(遠野市)重機部長 菊池隆悦さん
第17回 佐藤工業(株)(遠野市)飯森清幸さん
第16回 (株)テラ(遠野市)常務取締役 小笠原秀夫さん
第15回 (株)晴山石材建設(野田村)上川寿隆さん
第14回 (株)晴山組(野田村)山田 勉さん
第13回 兼田建設(株)(久慈市)大尻明男さん
第12回 佐藤建設(株)(田野畑村)常務取締役 片座康行さん
第11回 富山建設(有)(山田町)代表取締役 富山由光さん
第10回 三好建設(株)(宮古市)土木部次長 小川 司さん
第9回 大崎建設(株)(田野畑村)橘 良友さん
第8回 工藤建設(株)(岩泉町)土木部技士 西倉淳也さん
第7回 刈屋建設(株)(宮古市)五十嵐 和朗さん
第6回 (株)小松組(大船渡市)代表取締役 小松 格さん
第5回 (株)青紀土木(釜石市)萬 寛さん
第4回 佐野建設(株)(釜石市)八重樫充さん
第3回 新光建設(株)(釜石市)工事課長 中村 明さん
第2回 (株)中澤組(大船渡市)機材主任 霜山 隆さん
第1回 (有)熊谷技工(大船渡市)専務取締役 熊谷芳男さん
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